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2-1 - 帝国の皇帝 - 3話

ー/ー



ゆっくりと扉が開き、
衛兵さんに促され中へ歩みを進める。


本物の金属製のブーツが重い。
そのブーツのたてる金属音だけが響く。


目線は下に、
中程まで来たら止まり、片膝をつく。


「昨日、異界より来ました
レンでございます。
皇帝陛下の召喚に応じ、
御前に参上しました」


許しなく、これ以上の発言も、
目線を上げてもいけない。


しばらくの沈黙。


無数の視線が突き刺さる。
訝しむような視線。
好奇に満ちた視線。


様々な視線が
わたしに集中する。


凝縮されたような
僅かな時間の後。


「面を上げよ」


扉の外で聞いた声。
圧を伴う、自信に満ちた声。


気圧されそうになる。
負けるな、わたし。


心を奮い立たせ、
顔を上げる。


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ゆっくりと扉が開き、
衛兵さんに促され中へ歩みを進める。
本物の金属製のブーツが重い。
そのブーツのたてる金属音だけが響く。
目線は下に、
中程まで来たら止まり、片膝をつく。
「昨日、異界より来ました
レンでございます。
皇帝陛下の召喚に応じ、
御前に参上しました」
許しなく、これ以上の発言も、
目線を上げてもいけない。
しばらくの沈黙。
無数の視線が突き刺さる。
訝しむような視線。
好奇に満ちた視線。
様々な視線が
わたしに集中する。
凝縮されたような
僅かな時間の後。
「面を上げよ」
扉の外で聞いた声。
圧を伴う、自信に満ちた声。
気圧されそうになる。
負けるな、わたし。
心を奮い立たせ、
顔を上げる。