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5話 困惑

ー/ー



 全ての説明が終わるが、生徒全てが静止画のように固まってしまった。
 そんなわけないと頭では分かっているが、本当に指輪が爆発するのではないか、秘密を暴露をされてしまうのではないか。
 そんな思いで、何一つ出来なくなるのは当然だった。

『ちょっと、みなさーん。残り二つは、「指輪を外す時に関係すること」です。校舎外に出ず、指輪を外さなければ問題ありません。だから、動いてくださいよ? 映像、なんですからねー?』

 その言葉に目を合わせた俺達は、探るように指や足先を動かし始める。
 確かに、そんなことでいちいち仕掛けが発動するなら、主催者が求めているゲームなんて出来ないだろう。
 おそらく俺達の行動を見て、人間が極限に追い込まれた時の行動とかを観測しているのだろう。
 気分悪いが、さすがに俺達を殺すなんてあるわけないし。

『くれぐれも、くだらない争いで爆発させることだけはやめてくださいねぇ。爆発オチなんて、視聴者が萎えてしまうでしょう』
「視聴者……?」

 息を転がすような笑い声に不快感が湧き出るが、それより気になったのはあえて付け加えられたような「視聴者」の言葉だった。

『あ、いえ。……それより、一組目のカップルが気になりませんか? 予想もつくでしょうし、初回だけ発表しましょう! 先手を飾るのはあの有名カップルミーチューバ、神宮寺翼くんと西条寺愛莉さんです! 一回目は、午前九時に開始となっております。ではみなさん、スマホのアプリを起動してください。五十二分後にお会いしましょう』

 スマホに映し出された映像がプツンと消えたかと思えば、レアキャラモンスター画像をスクショした、いつもの待ち受け画面に戻っていた。
 前方に座っていた生徒達は相手を探るような面持ちをしていたが、後方に居る俺達はただ身震いを起こしていた。

「大丈夫?」

 震える小春の肩にそっと手を伸ばしてきたのは、友達の凛。
 小春の顔を覗き込む目はキリッとしていて、整った鼻筋、艶のある唇が光る。女子のことに疎い俺でも、顔立ちが綺麗だと分かる。
 制服を緩く着こなし、ベリーショートと呼ばれる黒髪が似合う、陸上部女子。
 明るくて、ハッキリとした性格で、曲がったことが嫌い。正義感溢れる彼女は、俺の理想だ。

「とにかく、廊下で話そう。ね?」

 凛が小春に肩を貸すと、その背の高さはより引き立ち、身長は百六十五センチの俺と目線が丁度合うぐらいの細身の長身。
 体格差があるからか、凛は体を屈めることにも慣れているようだった。

 重苦しい空気により気分が悪くなりそうになった俺達四人は、凛の呼びかけにより教室を後にした。


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 全ての説明が終わるが、生徒全てが静止画のように固まってしまった。
 そんなわけないと頭では分かっているが、本当に指輪が爆発するのではないか、秘密を暴露をされてしまうのではないか。
 そんな思いで、何一つ出来なくなるのは当然だった。
『ちょっと、みなさーん。残り二つは、「指輪を外す時に関係すること」です。校舎外に出ず、指輪を外さなければ問題ありません。だから、動いてくださいよ? 映像、なんですからねー?』
 その言葉に目を合わせた俺達は、探るように指や足先を動かし始める。
 確かに、そんなことでいちいち仕掛けが発動するなら、主催者が求めているゲームなんて出来ないだろう。
 おそらく俺達の行動を見て、人間が極限に追い込まれた時の行動とかを観測しているのだろう。
 気分悪いが、さすがに俺達を殺すなんてあるわけないし。
『くれぐれも、くだらない争いで爆発させることだけはやめてくださいねぇ。爆発オチなんて、視聴者が萎えてしまうでしょう』
「視聴者……?」
 息を転がすような笑い声に不快感が湧き出るが、それより気になったのはあえて付け加えられたような「視聴者」の言葉だった。
『あ、いえ。……それより、一組目のカップルが気になりませんか? 予想もつくでしょうし、初回だけ発表しましょう! 先手を飾るのはあの有名カップルミーチューバ、神宮寺翼くんと西条寺愛莉さんです! 一回目は、午前九時に開始となっております。ではみなさん、スマホのアプリを起動してください。五十二分後にお会いしましょう』
 スマホに映し出された映像がプツンと消えたかと思えば、レアキャラモンスター画像をスクショした、いつもの待ち受け画面に戻っていた。
 前方に座っていた生徒達は相手を探るような面持ちをしていたが、後方に居る俺達はただ身震いを起こしていた。
「大丈夫?」
 震える小春の肩にそっと手を伸ばしてきたのは、友達の凛。
 小春の顔を覗き込む目はキリッとしていて、整った鼻筋、艶のある唇が光る。女子のことに疎い俺でも、顔立ちが綺麗だと分かる。
 制服を緩く着こなし、ベリーショートと呼ばれる黒髪が似合う、陸上部女子。
 明るくて、ハッキリとした性格で、曲がったことが嫌い。正義感溢れる彼女は、俺の理想だ。
「とにかく、廊下で話そう。ね?」
 凛が小春に肩を貸すと、その背の高さはより引き立ち、身長は百六十五センチの俺と目線が丁度合うぐらいの細身の長身。
 体格差があるからか、凛は体を屈めることにも慣れているようだった。
 重苦しい空気により気分が悪くなりそうになった俺達四人は、凛の呼びかけにより教室を後にした。