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41話 心の麻痺(1)

ー/ー



『俺、佐伯さんに嫌われているようなんだよな……』

 中学一年生、十二月前となり寒さが一気に染み込んできた頃。
 期末テスト前で部活が休みとなり、一緒に歩いていた帰り道で、翔はポツリと呟いた。
 確かにその頃の小春は明らかに翔と距離を取り、目を合わせることはほとんどなかった。
 まあそうは言っても、初対面の時には俺にも同様だったんだけどな。

『だけどよ、慎吾とは話すようになっただろ? ……俺は全然ダメだ。デレカシーってものが、ないからなんだろーなぁ』

 頭をわしゃわしゃと掻き、女友達との関わり方が分からないと嘆く。
 小学校からずっと一緒だが、翔が弱音を吐き出したのはこれが初めてだった。
 明るくて、コミュ力が高くて、俺のようにウジウジしている奴にも積極的に話しかけて、空気を明るくしてしまう。
 それが翔の最大の長所なのにそんなことで悩むなんてと、正直卑屈になってしまった、俺の黒歴史だ。
 だけど翔からしたら本気で悩んでたようで、「大林さんに相談してみたら?」と提案した。
 ためらっていたようだけど、期末テストが終わって部活が再開になり、たまたま途中まで下校することがあり……。
 それ以降、翔はやたらと凛に話しかけるようになり、小春と距離を取るようになった。
 二年生、三年生となるうちに、小春は翔とも普通に話すようになり、今のような関係に落ち着いていった。


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『俺、佐伯さんに嫌われているようなんだよな……』
 中学一年生、十二月前となり寒さが一気に染み込んできた頃。
 期末テスト前で部活が休みとなり、一緒に歩いていた帰り道で、翔はポツリと呟いた。
 確かにその頃の小春は明らかに翔と距離を取り、目を合わせることはほとんどなかった。
 まあそうは言っても、初対面の時には俺にも同様だったんだけどな。
『だけどよ、慎吾とは話すようになっただろ? ……俺は全然ダメだ。デレカシーってものが、ないからなんだろーなぁ』
 頭をわしゃわしゃと掻き、女友達との関わり方が分からないと嘆く。
 小学校からずっと一緒だが、翔が弱音を吐き出したのはこれが初めてだった。
 明るくて、コミュ力が高くて、俺のようにウジウジしている奴にも積極的に話しかけて、空気を明るくしてしまう。
 それが翔の最大の長所なのにそんなことで悩むなんてと、正直卑屈になってしまった、俺の黒歴史だ。
 だけど翔からしたら本気で悩んでたようで、「大林さんに相談してみたら?」と提案した。
 ためらっていたようだけど、期末テストが終わって部活が再開になり、たまたま途中まで下校することがあり……。
 それ以降、翔はやたらと凛に話しかけるようになり、小春と距離を取るようになった。
 二年生、三年生となるうちに、小春は翔とも普通に話すようになり、今のような関係に落ち着いていった。