第67話 開示
ー/ー「それで私たちに託されたあなたを、どう遇するかを考えたのよ」と瞳。
「いい予感がしない」と悠木。
「でもあなたに何かを押しつければ、あなたは不貞腐れるでしょ」と瞳。「だからあなたを自由にすることにしたの」
「それはありがたい」と悠木。
「だけどそれでは私たちは、この世界を守るという義務を放り出すことになる」と瞳。「だから私たちは人々の審判を受けることにしたわ」
「どういうこと?」と悠木。
「すべての情報を開示する」と瞳。「ゲート戦争や第一次防衛戦争の詳細も含めて」
「誰も信じないだろ、今更」と悠木。「証拠が何も残ってない」
「でも話すわ。瑠璃子と私が真実だと人々の前で話すわ」と瞳。「あの世のこと、神のこと、魔女のこと、ゲートのこと、異星生物のこと、涙の魔術師のことも、あなたと私の転生のこともすべてよ」
「そんなことをしても何も変わらないよ」と悠木。
「知ってるわ。だけど私たちが納得するわ」と瞳。
「無意味だよ。ぼくは白鷺級特別攻撃艦の三番艦に乗るよ」と悠木。「他に選択肢はない」
「知ってるわ」と瞳。「そして私たちをないがしろにして、置いてきぼりにするのよ」
「他にどうしろと?」と悠木。「あんたたちにはこの星でやることがある。オレが特別攻撃作戦に連れて行っていい人たちじゃないだろう?」
「分かってるわ」と瞳。「だけどそんなの嫌なのよ」
「どうすればいい?」と悠木。
「私たちを納得させてちょうだい」と瞳。
「何を?」と悠木。
「私たちが、あなたにとって特別だってことよ」と瞳。
「意味が分からない」と悠木。「もっと説明してくれ」
「嫌よ」と瞳。
「じゃあどうすればいいんだ?」と悠木。「もっと具体的に言ってくれ」
「あなたが出撃するまで、私たちと仲良くしてほしいのよ」と瞳。
「今も仲良しだろ」と悠木。
「そうかしら」と瞳。
「姉さんたちはずっと特別だよ」と悠木。「ずっと好きだった。だから一緒にいたんだ」
「そう、うれしいわ」と瞳。「だったら一つ頼みを聞いてほしいわ」
「どういうこと?」と悠木。
「私たちが全ての情報を開示したら、あなたはどうなると思う?」と瞳。
「有名人になるのか」と悠木。「迷惑な話だな」
「だからあなたのために身分を用意したいのよ」と瞳。「それなりの」
「ああ、やっぱりいやだ」と悠木。「情報の開示なんてやめてくれ」
「そうはいかないわ」と瞳。「あなたが汚名を着せられたまま、どこかの汚いアパートでごろごろして、食堂や酒場でしょぼくれた顔で時間をつぶしてる、なんてこと我慢ならないわ」
「オレはぜいたくな暮らしなんて興味ないんだよ。うまい食べ物と暖かい寝床があれば幸せなんだ」と悠木。「あとはそばに白猫がいれば申し分ない」
「そんなこと、絶対に許さないわ」と瞳が怖い顔をした。
「何が悪いんだよ」と悠木。
「悪くないわ」と瞳。「だけど情報開示をすればあなたは有名人よ。あなたに会いたいって人が押し寄せてくる」
「だからやめてくれよ、情報開示なんて」と悠木。
「だめよ」と瞳。「私のもとを離れるからには、ちゃんと関係を清算させてもらうわ。すべての事実を公表する。あなたもわたしもそれぞれの立場を明らかにして別れるのよ。あなたは人類を救った英雄として称賛されるべきよ。そして私たちは報いを受ける」
「そんなことに何の意味があるんだ!」と悠木。
「それぞれが独立して生きる。それが自由ということよ」と瞳。
「ぼくはそんなこと望んでないよ。そんな理由で生まれ変わったわけじゃない」と悠木。
