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4O2【シーオーツー】

ー/ー



ねぇ、先生
ソーダ水が弾けるような
涼やかな声できみは私のことを呼ぶ

 
働き始めて硬くなった踵
弾けるようにみずみずしい少し焼けた素肌
美しく彩っていた爪は今はささくれだらけ
どこまでも愛らしい桜貝みたいな艶やかな爪
 
美しいきみとくらべると私はとても大人になってしまった

 
白衣のポケットにパンパンに詰めた色気のないボールペン
ユニコーンの筆箱に入れられたこだわりのキラキラのペン
くたびれた黒い鞄の中に放り込まれた中古の車のキー
学校指定のカバンに揺れるパステルカラーのもふもふしたマスコットたち
 
持ち物さえもこんなに違う



夏の終わり、きみは理科準備室に寄り付かなくなった
もしかしたら私の方がきみに恋をしていたのかもしれない
眩しい眩しい、アイスを冠した愛らしいソーダ水のようなきみ


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ねぇ、先生
ソーダ水が弾けるような
涼やかな声できみは私のことを呼ぶ
働き始めて硬くなった踵
弾けるようにみずみずしい少し焼けた素肌
美しく彩っていた爪は今はささくれだらけ
どこまでも愛らしい桜貝みたいな艶やかな爪
美しいきみとくらべると私はとても大人になってしまった
白衣のポケットにパンパンに詰めた色気のないボールペン
ユニコーンの筆箱に入れられたこだわりのキラキラのペン
くたびれた黒い鞄の中に放り込まれた中古の車のキー
学校指定のカバンに揺れるパステルカラーのもふもふしたマスコットたち
持ち物さえもこんなに違う
夏の終わり、きみは理科準備室に寄り付かなくなった
もしかしたら私の方がきみに恋をしていたのかもしれない
眩しい眩しい、アイスを冠した愛らしいソーダ水のようなきみ