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【少しこわい話】翼

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 窓の外の夜空を見上げる。晴れている。けれど、月だけだ。星がない。僕は病室に入り、ベッドで寝ていたお父さんにささやく。「星がないよ」お父さんは目を覚まし、スマホを取り出して、例の組織に電話をかける。「星がないそうだ」すぐに飛行機が飛んでくる。組織の飛行機だ。翼がナイフになっている飛行機だ。そのナイフが夜空を裂く。裂けたところからザラザラと星がこぼれ出てくる。あっという間に夜空が星まみれになる。僕は満足しながら、自分の手首の傷を撫でる。お父さんは既に眠っている。


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 窓の外の夜空を見上げる。晴れている。けれど、月だけだ。星がない。僕は病室に入り、ベッドで寝ていたお父さんにささやく。「星がないよ」お父さんは目を覚まし、スマホを取り出して、例の組織に電話をかける。「星がないそうだ」すぐに飛行機が飛んでくる。組織の飛行機だ。翼がナイフになっている飛行機だ。そのナイフが夜空を裂く。裂けたところからザラザラと星がこぼれ出てくる。あっという間に夜空が星まみれになる。僕は満足しながら、自分の手首の傷を撫でる。お父さんは既に眠っている。