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3-3 - ティータイム - 前編

ー/ー



リリとの視察という名のデートから
約1ヶ月。


魔人族の侵攻は、
1次侵攻の激しさが鳴りを潜め、
長いこと均衡状態が続いている。
国境線の各地で、小競り合いが
継続中って状態みたい。




明日、実践を経験するために、
帝国の辺境の1つへと出立する。




今日は、準備の為の休養日。


テラスで城下町を眺めながら
紅茶を飲んで、まったり過ごす。


「緊張してるの?」


視界にひょっこりと現れるリリ。
お菓子の載ったトレイを持って。




ここはリリの部屋で、景色が良くて
たまにお邪魔させてもらってる。
というか、リリから誘ってくれる。


リリはあの日以来、自分でできる事は
自分でするように頑張ってて、
今も隣で紅茶を淹れてくれてる。


まだぎこちない手つきで、
ティーポットを傾ける。
カップを満たす琥珀色の液体からは、
湯気と共に軽やかな香りが立ち上る。


周囲からは、皇族の尊厳がどうとか、
侍従の仕事を奪うな、とか、
言われてるみたいだけど、
持ち前の明るさと、押しの強さで
押し切ってみたい。


なんともリリらしいと思う。




「そうだね。
でも、実戦に対してもそうだけど、
魔獣を目の当たりにすることにかな」


「たしかに、魔人や魔獣は
姿絵でしか見た事ないもんね」


そう。
ここ皇都には、魔人や魔獣を
実際に見た事のある人は少ない。
魔獣なら、冒険者や軍部の者は
討伐とかするみたいだけど。


「訓練も対人戦が主だし、
多数相手とか色々と不安だよ」


「大丈夫だよ⭐︎今度行くダンジョンは
初心者向けで、冒険者の最初の
ランクアップ試験にも使われるくらい
危険度は低いみたいだし」


「わかってる。
だから、考えないようにはしてる」




新しく淹れてくれた紅茶を一口飲む。


「もう!自信持って!
背中は私が守るから!前だけ見て!
だいたい、今じゃ城でレンに
勝てる人いないんだから!」


「わ、分かったよ。ありがとう」




本当は、命を奪うことに対して
戸惑いがあるとは、言えなかった。


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リリとの視察という名のデートから
約1ヶ月。
魔人族の侵攻は、
1次侵攻の激しさが鳴りを潜め、
長いこと均衡状態が続いている。
国境線の各地で、小競り合いが
継続中って状態みたい。
明日、実践を経験するために、
帝国の辺境の1つへと出立する。
今日は、準備の為の休養日。
テラスで城下町を眺めながら
紅茶を飲んで、まったり過ごす。
「緊張してるの?」
視界にひょっこりと現れるリリ。
お菓子の載ったトレイを持って。
ここはリリの部屋で、景色が良くて
たまにお邪魔させてもらってる。
というか、リリから誘ってくれる。
リリはあの日以来、自分でできる事は
自分でするように頑張ってて、
今も隣で紅茶を淹れてくれてる。
まだぎこちない手つきで、
ティーポットを傾ける。
カップを満たす琥珀色の液体からは、
湯気と共に軽やかな香りが立ち上る。
周囲からは、皇族の尊厳がどうとか、
侍従の仕事を奪うな、とか、
言われてるみたいだけど、
持ち前の明るさと、押しの強さで
押し切ってみたい。
なんともリリらしいと思う。
「そうだね。
でも、実戦に対してもそうだけど、
魔獣を目の当たりにすることにかな」
「たしかに、魔人や魔獣は
姿絵でしか見た事ないもんね」
そう。
ここ皇都には、魔人や魔獣を
実際に見た事のある人は少ない。
魔獣なら、冒険者や軍部の者は
討伐とかするみたいだけど。
「訓練も対人戦が主だし、
多数相手とか色々と不安だよ」
「大丈夫だよ⭐︎今度行くダンジョンは
初心者向けで、冒険者の最初の
ランクアップ試験にも使われるくらい
危険度は低いみたいだし」
「わかってる。
だから、考えないようにはしてる」
新しく淹れてくれた紅茶を一口飲む。
「もう!自信持って!
背中は私が守るから!前だけ見て!
だいたい、今じゃ城でレンに
勝てる人いないんだから!」
「わ、分かったよ。ありがとう」
本当は、命を奪うことに対して
戸惑いがあるとは、言えなかった。