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虎・迷走

ー/ー




「おおおおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!!!」


 ドスドスと豪快に地面を踏みつけながら突進するステルス……


 2mを越える巨体が本気で突っ込んで行くと、まるでダンプカーのような迫力がある。

 でも…………


「だから、前しか見ねぇのか?テメェは!」


 ゲシッ


「ぬぁああぁっ」


 ズシャーーーー!!


 雪之丞に軽く足払いされて、頭から豪快に地面にダイブするステルス。


「威勢は良いんだけどな……」


 横で見ながら、そう独り言ちた。


 …………もう、何度目だ?さっきから、ずっと同じパターンでやられてる。

 始めはキチンと迎撃してた雪之丞も今は軽くあしらうだけ……と言うよりステルスが単調過ぎて、それで十分なんだよな。
 
 それでも、めげないタフさと愚直さは流石だが………


「も、もう一丁!」
「止めだ……」


 立ち上がると、また同じように突進の構えを取るステルスに雪之丞がウンザリしたふうに呟く。


「や、止めって……まだ行けるんジャ!」
「お前が行けても俺が嫌なんだよ!馬鹿の一つ覚えみたいに同じことの繰り返しやがって、これじゃ修行にならねぇ」


 …………なんか主旨変わってないか?ステルスの修行だぞ。

 まぁ、俺達の修行も兼ねてやってるわけだから、そこまで的外れでもないんだが。



 ここは俺達の事務所……の敷地内にある駐車場。

 …………ってもアスファルトで整備されてないし、地面はデコボコ、草生え放題なんで荒地と言った方が表現としては正しいな。


 そして、その場に居るのは俺、雪之丞、ステルス。

 時刻は午後4時過ぎだ。俺とステルスは放課後、直接事務所まで来た。

 
 そこで、先日のステルスの要望に応えて、組手中心(霊的格闘)で修行をしてるって訳だ。


※『虎・憂鬱』参照


 修行の目的は、ステルス単独による戦闘力向上……正確には、その道筋を探ること。

 
 ちなみに、いつも事務所周りを徘徊する雑魚霊は居ない。邪魔になるから、予め一掃しておいた。
 ステルスは、その光景に驚いてたけどこいつの為にやってるわけでもあるんだから、今度から手伝わせるか。


 ………少し話がそれたが、肝心の修行はと言うと……さっきのような一方的な展開に終止してる。
 
 ステルスはタフで力強いんだが、いかんせん動きが鈍重かつ、単調で雑…………相手が中級霊くらいなら、それでも何とかなりそうだが、それが雪之丞に変わるとまるで歯が立たない(相手が悪すぎるのもある)。


「で、でもっ!!」
「少し休もうぜ、余り今詰めても効果はねぇよ」


 なおも、食い下がろうとするステルスに俺からも声を掛けた。今のまま続けても、お互い疲れるだけで何にもならなそうだしな………


「う、うす……」


 自分以外の2人にNOと言われてしまえば、流石に折れるしかないので不承不承頷くステルス。


 そうして、3人で休憩に入る。

 ただ、汚ねぇ荒地(座り込めない)に汚ねぇ建物(寄り掛かれない)しかねぇから、その場で息を着くくらいしか出来ねぇんだけど……今度はキャンプで使うようなパイプ椅子でも準備しとくか。


「まぁ、直向きなのは認めるよ……後は、どう工夫するかだな」
「課題は見付かったんだ、一歩前進だぜ」
 

 さっき一気に “駄目出し” したことを気にしてるのか、フォローするように呟く雪之丞に俺も便乗する。物は言いような気もするけど嘘ではない。


「ふぅ………ワッシはどうしたら、ええんジャろうか?」
「「……………………」」


 …………どうしたら、いいんだろうね?


