第四百七話
ー/ー 銃撃、装填、また銃撃。氷の壁の向こう側では、千尋を壁の向こう側に行かせないために、そして己が食欲を満たすために、構成員たちが、一般人である千尋に食って掛かるのだが――かつての経験が十全に活かされるほどの、大立ち回りを見せていたのだ。
アタッシュケースによって生成された武具によるサポートだけではなく、あくまで一般人の範疇には収まるものの、培った経験による銃撃戦が繰り広げられていたのだ。
以前と同じ感覚で、弾切れになる前に即装填。四発の弾を二発ずつ装填する熟練者のみが出来る、ある種アクション映画の常套手段と言える技術なのだが、この超高性能重散弾銃ならば可能なのだ。
弾詰まりの心配が一切ない超高性能銃火器だからこそ、千尋のやりたいことが全て出来る。英雄や武器の因子を持ち合わせていないのにも拘らず、この戦闘の中にある快楽物質が齎す高揚感は、正しく唯一無二であり至高の感覚であった。
「そう言えば、学園長さん、以前から改良したって言っていたよね……さてさて、お姉さんに見せてみなさいや!!」
すぐさまホログラムを展開、以前選んだことのない機能である、『角行』を選択。すると、重散弾銃だったナノマシンが急激に流動していき、雷を纏った長棒へ変化を遂げたのだった。
千尋の選択したそれはただの長棒ではなく、角行。
英語ではビショップと語られる名にふさわしく、広い距離適性の利きが功を奏する。
本来将棋の駒で言う角行は斜めにしか基本移動できないものの、その距離は駒が存在しない限り際限がない。さらに『成る』ことで竜馬へと進化、斜め軸だけではなく上下左右にも一マス動ける完全上位互換の駒へと姿を変える。
ある程度臨機応変に動けて、かつある程度の成果を必ず持ち帰ってくるその駒に倣って、角行の兵器名は『燃えよ竜馬』。とあるアクション映画の名、そして翻訳名は『登竜門』をもじって付けたものであり、飛車と同じく同じく『龍』を背負うものとして戦場を揺るがしていくのだ。
透などが扱うのなら長棒として、カンフーなどに造詣が深い場合はヌンチャクにでも可変可能。どれほど戦いが不得手な人間でも、不審者からこのような教会構成員まで相手取ることが出来る、非常に優れた扱いやすい武器である。
「アタシ、こういう長物扱うの初めてだけど……アシスト機能あるかな?」
『承知しました、これよりカスタマーサポートAIと共に不審者を撃退しましょう』
体中に微弱な電流を走らせ、千尋の動きを完全サポート。よくアクション映画にあるような、激しい動きも可能なほどに身体疲労に対してのサポートも効いているため、オーバーワークの心配もない。
雷を帯びた長棒を巧みに扱いながら、辺りの構成員をなぎ倒していく。時折屈強な存在が長棒を鷲掴みにし、動きを封じて来るも、すぐさま長棒を別形態へ変更。ヌンチャクの形にした上で、男の顔面を容赦なく張り倒す。
「すっごい、アタシブルース・リーにでもなった気分だよ」
『それは何よりです、千尋様』
「えッ、アタシ名前覚えられちゃったの」
そんな些細なことに驚きながらも、何とか第一陣をしのぎ切る千尋。
次弾はまだ灰崎の方で奮闘しているようで、何とか一つ息を吐く。
しかし、どうも灰崎の様子がおかしかったのだ。数に圧される、というのはままある話だろうが……どうも『圧され過ぎている』ような気がしたのだ。
アタッシュケースによって生成された武具によるサポートだけではなく、あくまで一般人の範疇には収まるものの、培った経験による銃撃戦が繰り広げられていたのだ。
以前と同じ感覚で、弾切れになる前に即装填。四発の弾を二発ずつ装填する熟練者のみが出来る、ある種アクション映画の常套手段と言える技術なのだが、この超高性能重散弾銃ならば可能なのだ。
弾詰まりの心配が一切ない超高性能銃火器だからこそ、千尋のやりたいことが全て出来る。英雄や武器の因子を持ち合わせていないのにも拘らず、この戦闘の中にある快楽物質が齎す高揚感は、正しく唯一無二であり至高の感覚であった。
「そう言えば、学園長さん、以前から改良したって言っていたよね……さてさて、お姉さんに見せてみなさいや!!」
すぐさまホログラムを展開、以前選んだことのない機能である、『角行』を選択。すると、重散弾銃だったナノマシンが急激に流動していき、雷を纏った長棒へ変化を遂げたのだった。
千尋の選択したそれはただの長棒ではなく、角行。
英語ではビショップと語られる名にふさわしく、広い距離適性の利きが功を奏する。
本来将棋の駒で言う角行は斜めにしか基本移動できないものの、その距離は駒が存在しない限り際限がない。さらに『成る』ことで竜馬へと進化、斜め軸だけではなく上下左右にも一マス動ける完全上位互換の駒へと姿を変える。
ある程度臨機応変に動けて、かつある程度の成果を必ず持ち帰ってくるその駒に倣って、角行の兵器名は『燃えよ竜馬』。とあるアクション映画の名、そして翻訳名は『登竜門』をもじって付けたものであり、飛車と同じく同じく『龍』を背負うものとして戦場を揺るがしていくのだ。
透などが扱うのなら長棒として、カンフーなどに造詣が深い場合はヌンチャクにでも可変可能。どれほど戦いが不得手な人間でも、不審者からこのような教会構成員まで相手取ることが出来る、非常に優れた扱いやすい武器である。
「アタシ、こういう長物扱うの初めてだけど……アシスト機能あるかな?」
『承知しました、これよりカスタマーサポートAIと共に不審者を撃退しましょう』
体中に微弱な電流を走らせ、千尋の動きを完全サポート。よくアクション映画にあるような、激しい動きも可能なほどに身体疲労に対してのサポートも効いているため、オーバーワークの心配もない。
雷を帯びた長棒を巧みに扱いながら、辺りの構成員をなぎ倒していく。時折屈強な存在が長棒を鷲掴みにし、動きを封じて来るも、すぐさま長棒を別形態へ変更。ヌンチャクの形にした上で、男の顔面を容赦なく張り倒す。
「すっごい、アタシブルース・リーにでもなった気分だよ」
『それは何よりです、千尋様』
「えッ、アタシ名前覚えられちゃったの」
そんな些細なことに驚きながらも、何とか第一陣をしのぎ切る千尋。
次弾はまだ灰崎の方で奮闘しているようで、何とか一つ息を吐く。
しかし、どうも灰崎の様子がおかしかったのだ。数に圧される、というのはままある話だろうが……どうも『圧され過ぎている』ような気がしたのだ。
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