SCENE175 世の中甘くない
ー/ー スピアさんが配信ドローンの前に出てくる。
『あっ、こいつ』
『前にウィンクちゃんを殺そうとしてたやつじゃん』
『なんでここにいるんだよ』
スピアさんの姿が映るや否や、視聴者さんたちから辛辣なコメントが飛んでくる。まあ、第一印象が最悪だったからね。アルカナさんとは違った意味で悪評の宝庫だよ。
だけど、スピアさんはまったく視聴者さんからの悪口にまったく動じていないようだ。
「私も反省しましたのでね。もうしばらくはこのダンジョンで生活させてもらいまいます。せっかく武器も新しくなりましたし」
スピアさんは新しくなったボウガンを手にしている。
『うおっ、なんか無駄にかっこいいやつだ』
『この女、ボウガン使いなのか』
視聴者さんたちは、スピアさんのボウガンに興味津々のようだった。
「ええ、これはラティナさんのパパに作ってもらったボウガンなのですよ。なんだかとても強くなった気がします」
『ラティナさんのお父さんに?!』
『うらやましいいぃぃっ!』
うわぁ、ラティナさんのお父さんも人気だなぁ。
こうやって武器を作ってもらえるのも、探索者の特典だよね。
「私も反省はしております。なので、今日はお詫びにシュンの作ったラビリンスに挑戦させていただきます。ちなみに今着ている服も、そのラビリンスで手に入れたものですよ!」
『ナ、ナンダッテー!』
『そんな服があの迷路にはあるのか、挑戦せねば!』
おおっ! スピアさんがうまいこと視聴者さんの興味をひいているぞ。
瞳の作った服の宣伝にもなるから、嬉しい限りだよ。
「あっと、視聴者たちの反応が気になりすぎたせいで、自己紹介を忘れていたわ。私はスピア・ライツ。アメリカから来た探索者よ。リベリオンは抜けたので、これからはソロの探索者なので、よろしくね」
スピアさんはボウガンを構えながら、最後にウィンクをしていた。やはりアメリカンは違うんだなぁ。ポーズも決まっているし、スタイルもいいからすごくカッコよく見える。
僕はつい自分の体を見てしまう。
うん、ぺったんこだし、下半身は蛇の体だよ。あんな風にポーズは決められない。
「それじゃ、私はラビリンスに挑戦するので、移動するわね。シュン、頑張ってね」
「あ、はい。スピアさん、気をつけて」
スピアさんは手を振りながら、ボス部屋から出ていった。
最初のことを思うと、ずいぶんと砕けた感じになったよなぁ、スピアさん。
とりあえず、スピアさんは僕に話を振っていたので、僕は再びドローンの前へと姿を見せる。
「という感じです。アルカナさんとスピアさんのこともどうぞよろしくお願いしますね」
『ウィンクちゃんがそういうのなら・・・』
『正直いって、どっちも好きになれんなぁ』
『可愛いは正義だぞ』
『反省しているから、俺は応援する』
うーん、視聴者さんたちの反応はまちまちといった感じだな。
やっぱり、第一印象って重要なんだね。
僕も最初はどじっことして認識されちゃったからなぁ。そのおかげで可愛いって言われるようになったんだっけか。ちょっと複雑なんだよね。
しばらくすると、僕の配信に対して招待の通知が表示される。
「おや、招待が来ましたね。どうやらスピアさんのようです」
『おっ、迷路の配信かな?』
「そうでしょうね。ちょっとつなげます」
『りょ』
僕は招待を受諾して、配信をつなげる。
「ハーイ、それじゃ、ラビリンスに挑戦しますよ」
共同配信になるや否や、僕の配信にスピアさんの声が乗る。しかも画面には、右手を上げながらうきうきとしたスピアさんの姿が映っている。
あんまり時間が経っていないんだけど、もう一階層に着いちゃってるんだ。ユニークスキルであるブーストを使ったのかな。そうでもないと説明がつかない。
一階層にある迷路の入口に入ると、スピアさんはあっという間に二階層にある迷路の中に飛ばされていた。配信ドローンも一緒に移動してるのはすごいなぁ。
そうやって迷路に入ったスピアさんは、どんどんと進んでいっている。宝箱を一個、また一個と見つけていき、いろんな宝物をゲットしていっていた。
『うっそだろ?www』
『あっ、また見つけてる』
『もう6個目?』
『嫌なやつかと思ったけど、運があり過ぎじゃね?』
スピアさんが次々と宝箱を見つけては中身を回収していくので、視聴者さんたちはその様子に驚いているようだ。僕もドン引きなんだけどね。
だって、苦労して作った迷路を、こうもあっさりと正解ルートを進まれていくのって、なんとも嫌じゃないか。
仲直りをしたとはいっても、僕の気持ちはすごく複雑だった。
そうした中、スピアさんは八個目の宝箱を開ける。
「あっ!」
トラップゴーレムを引いたらしい。
スピアさんはあっという間にダンジョンの入口まで飛ばされてしまっていた。配信ドローンも一緒に転移してるって、何気にすごい技術じゃない?
