俺達と女の子達が勲章受章して魔法生物を救済する話(3/3)

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 夕食後、シンシアに朱のクリスタルの保管場所を教えてもらったウキちゃんが、それが本物かどうかを確認して部屋に戻ってきた。俺達が今いる場所は、来客部屋の五番。隣の四番にはウィルズがいて、六番は空いている。  騎士団長室はコリンゼに明け渡した。『最高戦略騎士室』は準備中とのことだ。 「多分、本物だったよ。見た目はただの石なのに、綺麗って思ったから」 『ありがとう。おかげで安心できた。予定通りに進めよう』  ウキちゃんの報告に、俺がメッセージを書いて見せると、扉がノックされた。コリンゼが合流したようだ。 「コリンゼちゃん! よろしくね!」 「え、あ、はい。シンシア様、この子はもしかして……」  元気良く挨拶をしたウキちゃんのことを、コリンゼはすぐに察したようだ。いつの間にか、シンシアのことは『団長』から『シンシア様』と呼ぶようになっていた。 「ああ、あの猫だ。変身できる魔法生物だな。城には腕輪に変身して入ってもらった。名前はウキだ。クリスに確認してもらったが、この姿でも魔力感知魔法が効かないらしい。目の前で感知されない限り、特殊な存在だとバレることはない」 「やはり、そうですか。でも、完全に普通の人間に見えますね。何となくユキさんに似ているような……、いや、シキさん似かな……。綺麗でかわいいです」 「嬉しい! ありがとう!」  ウキちゃんはコリンゼに抱き付いた。その明るさと口調から、小さいユキちゃんを見ているようだ。コリンゼは少し照れてから、ウキちゃんの頭を撫でていた。 「ウキの詳しいことやこれからのことは、姫の部屋に行ってから話そう」  シンシアは、魔力音声変換魔法を研究中のユキちゃん達に声をかけて、コリンゼと一緒に姫の部屋に向かった。  部屋に入り、一通り説明したシンシアの合図で、ヨルンの腕輪に変身していたウキちゃんが、女の子の姿にさらに変身したのを目の当たりして、姫は驚いていた。 「すごいですね……。本当に何にでも変身できるとしたら、色々と捗りますね。ウキさん、最初に聞いておきますが、魔法生物扱いされるのは嫌ですか? 例えば、私達人間と同じように扱ってほしいとか。もちろん、あなたを下に見るというわけではありません。  それと、もう一つ。手足をシュウ様に縛られることは嫌ではありませんか? あの時の恐怖を思い出してしまうとか」 「ううん、全然嫌じゃないよ。私が魔法生物なのは事実だし。恐怖もないよ。あの時も全然なかったし」 「ありがとうございます。そう言っていただけると助かります。遠慮なく設定に盛り込めます。もしかしたら、これから不快になるような言葉を使うかもしれませんが、本心ではありませんし、やめてほしい場合は言ってくださいね」  やっぱりそうなるか。姫がこの状況を最大限に活かさないわけがない。 「それでは、『魔法生物研究ごっこ~猫少女バージョン~』を始めましょうか。  ウキさん、全裸の人間に猫耳と尻尾を生やした状態へ再度変身していただけますか? 人間の耳は残してください。耳のどちらかは機能しなくても問題ありませんが、少なくとも猫耳は動かせた方が好ましいです。胸は今より少し大きめが良いです。そして、クリスさんに搾乳魔法をかけてもらって、さらに猫耳と尻尾の感度も上げてもらってください。  変身後は、語尾に『ニャ』と付けて、所々にも『ニャ』を混ぜてください。他の皆さんは研究員です。彼女の性感帯と性的嗜好を細かく探り、どのように絶頂に達するかを研究します。私が研究主任となって、大まかに指示しましょう。  シュウ様は研究助手として、ウキさんの両手足を別々に縛って、仰向けで尻尾が潰れないようにお尻を上げさせて、丸見えの状態にしていただけますか? そのあとは滴る体液を存分に味わってください。まずは、寝室に行きましょう」  全員が寝室に向かうと、ウキちゃんが変身を始め、他のみんなは服を脱ぎだした。 