 思い悩むように呟くステルスに、2人とも答えられなかった。

 何をすればいいかなんて、解ってる。状況に合わせて臨機応変に動くだけ。

 でも、それが無理…………とまでは言わないが、かなり難しいのがさっきまでのやり合いで判明しちまった(一応、その都度アドバイスは送ってる)。
 
 デカい図体に控えめな性格、両方が相まって今までサポートや壁役しかしてこなかった弊害だろうな。
 
 克服するのには、こうした対人戦なんかより1人で地道な反復練習をした方がいいかもしれない。

 それを、おそらく年単位……少なくとも一朝一夕では無理だ。

 
 …………暴走状態とは言え、初めて会った時に見せた、あの動物的な動き……あれは誇張なしに凄かったんだがな。

 あの巨躯で身軽かつ俊敏に動き回って、相手の死角から力強い一撃………全く手がつけれなかった。

 あの時は先生と小笠原さん、一流GS2人掛かりでやっと止められたんだよな。その動きを、少しでも引き出せりゃいいんだが……




    ◇◇◇


 そうして、休憩後も暫く同じことをして、辺りが暗くなってきたのを潮に、その日はお開きになった。
 

 結果は、案の定芳しくない……前途多難ってやつだ。


「まぁ、始めたばかりだ……気長にしようぜ」
「うす……」


 デカい体を縮めるように、悄気げながら返すステルス……


「暇がありゃ、何時でも付き合ってやるよ!動くサンドバッグ殴ると思えば、こっちもいい運動になる」
「一言余計だ……!」
「……………………」


 ……ったく、こいつなりのエールなんだろうが、もっと言葉を選べよ。




   ◇◇◇


「散々な目にあったんジャ〜……」


 2人と別れて家に帰る道中、とぼとぼと歩きながらワッシは1人で愚痴る……あそこに居たのは、2時間にも満たない。そんな、短い間にズタボロにされてしもうた。


 ワッシが2人に劣ってるのは、端から解っとったんジャ……

 ただ、それでも必死になって食らいつけば、もう少し何とかなるんじゃないかと思うとったが、それが如何に自分にとって都合のいい甘い考えジャったと思い知らされた。


 2人に一本取るどころか、触れることすら出来んとは……
 

 今日得たものは、何も無い。

 2人とも色々言ってくれたが、今のワッシには到底出来そうにない事ばかり。

 こんなこと繰り返して、本当に意味なんてあるんジャろうか?


「…………はぁ、いかんいかん……まだ、初日じゃ」


 自分の一言から始まったことなのに、こんな早々音を上げては横島さんに、また “どやされて” しまう……
  
 
“勇猛果敢で何も恐れない!そんな虎にお前はなりたかったんじゃないのか!?”


 あの人のことを考えたと同時に蘇る彼の言葉……


「そうジャ……その通りジャ、ワッシは虎に成る!虎に成るんジャあぁ!!」


 自分を鼓舞するように声を張り上げる!空元気でもいい、ウジウジ動かないんじゃ何も変わらないんジャあぁ!!

 …………少し元気が出て来た。ジャけど、同時に別の言葉が浮かんで来る。

 あの人の言った『理想の虎』……ワッシの理想の虎とは何ジャろう?


 言われてから、考えてみたが一向に “ぼやけて” イメージ出来ん。

 いや……思い返せば、ワッシはいつも「虎に成る」なんて言ってた割に、それがどんなものなのか全く考えとらんかった…………
 

 ただ、何となく強そうで格好いい虎!それくらいのイメージしかなかった。


「阿呆な話ジャのぅ……」
 
 
 そんな自分の間抜けさに、呆れると同時に何だか笑えてくる。

 ひょっとして……いや、ひょっとしなくてもワッシが一番先にしなきゃいけないのは、これなんジャなかろうか?


