神官として日々の務めを果たすエリシア。
今日も魔物に倒された冒険者たちの蘇生を続けていた。
「蘇生したくば……20万Gの寄付をお願いいたしますわ。」
彼女が冷ややかに告げると、依頼者は黙ってスマホを取り出し、決済を済ませる。
——ペイペイ♪
軽快な音が鳴り響くのを聞き、エリシアは微かに頷いた。
「では、始めますわ。」
その対象となるのは、冒険の果てに魔物によって無惨に殺された者たち。
死体はひどく損傷しており、とても直視できるものではない。表情も、この世の絶望を映し出したかのような苦痛に歪んでいる場合がほとんどだ。
エリシアは棺桶に手をかけ、慎重に蓋を開ける。
——パカっ。
「……」
そこにいたのは、顔をぐしゃぐしゃにして爆笑している死者だった。
「なにわろとんねん。」
そして何事もなかったかのようにそっと棺桶の蓋を閉じた。