「これでいいかニャ?」 「はい、最高にかわいいです!」  早速、猫少女になりきったウキちゃんを見て、姫は歓喜した。実は猫好きなのかな。 「それでは、シュウ様。お願いします。準備ができたら、シンシアから始めてください」  俺達はウキちゃんの手足を縛り、設定の通りにベッドに寝かせた。そして、姫を除いたみんながベッドに上がり、ウキちゃんの両脇を固めた。 「リリア主任! ようやく魔法生物を捕まえることができました。見てください、この美しい姿を」 「は、離すニャー!」 「ご苦労でした、シンシア研究員。どれ……、ほう……しかも生娘とは、研究し甲斐があるというもの」 「ニャ、ニャうぅ……」  主任に秘部の奥まで見られて、恥ずかしがる魔法生物。触手に縛られ、足を閉じることもできない。 「安心しなさい。今日は傷付けないよ。魔法生物は大事な研究素材だし、感覚器官を調べるだけなのでね。  それでは、ユキ研究員は唇と舌の研究、シンシア研究員とクリス研究員は乳房の研究、ヨルン研究員とコリンゼ研究員は下腹部の研究に当たりたまえ。私は耳と尻尾を担当する。特筆すべきことがあれば、都度報告するように」  研究員達がそれぞれ研究を始めると、魔法生物はビクビクと全身を震わせた。 「ん……ふぅ……ん……んんっ!」  唇はユキ研究員に塞がれているので、思うように言葉を出せない。早くも自分から舌を絡ませる魔法生物。ユキ研究員は、舌を少し絡ませてから、口をゆっくり離した。 「リリア主任。この魔法生物、キスが大好物のようです。無理矢理口を塞がれていたのに、もう目がとろんとして、自分から求めてきました。  今もこの通り……、私が口を近づけるだけで舌を伸ばしてきます。もしかすると、すぐに発情する淫乱魔法生物かもしれません」 「ユキ研究員、報告ありがとう。では、シュウ研究助手と君とで交互にキスをしてどのような反応を示すか、比較研究も行ってくれたまえ」  主任の指示に従い、ゆう研究助手が魔法生物に近づいてキスをした。ユキ研究員よりも激しめのキスだ。  一方、他の部位を研究していた研究員達も報告を始めた。まずは、クリスが手を挙げた。 「主任。この魔法生物は、私が一舐めしただけで、左乳首を固くさせました。胸はまだまだ成長しそうですが、このままでは、今の感度をどれだけ維持できるか分からないと思い、焦らしながら円を描くように舐めたところ、さらに勃起させました。  研究素材の耐久性維持のために調教を予定していたのに、性感帯を見つけてしまったという思い掛けない発見でした。  以上のことから、この淫乱魔法生物は、焦らされるのが好きだと思われます」  次は、シンシア研究員からの報告だ。 「主任、私からもよろしいでしょうか。私は、魔法生物の右乳首を吸ったところ、母乳が出てきました。子どもを産んでいないにもかかわらず、母乳が出る現象は、研究所長経由で最高医師に確認していただいたところ、女性ホルモンの過剰分泌による乳腺の異常発達が原因の病気か、あるいは淫乱が理由だということでした。  これまでの報告から後者の可能性が高く、実際、クリス研究員と合わせて搾乳したところ、魔法生物は気持ち良さそうに喘いでいました。病気でも子どもに与えるためでもなく、自分で気持ち良くなるためだけに、母乳を出すように進化したのではないでしょうか」 「二人とも、報告ありがとう。左右で感じ方が違うかもしれない。交代して同様に確認してくれたまえ」  次に、ヨルン研究員が手を挙げた。 「リリアお姉……しゅ、主任。僕も報告があります。この魔法生物の奥からは、研究開始十秒ほどで、すでに体液が溢れていました。外も中もトロトロになっていて、いつでも挿入可能なほどです。  その状態で中をよく見てみると、咥えたものに絡みついてくるのではないかというほど蠢いていて、それでいて綺麗なピンク色の壁に覆われていました。入口も、体の反応と共に開閉を繰り返し、淫乱魔法生物の呼び名の通り、肉棒を求めて彷徨うモンスターと言っても過言ではありません」  一般研究員の最後はコリンゼ研究員だ。 