 自分の中の理想をしっかり形作る事…………
 

 よくよく考えれば、当然の話ジャ……たどり着くゴールが解らないで、小手先だけの立ち回りを追求しても迷走するだけ。

 考え無しに突っ走って、ただ自滅する。今までの自分はまるで道化(ピエロ)ジャあぁ……

  “行き先” を決めらんないで、 “行き方” なんて決めれるわけないんジャぁ!!


 ジャけど、それもこれで終わり…………

 

「ワッシは虎に成る!!虎に成るんジャあああぁぁ〜〜〜!!!!!」


 さっきと比べ物にならないくらい、力の限り声を張り上げる!

 これはワッシの誓いジャ!

 諦めてなるものか!!今は威勢だけの張り子の虎ジャとしても、いずれ必ず誰もが恐れる強い虎になってやるんジャあぁ!!

 いつか、この声が偉大な虎の咆哮になることを信じて…………



「君、ちょっと……!」
「えっ…………!?」


 ふと見ると複数の警備員がワッシを取り囲んでた。

 彼らは……駅の警備員?

 どうやら、考え事に夢中になっていつの間にか駅の構内まで来ていたらしい。

 皆一様に緊張したようにワッシを睨んどる。

 はて……ワッシは何かしたろうか?


「薬でもやってるのかい?」
「く、薬……!?」


 薬……?何のことジャろう?すると、別の警備員が口を開く。


「さっきから1人でブツブツ言ってたり、笑いだしたり、最後には奇声を上げて完全に挙動不審じゃないか!」
「え、え……!?」


 い、いや……あれはワッシの誓いであって決してやましいもんジャ…………


「とにかく一緒に来なさい!……おいっ!!」


 条件反射するように逃げ出す!やましいことはないが、こんなとこで捕まったら、エミさんに何を言われるか解らん!!


「おいっ!待つんだ!!」


 ドタドタドタ!!

 



虎・迷走 ステルス
「誤解ジャああぁ〜〜〜!!ワッシは怪しい者ジャないんジャ〜〜〜い!!!」

 

 その場は何とか逃げ切れたものの、電車に乗れなくなったワッシは雪之丞さん達の事務所に戻って一泊するハメになってしもうた……

 



