エリシアが「ことわざクイズ対決」を企画し、スタッフ数名と早押し形式で勝負することになった。
「では最初の問題です。」
司会役のスタッフが声を張り上げる。
「雨降って???。何が固まる?」
——ピンポーン!
エリシアが真っ先に早押しボタンを叩く。
「フルーチェ!」
「……。」
会場が一瞬静まり返る。スタッフは内心で呟く。
(懐かしすぎんだろ……。)
司会役のスタッフが慎重に訂正する。
「残念!正解は、『雨降って地固まる』でした!」
「次の問題です。」
司会のスタッフが問題を読み始めた。
「地獄の沙汰も???次第——」
——ピンポーン!
エリシアが即座にボタンを叩いた。問題文を最後まで聞かずに答える。
「金!金!金次第ですわ!」
司会が満面の笑みで答えを告げる。
「正解!エリシアさん、早いですね!」
エリシアは誇らしげに笑う。
「次の問題です。」
司会のスタッフが声を張り上げる。
「三人よれば???。さあ、これは難しいですよ!」
——ピンポーン!
またしてもエリシアが即座にボタンを押す。
(絶対適当だろ……。)
スタッフたちは心の中でそう思いつつ、エリシアの答えを待った。
「三人よれば……烏合の衆ですわ!」
エリシアは自信満々に言い放ち、続けて不敵な笑みを浮かべた。
「三人だろうが四人だろうが、全員ワンパンKOですわね。」
司会のスタッフは一瞬唖然としつつ、冷静に訂正する。
「残念……不正解です。正解は『文殊の知恵』でした!」
司会役のスタッフは呆れながらも内心で驚いていた。
(てか、烏合の衆って言葉は知ってるんだな……。)
「では次の問題です。」
司会のスタッフが声を張り上げる。
「カエルの子は???」
——ピンポーン!
エリシアが勢いよくボタンを押す。
「おたまじゃくしに決まってますわ!」
彼女は勝ち誇った表情で答える。
「流石にこの程度の問題は舐めすぎですわね!」
司会のスタッフは軽く咳払いして訂正する。
「残念!正解は『カエルの子はカエル』でした!」
エリシアは目を丸くして聞き返す。
「は?カエルなのにおたまじゃくしじゃないんですの?どういうことですの?」
司会は苦笑いしながら解説する。
「ことわざの意味は、『子供は親に似る』ということです。実際の生物学的な話ではないんですよ。」
(そう答えると思ったよ……。)
スタッフたちは予想通りの展開に小さくため息をつきつつ、次の問題へ進む準備を始めた。
「……では最後の問題です!」
司会のスタッフが勢いよく声を張り上げた。
「転ばぬ先の???。さあ、なんでしょう?」
——ピンポーン!
またしてもエリシアが最速でボタンを叩く。
「ランドマイン!やっぱ地雷ですわね!」
場内が静まり返る中、エリシアは得意げに解説を始めた。
「こういう時ってね、わざとバレバレな罠を足元に置いて、跨いだところに仕掛けるのがコツですわ!」
司会のスタッフは盛大にため息をつきながら答えを発表した。
「不正解!何言ってんだアンタ!正解は『杖』でした!」
エリシアは一瞬黙った後、悔しそうに叫んだ。
「キエエエええ〜!」
会場が爆笑に包まれる中、クイズ対決は混乱のまま幕を閉じた。