「私は突起物を調べていたのですが、面白いことが分かりました。触り方によって、魔法生物の鳴き声が変わるのです。  キスの交代時に、例えばゆっくり撫でると『ニャ……』、  素早く撫でると『ニャァァァ!』、  少し強めに摘むと『おっ……ほぉ……』、  焦らすと『ぁぁぁぁ』です。  後ろ二つが、魔法生物の素の感情が出ているので、効果的と推察しました」 「コリンゼ研究員、報告ありがとう。ヨルン、ここでは『お姉ちゃん』じゃなく『主任』。間違えないでね。もしかして、魔法生物がかわいすぎて、意識から抜けちゃった?  おちんちんもこんなに固くしちゃって、魔法生物と交配したくなったとか? ダメだからね。あなたの管理は全部私がやるんだから。あなたは私だけの研究素材なんだからね。  でも、報告ありがとう。あとでいっぱいご褒美あげるからね」  リリア主任とヨルン研究員は姉弟の関係だった。しかし、姉は重い愛情を弟に注いでいるらしく、二人はただならぬ関係のようだ。 「では、主任である私からの報告も簡単に共有しておこうか。猫耳は撫でる度にピクッと反応して、口の動きと連動しているようだった。撫で続けると、自然と口が開いてくるので、余程気持ち良いのだろう。耳の動きを軽く抑えながら撫でると、コリンゼ研究員の報告のような鳴き声をする。つまり、猫耳も重要な性感帯であることが分かった。  尻尾についても同様だ。骨と神経が通っており、付け根が最も気持ち良くなれるらしい。尻尾を手で軽く掴んで付け根から先端に向かって抜けるように動かすと、痙攣するほどだ。  さて、皆の報告が素晴らしかったので、それらを合わせて、魔法生物性感帯嗜好図鑑を作成し、広く世に知らしめようと思う。仮に魔法生物が道を歩いていたら、周囲の人に自分の気持ち良い所や状況を全て知られていることになり、最高の気分を味わえるようになる。  もしかしたら、みんなから愛されて、街の往来で無限の絶頂に導いてくれるかもしれないな。まさに、至高の善意と言っていいだろう」 「い、いやニャ……。そんニャのダメニャ……。私……好きニャ人間が……」 「おや、魔法生物が人間を好きになるとは思わなかった。よし分かった。私は悪魔だが、悪人ではない。その人間の前で最高に醜い絶頂を迎えさせてあげよう。その人間はきっと気に入ってくれるだろうな。どれ、君の頭の中を覗いてみるか。ふむふむ、なるほど。シキちゃんか。綺麗な子じゃないか」  どうやら、主任は悪魔で、思考を読めるみたいだ。 「ニャッ……! いやニャ! 絶対いやニャ! あの人にそんニャ姿見られたくニャいニャ」 「やってみないと分からないだろ? 研究もそうなのだから。それでは諸君、魔法生物を導いてあげようではないか。羞恥と醜悪と快楽と破滅の世界へ!」  主任も含めた研究員達が一斉に、魔法生物の全身の性感帯を責めた。研究助手の俺達は溢れ出る体液を逃さないように、各場所で舐め取ったり吸ったりしている。 「ニャッ……ダメ……ニャ……ダメ……ダ……メぇ……ニャ……ニャ……ニャメェェェーーーー‼」  魔法生物はあっという間に絶頂を迎え、導かれた世界に絶望したようにベッドに沈んだ。ウキちゃんはしばらくの間、呆然としていた。  ちなみに、ウキちゃんはクリスタル所持者共通の生理ではなかった。魔法生物で、かつ健康体に変身しているからだろうな。 「ウキさん、いかがでしたか?」  まだ虚空を見つめているウキちゃんに話しかける姫。 「うん…………。すっごい楽しかった! それでね、……最っ高に気持ち良かったぁ……。もう一回やりたい! 責める側もやってみたい!」  上半身を起こして、まさにウキウキのウキちゃん。名は体を表すのか。 「ふふふっ、分かりました。一度設定を変えて、『性欲モンスター使いによる尋問ごっこ』でもやりましょうか」  どんどん色々な遊びが出てくるなぁ。 