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「おおおおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!!!」
 ドスドスと豪快に地面を踏みつけながら突進するステルス……
 2mを越える巨体が本気で突っ込んで行くと、まるでダンプカーのような迫力がある。
 でも…………
「だから、前しか見ねぇのか?テメェは!」
 ゲシッ
「ぬぁああぁっ」
 ズシャーーーー!!
 雪之丞に軽く足払いされて、頭から豪快に地面にダイブするステルス。
「威勢は良いんだけどな……」
 横で見ながら、そう独り言ちた。
 …………もう、何度目だ?さっきから、ずっと同じパターンでやられてる。
 始めはキチンと迎撃してた雪之丞も今は軽くあしらうだけ……と言うよりステルスが単調過ぎて、それで十分なんだよな。
 それでも、めげないタフさと愚直さは流石だが………
「も、もう一丁!」
「止めだ……」
 立ち上がると、また同じように突進の構えを取るステルスに雪之丞がウンザリしたふうに呟く。
「や、止めって……まだ行けるんジャ!」
「お前が行けても俺が嫌なんだよ!馬鹿の一つ覚えみたいに同じことの繰り返しやがって、これじゃ修行にならねぇ」
 …………なんか主旨変わってないか?ステルスの修行だぞ。
 まぁ、俺達の修行も兼ねてやってるわけだから、そこまで的外れでもないんだが。
 ここは俺達の事務所……の敷地内にある駐車場。
 …………ってもアスファルトで整備されてないし、地面はデコボコ、草生え放題なんで荒地と言った方が表現としては正しいな。
 そして、その場に居るのは俺、雪之丞、ステルス。
 時刻は午後4時過ぎだ。俺とステルスは放課後、直接事務所まで来た。
 そこで、先日のステルスの要望に応えて、|組手中心《霊的格闘》で修行をしてるって訳だ。
※『虎・憂鬱』参照
 修行の目的は、ステルス単独による戦闘力向上……正確には、その道筋を探ること。
 ちなみに、いつも事務所周りを徘徊する雑魚霊は居ない。邪魔になるから、予め一掃しておいた。
 ステルスは、その光景に驚いてたけどこいつの為にやってるわけでもあるんだから、今度から手伝わせるか。
 ………少し話がそれたが、肝心の修行はと言うと……さっきのような一方的な展開に終止してる。
 ステルスはタフで力強いんだが、いかんせん動きが鈍重かつ、単調で雑…………相手が中級霊くらいなら、それでも何とかなりそうだが、それが雪之丞に変わるとまるで歯が立たない(相手が悪すぎるのもある)。
「で、でもっ!!」
「少し休もうぜ、余り今詰めても効果はねぇよ」
 なおも、食い下がろうとするステルスに俺からも声を掛けた。今のまま続けても、お互い疲れるだけで何にもならなそうだしな………
「う、うす……」
 自分以外の2人にNOと言われてしまえば、流石に折れるしかないので不承不承頷くステルス。
 そうして、3人で休憩に入る。
 ただ、汚ねぇ荒地(座り込めない)に汚ねぇ建物(寄り掛かれない)しかねぇから、その場で息を着くくらいしか出来ねぇんだけど……今度はキャンプで使うようなパイプ椅子でも準備しとくか。
「まぁ、直向きなのは認めるよ……後は、どう工夫するかだな」
「課題は見付かったんだ、一歩前進だぜ」
 さっき一気に “駄目出し” したことを気にしてるのか、フォローするように呟く雪之丞に俺も便乗する。物は言いような気もするけど嘘ではない。
「ふぅ………ワッシはどうしたら、ええんジャろうか?」
「「……………………」」
 …………どうしたら、いいんだろうね?
 思い悩むように呟くステルスに、2人とも答えられなかった。
 何をすればいいかなんて、解ってる。状況に合わせて臨機応変に動くだけ。
 でも、それが無理…………とまでは言わないが、かなり難しいのがさっきまでのやり合いで判明しちまった(一応、その都度アドバイスは送ってる)。
 デカい図体に控えめな性格、両方が相まって今までサポートや壁役しかしてこなかった弊害だろうな。
 克服するのには、こうした対人戦なんかより1人で地道な反復練習をした方がいいかもしれない。
 それを、おそらく年単位……少なくとも一朝一夕では無理だ。
 …………暴走状態とは言え、初めて会った時に見せた、あの動物的な動き……あれは誇張なしに凄かったんだがな。
 あの巨躯で身軽かつ俊敏に動き回って、相手の死角から力強い一撃………全く手がつけれなかった。
 あの時は先生と小笠原さん、一流GS2人掛かりでやっと止められたんだよな。その動きを、少しでも引き出せりゃいいんだが……
