神官として日々多忙な業務をこなすエリシア。
今日も魔物に殺されてしまった冒険者の蘇生を行うべく、依頼者たちと向き合っていた。
「この者の魂を呼び寄せたければ……10万Gの寄付をお願いいたしますわ。」
エリシアが冷静に告げると、依頼人は渋々ながらも金貨の入った袋を差し出した。
——チャリン。
金貨の音が響くのを聞いて、エリシアは満足げに頷く。
「では……蘇生を始めますわ。」
儀式の準備が整い、エリシアは慎重に棺桶の蓋を開ける。
その瞬間、死者がどんな表情でこの世を去ったのかが目に飛び込む。
——パカっ。
「……なんで半笑いやねん」
エリシアは棺桶の中の顔を見下ろし、思わず小さく呟いた。そこには、苦痛とも安らぎともつかない、中途半端な笑顔を浮かべた死者の顔があった。
エリシアは静かに棺桶の蓋を閉めた。