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【少しこわい話】影

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 夕暮れの駅のホームに、おじさんが一人立っている。夕日に照らされている。夕日に照らされて出来たその影は、巨大な『?』の形をしている。そういうおじさんがいる。おじさんを見た人たちは、おじさんの影が『?』の形をしていることに気づく。そして思う。「あのおじさんは何が疑問なのかしら」その時、駅にやってきた電車に、そのおじさんが飛び込んだ。おじさんはいくつもの肉片となる。作業員がそれを拾い集め始める。夕日がいよいよまぶしい。肉片を拾おうとした作業員が気づく。すべての肉片から延びる影が、もれなく『!』の形をしている。おじさんは何か解ったらしい。無数の『!』に取り囲まれた作業員は、恐る恐る、自身の影を見る。


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 夕暮れの駅のホームに、おじさんが一人立っている。夕日に照らされている。夕日に照らされて出来たその影は、巨大な『?』の形をしている。そういうおじさんがいる。おじさんを見た人たちは、おじさんの影が『?』の形をしていることに気づく。そして思う。「あのおじさんは何が疑問なのかしら」その時、駅にやってきた電車に、そのおじさんが飛び込んだ。おじさんはいくつもの肉片となる。作業員がそれを拾い集め始める。夕日がいよいよまぶしい。肉片を拾おうとした作業員が気づく。すべての肉片から延びる影が、もれなく『!』の形をしている。おじさんは何か解ったらしい。無数の『!』に取り囲まれた作業員は、恐る恐る、自身の影を見る。