    ◇◇◇
 そうして、休憩後も暫く同じことをして、辺りが暗くなってきたのを潮に、その日はお開きになった。
 結果は、案の定芳しくない……前途多難ってやつだ。
「まぁ、始めたばかりだ……気長にしようぜ」
「うす……」
 デカい体を縮めるように、悄気げながら返すステルス……
「暇がありゃ、何時でも付き合ってやるよ!動くサンドバッグ殴ると思えば、こっちもいい運動になる」
「一言余計だ……!」
「……………………」
 ……ったく、こいつなりのエールなんだろうが、もっと言葉を選べよ。
   ◇◇◇
「散々な目にあったんジャ〜……」
 2人と別れて家に帰る道中、とぼとぼと歩きながらワッシは1人で愚痴る……あそこに居たのは、2時間にも満たない。そんな、短い間にズタボロにされてしもうた。
 ワッシが2人に劣ってるのは、端から解っとったんジャ……
 ただ、それでも必死になって食らいつけば、もう少し何とかなるんじゃないかと思うとったが、それが如何に自分にとって都合のいい甘い考えジャったと思い知らされた。
 2人に一本取るどころか、触れることすら出来んとは……
 今日得たものは、何も無い。
 2人とも色々言ってくれたが、今のワッシには到底出来そうにない事ばかり。
 こんなこと繰り返して、本当に意味なんてあるんジャろうか?
「…………はぁ、いかんいかん……まだ、初日じゃ」
 自分の一言から始まったことなのに、こんな早々音を上げては横島さんに、また “どやされて” しまう……
“勇猛果敢で何も恐れない!そんな虎にお前はなりたかったんじゃないのか!?”
 あの人のことを考えたと同時に蘇る彼の言葉……
「そうジャ……その通りジャ、ワッシは虎に成る!虎に成るんジャあぁ!!」
 自分を鼓舞するように声を張り上げる!空元気でもいい、ウジウジ動かないんじゃ何も変わらないんジャあぁ!!
 …………少し元気が出て来た。ジャけど、同時に別の言葉が浮かんで来る。
 あの人の言った『理想の虎』……ワッシの理想の虎とは何ジャろう?
 言われてから、考えてみたが一向に “ぼやけて” イメージ出来ん。
 いや……思い返せば、ワッシはいつも「虎に成る」なんて言ってた割に、それがどんなものなのか全く考えとらんかった…………
 ただ、何となく強そうで格好いい虎!それくらいのイメージしかなかった。
「阿呆な話ジャのぅ……」
 そんな自分の間抜けさに、呆れると同時に何だか笑えてくる。
 ひょっとして……いや、ひょっとしなくてもワッシが一番先にしなきゃいけないのは、これなんジャなかろうか?
 自分の中の理想をしっかり形作る事…………
 よくよく考えれば、当然の話ジャ……たどり着くゴールが解らないで、小手先だけの立ち回りを追求しても迷走するだけ。
 考え無しに突っ走って、ただ自滅する。今までの自分はまるで|道化《ピエロ》ジャあぁ……
  “行き先” を決めらんないで、 “行き方” なんて決めれるわけないんジャぁ!!
 ジャけど、それもこれで終わり…………
「ワッシは虎に成る!!虎に成るんジャあああぁぁ〜〜〜!!!!!」
 さっきと比べ物にならないくらい、力の限り声を張り上げる!
 これはワッシの誓いジャ!
 諦めてなるものか!!今は威勢だけの張り子の虎ジャとしても、いずれ必ず誰もが恐れる強い虎になってやるんジャあぁ!!
 いつか、この声が偉大な虎の咆哮になることを信じて…………
「君、ちょっと……!」
「えっ…………!?」
 ふと見ると複数の警備員がワッシを取り囲んでた。
 彼らは……駅の警備員?
 どうやら、考え事に夢中になっていつの間にか駅の構内まで来ていたらしい。
 皆一様に緊張したようにワッシを睨んどる。
 はて……ワッシは何かしたろうか?
「薬でもやってるのかい?」
「く、薬……!?」
 薬……?何のことジャろう?すると、別の警備員が口を開く。
「さっきから1人でブツブツ言ってたり、笑いだしたり、最後には奇声を上げて完全に挙動不審じゃないか!」
「え、え……!?」
 い、いや……あれはワッシの誓いであって決してやましいもんジャ…………
「とにかく一緒に来なさい!……おいっ!!」
 条件反射するように逃げ出す!やましいことはないが、こんなとこで捕まったら、エミさんに何を言われるか解らん!!
「おいっ!待つんだ!!」
 ドタドタドタ!!
「誤解ジャああぁ〜〜〜!!ワッシは怪しい者ジャないんジャ〜〜〜い!!!」
 その場は何とか逃げ切れたものの、電車に乗れなくなったワッシは雪之丞さん達の事務所に戻って一泊するハメになってしもうた……