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【少しこわい話】犯罪者

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 夜道を、一人の女が歩いている。女は時折後ろを振り返っている。女は、赤い風船に、後を尾けられている。女が振り返ると、電柱の陰から、赤い風船がちらりと顔を覗かせる。女は歩みを速める。赤い風船はふわふわと女を追いかける。その間隔は徐々に狭まっていく。女が立ち止まる。風船は街灯の陰に身をひそめる。女は鞄の中から、ペンを取り出し、握りしめる。女は再び歩き始める。赤い風船が追いかける。そしてとうとう赤い風船が女の真後ろに迫った。女は突然振り返り、ペンで赤い風船を刺す。パン、と乾いた音がして、風船が破裂し地面に落ちる。女は肩で息をしている。突然、女の手に手錠がかけられる。女が顔を上げると、目の前に、ピエロのメイクをした警察官がいる。女は彼らに促されパトカーに乗り、遊園地へと移送される。


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