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伝説の巨人

ー/ー



 ——ついに。

 勇者たちは、魔界幹部・エリシアとその部下ミノタウロスのもとにたどり着いた!



「お前が魔界の幹部だな!」

「おほほ……だったらどうなりますの?」



「人間でありながら魔族に魂を売るなんて……!」



 エリシアは控えていたミノタウロスに、さりげなく目配せした。



「ミノタウロス……やっておしまい!」



 ——その時。



 召喚術師が、大きな魔法陣を描いた!



 ——ゴゴゴゴゴゴ……!



 轟音と共に姿を現したのは——。



 ——伝説の巨人「タイタン」!!



「いけ! タイタン! 全てを粉砕しろ!」



 見上げるほど巨大なタイタン。
 全身の筋肉が脈動する。



 ——ビキビキぃ!



 ミノタウロスが、無意識に少し後ろに下がる。



「これは……なかなか手強いですなぁ……。」



 しかし、エリシアはまったく動じない。



「さあ! さっさとやっておしまい! 管理職は残業代が出ないんですの!」



 対するタイタン——。



 ——モリ……!



 二の腕に力を込める。

 見る見るうちに、筋肉が膨張し、太い血管が浮き上がる!

 その圧倒的な筋力が、いやでも伝わる。



(……これはヤバいですなぁ……。)



 ミノタウロスの額に、じわりと汗がにじんだ——。



 ——タイタンは、その次に後ろを向いた。



(何をするつもりだ……?)



 ミノタウロスは警戒しながら様子を伺う。

 そして、タイタンは両腕を頭上に掲げると——。



 ——モリモリィ〜!!



 筋肉がさらに隆起する!



(お、鬼の形相……!)



 ——いや、「背中」だけが。



 そこには、憤怒の表情を浮かべる背中の筋肉。



(ここまで鍛え上げるとは……感心ですなぁ……。)



 ミノタウロスは、思わず敵ながらに感嘆した。



「さあ! タイタン! やっつけろ〜!」



 勇者の掛け声に応じ、タイタンがゆっくりと振り返る。



 そして——



 ——ビキビキィ!!



「ふんぬっ!!」



 掛け声と共に、激しく波打つ大胸筋!



「おぉ……」
「すごいですわねぇ……」



 ミノタウロスとエリシア、思わず見惚れる。



 ——バキバキィ!



 タイタン、今度は片膝をつき、筋肉を誇示。

 丸太よりも太い脚の筋肉が隆起する!



「そりゃぁ〜!!」



 ——ドシィン!!



 四股を踏んでみせるタイタン。



「これは一筋縄ではいきませんわねぇ。」



 エリシアが呟く。



「ゴクリ……。」



 ミノタウロスも、もはや戦意ではなく、純粋な畏敬の眼差し。



「タイタン! 正義の鉄槌を!!」



 勇者の号令に——



 ——ビキビキィ!



 再び、大胸筋を左右交互に動かすタイタン。



「……」
「……」



 ——静寂。



 エリシアは、ふと勇者に目を向けてポツリと呟く。





「もしかして……いつもこんな感じですの……?」





 勇者は、自信満々に答えた。



「そうだ!」



「……」
「……」



 ——ポーズをひっきりなしに変えるタイタン。



 その横で——



 エリシアは、腕時計を何度もチラ見していた。



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 ——ついに。
 勇者たちは、魔界幹部・エリシアとその部下ミノタウロスのもとにたどり着いた!
「お前が魔界の幹部だな!」
「おほほ……だったらどうなりますの?」
「人間でありながら魔族に魂を売るなんて……!」
 エリシアは控えていたミノタウロスに、さりげなく目配せした。
「ミノタウロス……やっておしまい!」
 ——その時。
 召喚術師が、大きな魔法陣を描いた!
 ——ゴゴゴゴゴゴ……!
 轟音と共に姿を現したのは——。
 ——伝説の巨人「タイタン」!!
「いけ! タイタン! 全てを粉砕しろ!」
 見上げるほど巨大なタイタン。
 全身の筋肉が脈動する。
 ——ビキビキぃ!
 ミノタウロスが、無意識に少し後ろに下がる。
「これは……なかなか手強いですなぁ……。」
 しかし、エリシアはまったく動じない。
「さあ! さっさとやっておしまい! 管理職は残業代が出ないんですの!」
 対するタイタン——。
 ——モリ……!
 二の腕に力を込める。
 見る見るうちに、筋肉が膨張し、太い血管が浮き上がる!
 その圧倒的な筋力が、いやでも伝わる。
(……これはヤバいですなぁ……。)
 ミノタウロスの額に、じわりと汗がにじんだ——。
 ——タイタンは、その次に後ろを向いた。
(何をするつもりだ……?)
 ミノタウロスは警戒しながら様子を伺う。
 そして、タイタンは両腕を頭上に掲げると——。
 ——モリモリィ〜!!
 筋肉がさらに隆起する!
(お、鬼の形相……!)
 ——いや、「背中」だけが。
 そこには、憤怒の表情を浮かべる背中の筋肉。
(ここまで鍛え上げるとは……感心ですなぁ……。)
 ミノタウロスは、思わず敵ながらに感嘆した。
「さあ! タイタン! やっつけろ〜!」
 勇者の掛け声に応じ、タイタンがゆっくりと振り返る。
 そして——
 ——ビキビキィ!!
「ふんぬっ!!」
 掛け声と共に、激しく波打つ大胸筋!
「おぉ……」
「すごいですわねぇ……」
 ミノタウロスとエリシア、思わず見惚れる。
 ——バキバキィ!
 タイタン、今度は片膝をつき、筋肉を誇示。
 丸太よりも太い脚の筋肉が隆起する!
「そりゃぁ〜!!」
 ——ドシィン!!
 四股を踏んでみせるタイタン。
「これは一筋縄ではいきませんわねぇ。」
 エリシアが呟く。
「ゴクリ……。」
 ミノタウロスも、もはや戦意ではなく、純粋な畏敬の眼差し。
「タイタン! 正義の鉄槌を!!」
 勇者の号令に——
 ——ビキビキィ!
 再び、大胸筋を左右交互に動かすタイタン。
「……」
「……」
 ——静寂。
 エリシアは、ふと勇者に目を向けてポツリと呟く。
「もしかして……いつもこんな感じですの……?」
 勇者は、自信満々に答えた。
「そうだ!」
「……」
「……」
 ——ポーズをひっきりなしに変えるタイタン。
 その横で——
 エリシアは、腕時計を何度もチラ見していた。