「あっちゃー……。全クリしてやるつもりだったんだけど、そうはうまくいかないね。それじゃ、私の配信は一度ここで終わるので、シュンの配信をお楽しみに!」
そういって、スピアさんは配信を終了させていた。
それと同時に、僕の配信も通常のモードに戻っていた。
さて、そろそろ頃合いかな。
今回の配信のメイン目的である、横浜ダンジョンとの合同配信だ。
『あっ、こいつ』
『前にウィンクちゃんを殺そうとしてたやつじゃん』
『なんでここにいるんだよ』
スピアさんの姿が映るや否や、視聴者さんたちから辛辣なコメントが飛んでくる。まあ、第一印象が最悪だったからね。アルカナさんとは違った意味で悪評の宝庫だよ。
だけど、スピアさんはまったく視聴者さんからの悪口にまったく動じていないようだ。
「私も反省しましたのでね。もうしばらくはこのダンジョンで生活させてもらいまいます。せっかく武器も新しくなりましたし」
スピアさんは新しくなったボウガンを手にしている。
『うおっ、なんか無駄にかっこいいやつだ』
『この女、ボウガン使いなのか』
視聴者さんたちは、スピアさんのボウガンに興味津々のようだった。
「ええ、これはラティナさんのパパに作ってもらったボウガンなのですよ。なんだかとても強くなった気がします」
『ラティナさんのお父さんに?!』
『うらやましいいぃぃっ!』
うわぁ、ラティナさんのお父さんも人気だなぁ。
こうやって武器を作ってもらえるのも、探索者の特典だよね。
「私も反省はしております。なので、今日はお詫びにシュンの作ったラビリンスに挑戦させていただきます。ちなみに今着ている服も、そのラビリンスで手に入れたものですよ!」
『ナ、ナンダッテー!』
『そんな服があの迷路にはあるのか、挑戦せねば!』
おおっ! スピアさんがうまいこと視聴者さんの興味をひいているぞ。
瞳の作った服の宣伝にもなるから、嬉しい限りだよ。
「あっと、視聴者たちの反応が気になりすぎたせいで、自己紹介を忘れていたわ。私はスピア・ライツ。アメリカから来た探索者よ。リベリオンは抜けたので、これからはソロの探索者なので、よろしくね」
スピアさんはボウガンを構えながら、最後にウィンクをしていた。やはりアメリカンは違うんだなぁ。ポーズも決まっているし、スタイルもいいからすごくカッコよく見える。
僕はつい自分の体を見てしまう。
うん、ぺったんこだし、下半身は蛇の体だよ。あんな風にポーズは決められない。
「それじゃ、私はラビリンスに挑戦するので、移動するわね。シュン、頑張ってね」
「あ、はい。スピアさん、気をつけて」
スピアさんは手を振りながら、ボス部屋から出ていった。
最初のことを思うと、ずいぶんと砕けた感じになったよなぁ、スピアさん。
とりあえず、スピアさんは僕に話を振っていたので、僕は再びドローンの前へと姿を見せる。
「という感じです。アルカナさんとスピアさんのこともどうぞよろしくお願いしますね」
『ウィンクちゃんがそういうのなら・・・』
『正直いって、どっちも好きになれんなぁ』
『可愛いは正義だぞ』
『反省しているから、俺は応援する』
うーん、視聴者さんたちの反応はまちまちといった感じだな。
やっぱり、第一印象って重要なんだね。
僕も最初はどじっことして認識されちゃったからなぁ。そのおかげで可愛いって言われるようになったんだっけか。ちょっと複雑なんだよね。
しばらくすると、僕の配信に対して招待の通知が表示される。
「おや、招待が来ましたね。どうやらスピアさんのようです」
『おっ、迷路の配信かな?』
「そうでしょうね。ちょっとつなげます」
『りょ』
僕は招待を受諾して、配信をつなげる。
「ハーイ、それじゃ、ラビリンスに挑戦しますよ」
共同配信になるや否や、僕の配信にスピアさんの声が乗る。しかも画面には、右手を上げながらうきうきとしたスピアさんの姿が映っている。
あんまり時間が経っていないんだけど、もう一階層に着いちゃってるんだ。ユニークスキルであるブーストを使ったのかな。そうでもないと説明がつかない。
一階層にある迷路の入口に入ると、スピアさんはあっという間に二階層にある迷路の中に飛ばされていた。配信ドローンも一緒に移動してるのはすごいなぁ。
そうやって迷路に入ったスピアさんは、どんどんと進んでいっている。宝箱を一個、また一個と見つけていき、いろんな宝物をゲットしていっていた。
『うっそだろ?www』
『あっ、また見つけてる』
『もう6個目?』
『嫌なやつかと思ったけど、運があり過ぎじゃね?』
スピアさんが次々と宝箱を見つけては中身を回収していくので、視聴者さんたちはその様子に驚いているようだ。僕もドン引きなんだけどね。
だって、苦労して作った迷路を、こうもあっさりと正解ルートを進まれていくのって、なんとも嫌じゃないか。
仲直りをしたとはいっても、僕の気持ちはすごく複雑だった。
そうした中、スピアさんは八個目の宝箱を開ける。
「あっ!」
トラップゴーレムを引いたらしい。
スピアさんはあっという間にダンジョンの入口まで飛ばされてしまっていた。配信ドローンも一緒に転移してるって、何気にすごい技術じゃない?
「あっちゃー……。全クリしてやるつもりだったんだけど、そうはうまくいかないね。それじゃ、私の配信は一度ここで終わるので、シュンの配信をお楽しみに!」
そういって、スピアさんは配信を終了させていた。
それと同時に、僕の配信も通常のモードに戻っていた。
さて、そろそろ頃合いかな。
今回の配信のメイン目的である、横浜ダンジョンとの合同配信だ。
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