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逆やな

ー/ー



 冒険者パーティは薄暗い森の中でモンスターと遭遇していた。



「まずい、数が多い!どうする!?」

「大丈夫だ、今回は助っ人がいる!」



 振り返ると、そこにはエリシアが立っていた。微かに笑みを浮かべ、冷静な眼差しで戦況を見つめている。



「エリシアさん、助けてください!」

「任せなさいませ!」



 彼女は杖を振り上げ、大きな声で呪文を唱えた。



「召喚!ケンタウロス!」



 魔法陣が光を放ち、そこから力強いシルエットが現れる。



「ヒヒィーン!」



 鋭い嘶きと共に現れたのは、馬の胴体と人間の上半身が組み合わさったケンタウロス——ではなかった。



「え……?」



 冒険者たちの視線の先には、馬の顔に生々しい人間の足が生えた「逆ケンタウロス」が立っていた。



 その奇怪な姿のまま、「逆ケンタウロス」は二足歩行でバタバタと駆け回り始めた。



「……逆かよ!」



 冒険者の誰もがツッコミを入れる。モンスターたちも動きを止め、その場の異様な空気に呆然としている。



 冒険者たちは再びモンスターの群れと対峙していた。



「数が多いぞ!またピンチだ!」

「エリシアさん!お願いします!」



 エリシアは静かに前に出ると、杖を振り上げて宣言した。



「お任せくださいまし!——召喚、人魚!」



 魔法陣が発動し、煌めく光と共に水しぶきが上がる。人魚の美しい歌声が響き渡れば、敵はたちまち眠りにつくという。冒険者たちは期待に胸を膨らませた。



 だが——



「ぎょ、ぎょえ……ぎょええええぇ!」



 現れたのは、見るからに怪しい魚の顔。モンスターたちを睨むその目は、まさに「死んだ魚の目」。



「え……?」



 さらに冒険者たちを絶望させたのは、その下半身だった。



 そこには、生々しいすね毛が生えた人間の足が生えており、それが力強くジタバタと動いている。



「逆……かよぉ……!」



 冒険者たちは全員膝をつき、魂の底からのツッコミを入れた。モンスターたちも恐怖というより困惑で動けなくなっている。



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 冒険者パーティは薄暗い森の中でモンスターと遭遇していた。
「まずい、数が多い!どうする!?」
「大丈夫だ、今回は助っ人がいる!」
 振り返ると、そこにはエリシアが立っていた。微かに笑みを浮かべ、冷静な眼差しで戦況を見つめている。
「エリシアさん、助けてください!」
「任せなさいませ!」
 彼女は杖を振り上げ、大きな声で呪文を唱えた。
「召喚!ケンタウロス!」
 魔法陣が光を放ち、そこから力強いシルエットが現れる。
「ヒヒィーン!」
 鋭い嘶きと共に現れたのは、馬の胴体と人間の上半身が組み合わさったケンタウロス——ではなかった。
「え……?」
 冒険者たちの視線の先には、馬の顔に生々しい人間の足が生えた「逆ケンタウロス」が立っていた。
 その奇怪な姿のまま、「逆ケンタウロス」は二足歩行でバタバタと駆け回り始めた。
「……逆かよ!」
 冒険者の誰もがツッコミを入れる。モンスターたちも動きを止め、その場の異様な空気に呆然としている。
 冒険者たちは再びモンスターの群れと対峙していた。
「数が多いぞ!またピンチだ!」
「エリシアさん!お願いします!」
 エリシアは静かに前に出ると、杖を振り上げて宣言した。
「お任せくださいまし!——召喚、人魚!」
 魔法陣が発動し、煌めく光と共に水しぶきが上がる。人魚の美しい歌声が響き渡れば、敵はたちまち眠りにつくという。冒険者たちは期待に胸を膨らませた。
 だが——
「ぎょ、ぎょえ……ぎょええええぇ!」
 現れたのは、見るからに怪しい魚の顔。モンスターたちを睨むその目は、まさに「死んだ魚の目」。
「え……?」
 さらに冒険者たちを絶望させたのは、その下半身だった。
 そこには、生々しいすね毛が生えた人間の足が生えており、それが力強くジタバタと動いている。
「逆……かよぉ……!」
 冒険者たちは全員膝をつき、魂の底からのツッコミを入れた。モンスターたちも恐怖というより困惑で動けなくなっている。