冒険者パーティは魔物と対峙していた。
鋭い牙を剥き出しにした魔物たちが唸り声を上げ、今にも襲いかかりそうだ。
「エリシアさん!助けてください!」
「ふふふ……お任せあそばせ!」
自信たっぷりに微笑むエリシア。手には一枚の召喚カードが握られている。彼女はそのカードを勢いよく放り投げた。
「いでよ——!」
——ヒラッ
虚しく地面に舞い降りるカード。その場は一瞬静まり返った。
「……」
エリシアは険しい表情でカードを見つめている。
一方、魔物の一匹が首をかしげながらカードを拾い上げた。
魔物がカードの表を確認する。
そこには、ハートが真っ二つに割れた絵とともに、大きな文字で「恋愛運最低」の文字が書かれていた。
「……」
「……」
冒険者も魔物たちも何とも言えない表情でカードを眺め、微妙な空気が流れる。誰もが言葉を失った中、エリシアだけがムスッとした顔で立ち尽くしていた。