「ウキちゃんと姫が色々やってくれたり考えてくれたりしたら、状況も大きく変わるし、あたし達が得られる経験値も想定より減衰しないかもね」  姫が設定を語っている間に、ゆうが良いことを言った。 「そうかもな。どこまで行けば状況の変化とみなされるのかは分からないが、体液の違いだけではない気もするんだよな。同じ体液の組み合わせであっても、どのように摂取したか、どんな場所で摂取したか、もちろん今まで通りその場に何名いたかも影響するはずだ。  例えば、姫が露出や我慢プレイにハマって、城内を徘徊したり、人前で快感を隠すような状況で、俺達がそれを上手く処理すれば、かなり減衰を抑えられると思う」 「なんでそんな例を挙げたの……」 「素質がありそうじゃないか? 何か普通にあり得そうなんだよな」 「まあ、気持ちは分かるけど、それを言うならお兄ちゃんでしょ。全裸で土下座するぐらいだし。全裸でブリッジしながら公道を両手足で走ってそう」 「いや、それこそモンスターだろ。流石にそこまではしない。部屋でやったことはあるけど」 「きも!」  誰でも一度ぐらいやったことはあると思うんだけどな。ゆうもこっそりやったことがあるに違いない。 「あたしは、やったことないから!」  じゃあ、二ノ宮さんは……。 「琴ちゃんもやったことないから!」 「当たり前のように心を読むんじゃない!」  俺達が話していると、姫が設定を共有し終え、『性欲モンスター使いによる尋問ごっこ』が始まった。  俺は姫の話を聞いていなかったので、ゆうに確認しながら、恐る恐る役を演じることにした。ゆうの場合、俺を騙して狼狽えさせる可能性もあるからな。現代で全裸ブリッジをしたことがない奴の言うことなど信用できない。  結局、ゆうが教えてくれた通りの設定だったので、今回は許すことにした。『いや、許すとか許さないとかの話じゃないし』と、また心を読んできたので、『ゆう、愛してるよ』と心の中で言ったら黙ってくれた。え、マジで読まれてるの? おちんちんびろーん! …………。特に何も言われなかった。



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 夕食後、シンシアに朱のクリスタルの保管場所を教えてもらったウキちゃんが、それが本物かどうかを確認して部屋に戻ってきた。俺達が今いる場所は、来客部屋の五番。隣の四番にはウィルズがいて、六番は空いている。  騎士団長室はコリンゼに明け渡した。『最高戦略騎士室』は準備中とのことだ。 「多分、本物だったよ。見た目はただの石なのに、綺麗って思ったから」 『ありがとう。おかげで安心できた。予定通りに進めよう』  ウキちゃんの報告に、俺がメッセージを書いて見せると、扉がノックされた。コリンゼが合流したようだ。 「コリンゼちゃん! よろしくね!」 「え、あ、はい。シンシア様、この子はもしかして……」  元気良く挨拶をしたウキちゃんのことを、コリンゼはすぐに察したようだ。いつの間にか、シンシアのことは『団長』から『シンシア様』と呼ぶようになっていた。 「ああ、あの猫だ。変身できる魔法生物だな。城には腕輪に変身して入ってもらった。名前はウキだ。クリスに確認してもらったが、この姿でも魔力感知魔法が効かないらしい。目の前で感知されない限り、特殊な存在だとバレることはない」 「やはり、そうですか。でも、完全に普通の人間に見えますね。何となくユキさんに似ているような……、いや、シキさん似かな……。綺麗でかわいいです」 「嬉しい! ありがとう!」  ウキちゃんはコリンゼに抱き付いた。その明るさと口調から、小さいユキちゃんを見ているようだ。コリンゼは少し照れてから、ウキちゃんの頭を撫でていた。 「ウキの詳しいことやこれからのことは、姫の部屋に行ってから話そう」  シンシアは、魔力音声変換魔法を研究中のユキちゃん達に声をかけて、コリンゼと一緒に姫の部屋に向かった。  部屋に入り、一通り説明したシンシアの合図で、ヨルンの腕輪に変身していたウキちゃんが、女の子の姿にさらに変身したのを目の当たりして、姫は驚いていた。 