「いい予感がしない」と悠木。
「でもあなたに何かを押しつければ、あなたは不貞腐れるでしょ」と瞳。「だからあなたを自由にすることにしたの」
「それはありがたい」と悠木。
「だけどそれでは私たちは、この世界を守るという義務を放り出すことになる」と瞳。「だから私たちは人々の審判を受けることにしたわ」
「どういうこと?」と悠木。
「すべての情報を開示する」と瞳。「ゲート戦争や第一次防衛戦争の詳細も含めて」
「誰も信じないだろ、今更」と悠木。「証拠が何も残ってない」
「でも話すわ。瑠璃子と私が真実だと人々の前で話すわ」と瞳。「あの世のこと、神のこと、魔女のこと、ゲートのこと、異星生物のこと、涙の魔術師のことも、あなたと私の転生のこともすべてよ」
「そんなことをしても何も変わらないよ」と悠木。
「知ってるわ。だけど私たちが納得するわ」と瞳。
「無意味だよ。ぼくは白鷺級特別攻撃艦の三番艦に乗るよ」と悠木。「他に選択肢はない」
「知ってるわ」と瞳。「そして私たちをないがしろにして、置いてきぼりにするのよ」
「他にどうしろと?」と悠木。「あんたたちにはこの星でやることがある。オレが特別攻撃作戦に連れて行っていい人たちじゃないだろう?」
「分かってるわ」と瞳。「だけどそんなの嫌なのよ」
「どうすればいい?」と悠木。
「私たちを納得させてちょうだい」と瞳。
「何を?」と悠木。
「私たちが、あなたにとって特別だってことよ」と瞳。
「意味が分からない」と悠木。「もっと説明してくれ」
「嫌よ」と瞳。
「じゃあどうすればいいんだ?」と悠木。「もっと具体的に言ってくれ」
「あなたが出撃するまで、私たちと仲良くしてほしいのよ」と瞳。
「今も仲良しだろ」と悠木。
「そうかしら」と瞳。
「姉さんたちはずっと特別だよ」と悠木。「ずっと好きだった。だから一緒にいたんだ」
「そう、うれしいわ」と瞳。「だったら一つ頼みを聞いてほしいわ」
「どういうこと?」と悠木。
「私たちが全ての情報を開示したら、あなたはどうなると思う?」と瞳。
「有名人になるのか」と悠木。「迷惑な話だな」
「だからあなたのために身分を用意したいのよ」と瞳。「それなりの」
「ああ、やっぱりいやだ」と悠木。「情報の開示なんてやめてくれ」
「そうはいかないわ」と瞳。「あなたが汚名を着せられたまま、どこかの汚いアパートでごろごろして、食堂や酒場でしょぼくれた顔で時間をつぶしてる、なんてこと我慢ならないわ」
「オレはぜいたくな暮らしなんて興味ないんだよ。うまい食べ物と暖かい寝床があれば幸せなんだ」と悠木。「あとはそばに白猫がいれば申し分ない」
「そんなこと、絶対に許さないわ」と瞳が怖い顔をした。
「何が悪いんだよ」と悠木。
「悪くないわ」と瞳。「だけど情報開示をすればあなたは有名人よ。あなたに会いたいって人が押し寄せてくる」
「だからやめてくれよ、情報開示なんて」と悠木。
「だめよ」と瞳。「私のもとを離れるからには、ちゃんと関係を清算させてもらうわ。すべての事実を公表する。あなたもわたしもそれぞれの立場を明らかにして別れるのよ。あなたは人類を救った英雄として称賛されるべきよ。そして私たちは報いを受ける」
「そんなことに何の意味があるんだ!」と悠木。
「それぞれが独立して生きる。それが自由ということよ」と瞳。
「ぼくはそんなこと望んでないよ。そんな理由で生まれ変わったわけじゃない」と悠木。
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