エリシアはとある怪しげな性格診断を受けていた。
診断士は机に三つの箱を並べ、静かに話し始める。
「青い箱と赤い箱と緑の箱があります。あなたはどれを選びま——」
「全部に決まってるでしょ!?」
診断士は一瞬言葉を失い、深いため息をつく。
「はい、もう結構です。」
エリシアは期待を込めて身を乗り出す。
「で?」
診断士は書き込んだメモを見ながら結果を告げた。
「これであなたの性格がわかります。」
「ほう。」
診断士は顔を上げて、静かに言い放つ。
「……だいぶ、欲深いですね。」
エリシアはその言葉にしばし考え、ぽつりと呟いた。
「当たってる……。」
診断士は軽く頷きながら、「まあ、そうでしょうね」と心の中で納得していた。
診断士はメモを取りながら、次のテストを提案した。
「次、テストです。」
エリシアは微笑みを浮かべながら答える。
「楽しみですわね。」
診断士は真面目な顔で問題を出した。
「あなたは勇者です。魔王があなたに取引を持ちかけました——『吾輩の味方になるなら世界の半分をやる』さて、あなたはどうし——」
エリシアは話の途中で手を叩きながら即答した。
「魔王殺したら全部私のものですわね!」
診断士はペンを置き、ため息をつきながら呟いた。
「はい、もう結構です。」
エリシアは身を乗り出し、期待に満ちた目で尋ねた。
「で!?——で!?」
診断士は再びメモに目を落とし、冷静に告げる。
「これであなたの性格がわかります。」
エリシアはさらに勢いを増して問い詰める。
「で、どうなんですの!?」
診断士は顔を上げ、慎重な口調で言った。
「結構……欲深いですね。」
エリシアは納得したように頷き、満足そうに微笑む。
「当たってますわね!」
診断士はその様子を見ながら、「やっぱりこうなるか……」と心の中で呟いたのだった。