「すごいですね……。本当に何にでも変身できるとしたら、色々と捗りますね。ウキさん、最初に聞いておきますが、魔法生物扱いされるのは嫌ですか? 例えば、私達人間と同じように扱ってほしいとか。もちろん、あなたを下に見るというわけではありません。  それと、もう一つ。手足をシュウ様に縛られることは嫌ではありませんか? あの時の恐怖を思い出してしまうとか」 「ううん、全然嫌じゃないよ。私が魔法生物なのは事実だし。恐怖もないよ。あの時も全然なかったし」 「ありがとうございます。そう言っていただけると助かります。遠慮なく設定に盛り込めます。もしかしたら、これから不快になるような言葉を使うかもしれませんが、本心ではありませんし、やめてほしい場合は言ってくださいね」  やっぱりそうなるか。姫がこの状況を最大限に活かさないわけがない。 「それでは、『魔法生物研究ごっこ~猫少女バージョン~』を始めましょうか。  ウキさん、全裸の人間に猫耳と尻尾を生やした状態へ再度変身していただけますか? 人間の耳は残してください。耳のどちらかは機能しなくても問題ありませんが、少なくとも猫耳は動かせた方が好ましいです。胸は今より少し大きめが良いです。そして、クリスさんに搾乳魔法をかけてもらって、さらに猫耳と尻尾の感度も上げてもらってください。  変身後は、語尾に『ニャ』と付けて、所々にも『ニャ』を混ぜてください。他の皆さんは研究員です。彼女の性感帯と性的嗜好を細かく探り、どのように絶頂に達するかを研究します。私が研究主任となって、大まかに指示しましょう。  シュウ様は研究助手として、ウキさんの両手足を別々に縛って、仰向けで尻尾が潰れないようにお尻を上げさせて、丸見えの状態にしていただけますか? そのあとは滴る体液を存分に味わってください。まずは、寝室に行きましょう」  全員が寝室に向かうと、ウキちゃんが変身を始め、他のみんなは服を脱ぎだした。 「これでいいかニャ?」 「はい、最高にかわいいです!」  早速、猫少女になりきったウキちゃんを見て、姫は歓喜した。実は猫好きなのかな。 「それでは、シュウ様。お願いします。準備ができたら、シンシアから始めてください」  俺達はウキちゃんの手足を縛り、設定の通りにベッドに寝かせた。そして、姫を除いたみんながベッドに上がり、ウキちゃんの両脇を固めた。 「リリア主任! ようやく魔法生物を捕まえることができました。見てください、この美しい姿を」 「は、離すニャー!」 「ご苦労でした、シンシア研究員。どれ……、ほう……しかも生娘とは、研究し甲斐があるというもの」 「ニャ、ニャうぅ……」  主任に秘部の奥まで見られて、恥ずかしがる魔法生物。触手に縛られ、足を閉じることもできない。 「安心しなさい。今日は傷付けないよ。魔法生物は大事な研究素材だし、感覚器官を調べるだけなのでね。  それでは、ユキ研究員は唇と舌の研究、シンシア研究員とクリス研究員は乳房の研究、ヨルン研究員とコリンゼ研究員は下腹部の研究に当たりたまえ。私は耳と尻尾を担当する。特筆すべきことがあれば、都度報告するように」  研究員達がそれぞれ研究を始めると、魔法生物はビクビクと全身を震わせた。 「ん……ふぅ……ん……んんっ!」  唇はユキ研究員に塞がれているので、思うように言葉を出せない。早くも自分から舌を絡ませる魔法生物。ユキ研究員は、舌を少し絡ませてから、口をゆっくり離した。 「リリア主任。この魔法生物、キスが大好物のようです。無理矢理口を塞がれていたのに、もう目がとろんとして、自分から求めてきました。  今もこの通り……、私が口を近づけるだけで舌を伸ばしてきます。もしかすると、すぐに発情する淫乱魔法生物かもしれません」 「ユキ研究員、報告ありがとう。では、シュウ研究助手と君とで交互にキスをしてどのような反応を示すか、比較研究も行ってくれたまえ」  主任の指示に従い、ゆう研究助手が魔法生物に近づいてキスをした。ユキ研究員よりも激しめのキスだ。  