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3-2 - 桜吹雪 - 2話

ー/ー




「ねぇ、レン」


「ん?どうしたの?リリ」


並木道を歩きながら、問いかける。


「レンってさ、お姉様って呼ばれてるでしょ?」


「…… 呼ばれる」


「やっぱり?⭐︎レンは優しいからね。
私もお姉様って呼んでもいい?⭐︎」


悪戯っぽく笑うリリアン姫。


「別にいいよ。リリは妹みたいだし?」


ちょっとだけ意地悪っぽく返す。


「ははっ。だって妹だもーん⭐︎
ね?お姉様?⭐︎」


敵わないなぁ、と苦笑いの蓮。


手を繋いだまま、腕を組んでくるリリアン姫。


「じゃあ、まずはホーンラビットの
串焼きを食べよ!お姉様⭐︎」


ぐいぐいと引っ張っていく。


そうして、何軒か屋台を巡る。
そこらじゅうから漂う
香ばしい串焼きの匂い、
新鮮な果物の爽やかな香り、
元気な呼び込みの声、
そんな活気のある市井の市場に、
圧倒されてる蓮。
今まで経験した、どのお祭りよりも
規模が大きい。




途中の屋台で、ある物に目を惹かれた蓮。


「お姉様?気になる物ありました?」


そこには、色とりどりの
小さな宝石が嵌め込まれたペンダント。


その中に、桜色のペンダントがあった。


「お姉様はどれが欲しいの?」


「いや、綺麗だなーって見てただけだよ」


わたし、お金持ってないから。
なんて格好悪くて言いたくない。
今までの食べ物だってリリアン姫に
出してもらってたのに。


「…… 店主さん。コレとコレ、ください」


「へい!まいどあり!」


さっさと会計を済ます、リリアン姫。
蓮に、つっこむ隙を与えない早技。


そしてすかさず、片方を蓮に突き出す。


「はい!あげる!」


「え?でも」


「あげる為に買ったの!受け取って!」


受け取って見てみると、
桜色のペンダント。


「私はこれね」


それは、濃い青紫のペンダントだった。


「お姉様っぽい色でしょ?⭐︎」


「うぉっほん。悪ぃけど、
店の前じゃねぇとこでやってくれや」


「!?ごめんなさいっ!!」


逃げるように移動する2人。
恥ずかしさから、お互いに笑いが溢れた。




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「ねぇ、レン」
「ん?どうしたの?リリ」
並木道を歩きながら、問いかける。
「レンってさ、お姉様って呼ばれてるでしょ?」
「…… 呼ばれる」
「やっぱり?⭐︎レンは優しいからね。
私もお姉様って呼んでもいい?⭐︎」
悪戯っぽく笑うリリアン姫。
「別にいいよ。リリは妹みたいだし?」
ちょっとだけ意地悪っぽく返す。
「ははっ。だって妹だもーん⭐︎
ね?お姉様?⭐︎」
敵わないなぁ、と苦笑いの蓮。
手を繋いだまま、腕を組んでくるリリアン姫。
「じゃあ、まずはホーンラビットの
串焼きを食べよ!お姉様⭐︎」
ぐいぐいと引っ張っていく。
そうして、何軒か屋台を巡る。
そこらじゅうから漂う
香ばしい串焼きの匂い、
新鮮な果物の爽やかな香り、
元気な呼び込みの声、
そんな活気のある市井の市場に、
圧倒されてる蓮。
今まで経験した、どのお祭りよりも
規模が大きい。
途中の屋台で、ある物に目を惹かれた蓮。
「お姉様?気になる物ありました?」
そこには、色とりどりの
小さな宝石が嵌め込まれたペンダント。
その中に、桜色のペンダントがあった。
「お姉様はどれが欲しいの?」
「いや、綺麗だなーって見てただけだよ」
わたし、お金持ってないから。
なんて格好悪くて言いたくない。
今までの食べ物だってリリアン姫に
出してもらってたのに。
「…… 店主さん。コレとコレ、ください」
「へい!まいどあり!」
さっさと会計を済ます、リリアン姫。
蓮に、つっこむ隙を与えない早技。
そしてすかさず、片方を蓮に突き出す。
「はい!あげる!」
「え?でも」
「あげる為に買ったの!受け取って!」
受け取って見てみると、
桜色のペンダント。
「私はこれね」
それは、濃い青紫のペンダントだった。
「お姉様っぽい色でしょ?⭐︎」
「うぉっほん。悪ぃけど、
店の前じゃねぇとこでやってくれや」
「!?ごめんなさいっ!!」
逃げるように移動する2人。
恥ずかしさから、お互いに笑いが溢れた。