教会では今日も死亡した冒険者たちをシスターのエリシアが生き返らせていた。
「メンバーが呪われた絵を見てしまって……」
「では20万Gのお布施を……」
エリシアは平然と金額を告げる。
冒険者たちはため息をつきながらも、死者を蘇らせるために財布を取り出す。
エリシアの目の前には棺桶が一つ。その中には冒険者の遺体が横たわっている。
死者の表情はいつも様々だ。
穏やかな顔、絶望に満ちた顔、魔物に襲われたせいでぐちゃぐちゃになった顔。
しかし、エリシアは特に何も思わない。もう慣れたものだ。
「さて、いきますわよ」
蓋を静かに開けるエリシア。
——ガラ。
中を見た瞬間、エリシアの手が一瞬止まった。
「……なんで寄り目やねん……」
棺桶の中の死者の顔が、妙に寄り目になっている。
絶対その絵、立体視じゃんと思ったエリシアだった。