一方、他の部位を研究していた研究員達も報告を始めた。まずは、クリスが手を挙げた。 「主任。この魔法生物は、私が一舐めしただけで、左乳首を固くさせました。胸はまだまだ成長しそうですが、このままでは、今の感度をどれだけ維持できるか分からないと思い、焦らしながら円を描くように舐めたところ、さらに勃起させました。  研究素材の耐久性維持のために調教を予定していたのに、性感帯を見つけてしまったという思い掛けない発見でした。  以上のことから、この淫乱魔法生物は、焦らされるのが好きだと思われます」  次は、シンシア研究員からの報告だ。 「主任、私からもよろしいでしょうか。私は、魔法生物の右乳首を吸ったところ、母乳が出てきました。子どもを産んでいないにもかかわらず、母乳が出る現象は、研究所長経由で最高医師に確認していただいたところ、女性ホルモンの過剰分泌による乳腺の異常発達が原因の病気か、あるいは淫乱が理由だということでした。  これまでの報告から後者の可能性が高く、実際、クリス研究員と合わせて搾乳したところ、魔法生物は気持ち良さそうに喘いでいました。病気でも子どもに与えるためでもなく、自分で気持ち良くなるためだけに、母乳を出すように進化したのではないでしょうか」 「二人とも、報告ありがとう。左右で感じ方が違うかもしれない。交代して同様に確認してくれたまえ」  次に、ヨルン研究員が手を挙げた。 「リリアお姉……しゅ、主任。僕も報告があります。この魔法生物の奥からは、研究開始十秒ほどで、すでに体液が溢れていました。外も中もトロトロになっていて、いつでも挿入可能なほどです。  その状態で中をよく見てみると、咥えたものに絡みついてくるのではないかというほど蠢いていて、それでいて綺麗なピンク色の壁に覆われていました。入口も、体の反応と共に開閉を繰り返し、淫乱魔法生物の呼び名の通り、肉棒を求めて彷徨うモンスターと言っても過言ではありません」  一般研究員の最後はコリンゼ研究員だ。 「私は突起物を調べていたのですが、面白いことが分かりました。触り方によって、魔法生物の鳴き声が変わるのです。  キスの交代時に、例えばゆっくり撫でると『ニャ……』、  素早く撫でると『ニャァァァ!』、  少し強めに摘むと『おっ……ほぉ……』、  焦らすと『ぁぁぁぁ』です。  後ろ二つが、魔法生物の素の感情が出ているので、効果的と推察しました」 「コリンゼ研究員、報告ありがとう。ヨルン、ここでは『お姉ちゃん』じゃなく『主任』。間違えないでね。もしかして、魔法生物がかわいすぎて、意識から抜けちゃった?  おちんちんもこんなに固くしちゃって、魔法生物と交配したくなったとか? ダメだからね。あなたの管理は全部私がやるんだから。あなたは私だけの研究素材なんだからね。  でも、報告ありがとう。あとでいっぱいご褒美あげるからね」  リリア主任とヨルン研究員は姉弟の関係だった。しかし、姉は重い愛情を弟に注いでいるらしく、二人はただならぬ関係のようだ。 「では、主任である私からの報告も簡単に共有しておこうか。猫耳は撫でる度にピクッと反応して、口の動きと連動しているようだった。撫で続けると、自然と口が開いてくるので、余程気持ち良いのだろう。耳の動きを軽く抑えながら撫でると、コリンゼ研究員の報告のような鳴き声をする。つまり、猫耳も重要な性感帯であることが分かった。  尻尾についても同様だ。骨と神経が通っており、付け根が最も気持ち良くなれるらしい。尻尾を手で軽く掴んで付け根から先端に向かって抜けるように動かすと、痙攣するほどだ。  さて、皆の報告が素晴らしかったので、それらを合わせて、魔法生物性感帯嗜好図鑑を作成し、広く世に知らしめようと思う。仮に魔法生物が道を歩いていたら、周囲の人に自分の気持ち良い所や状況を全て知られていることになり、最高の気分を味わえるようになる。  もしかしたら、みんなから愛されて、街の往来で無限の絶頂に導いてくれるかもしれないな。まさに、至高の善意と言っていいだろう」 「い、いやニャ……。そんニャのダメニャ……。私……好きニャ人間が……」 「おや、魔法生物が人間を好きになるとは思わなかった。よし分かった。私は悪魔だが、悪人ではない。その人間の前で最高に醜い絶頂を迎えさせてあげよう。その人間はきっと気に入ってくれるだろうな。どれ、君の頭の中を覗いてみるか。ふむふむ、なるほど。シキちゃんか。綺麗な子じゃないか」  どうやら、主任は悪魔で、思考を読めるみたいだ。 「ニャッ……! いやニャ! 絶対いやニャ! あの人にそんニャ姿見られたくニャいニャ」 「やってみないと分からないだろ? 研究もそうなのだから。それでは諸君、魔法生物を導いてあげようではないか。羞恥と醜悪と快楽と破滅の世界へ!」  主任も含めた研究員達が一斉に、魔法生物の全身の性感帯を責めた。研究助手の俺達は溢れ出る体液を逃さないように、各場所で舐め取ったり吸ったりしている。 「ニャッ……ダメ……ニャ……ダメ……ダ……メぇ……ニャ……ニャ……ニャメェェェーーーー‼」  魔法生物はあっという間に絶頂を迎え、導かれた世界に絶望したようにベッドに沈んだ。ウキちゃんはしばらくの間、呆然としていた。  ちなみに、ウキちゃんはクリスタル所持者共通の生理ではなかった。魔法生物で、かつ健康体に変身しているからだろうな。 「ウキさん、いかがでしたか?」  まだ虚空を見つめているウキちゃんに話しかける姫。 「うん…………。すっごい楽しかった! それでね、……最っ高に気持ち良かったぁ……。もう一回やりたい! 責める側もやってみたい!」  上半身を起こして、まさにウキウキのウキちゃん。名は体を表すのか。 「ふふふっ、分かりました。一度設定を変えて、『性欲モンスター使いによる尋問ごっこ』でもやりましょうか」  どんどん色々な遊びが出てくるなぁ。 「ウキちゃんと姫が色々やってくれたり考えてくれたりしたら、状況も大きく変わるし、あたし達が得られる経験値も想定より減衰しないかもね」  姫が設定を語っている間に、ゆうが良いことを言った。 「そうかもな。どこまで行けば状況の変化とみなされるのかは分からないが、体液の違いだけではない気もするんだよな。同じ体液の組み合わせであっても、どのように摂取したか、どんな場所で摂取したか、もちろん今まで通りその場に何名いたかも影響するはずだ。  例えば、姫が露出や我慢プレイにハマって、城内を徘徊したり、人前で快感を隠すような状況で、俺達がそれを上手く処理すれば、かなり減衰を抑えられると思う」 「なんでそんな例を挙げたの……」 「素質がありそうじゃないか? 何か普通にあり得そうなんだよな」 「まあ、気持ちは分かるけど、それを言うならお兄ちゃんでしょ。全裸で土下座するぐらいだし。全裸でブリッジしながら公道を両手足で走ってそう」 「いや、それこそモンスターだろ。流石にそこまではしない。部屋でやったことはあるけど」 「きも!」  誰でも一度ぐらいやったことはあると思うんだけどな。ゆうもこっそりやったことがあるに違いない。 「あたしは、やったことないから!」  じゃあ、二ノ宮さんは……。 「琴ちゃんもやったことないから!」 「当たり前のように心を読むんじゃない!」  俺達が話していると、姫が設定を共有し終え、『性欲モンスター使いによる尋問ごっこ』が始まった。  俺は姫の話を聞いていなかったので、ゆうに確認しながら、恐る恐る役を演じることにした。ゆうの場合、俺を騙して狼狽えさせる可能性もあるからな。現代で全裸ブリッジをしたことがない奴の言うことなど信用できない。  結局、ゆうが教えてくれた通りの設定だったので、今回は許すことにした。『いや、許すとか許さないとかの話じゃないし』と、また心を読んできたので、『ゆう、愛してるよ』と心の中で言ったら黙ってくれた。え、マジで読まれてるの? おちんちんびろーん! …………。特に何も言われなかった。



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