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ネタ・アソート

ー/ー



 居酒屋の賑やかな空間で、怪人たちがテーブルを囲んで談笑していた。



 彼らは普段、人間社会に溶け込んで生活しているが、この場では素顔でリラックスしている。



 その中の一人、ミイラ男がビールジョッキを手に言った。



「俺、来週実家帰るわ。」
「へぇ、用事でもあるの?」



 隣の怪人が興味深そうに尋ねる。



「まあね。ちょっと顔出してこいってさ。」



 その話が、たまたま後ろの席に座っていたエリシアの耳に入った。突然、彼女は椅子を回転させて振り返り、怪人たちの会話に割り込む。



「もしかして、エジプトですの!?」



 目をキラキラと輝かせ、期待に満ちた表情のエリシア。だが、ミイラ男は困惑しながら答えた。



「い、いや……富田林っすね。」

「……あっそ。」



 エリシアの表情から一瞬で興味が失せ、無言で元の席に戻っていった。



 クラーケンがタコ足をテーブルに置きながら、ジョッキを傾けつつ呟いた。



「そういえば俺も免許の更新があるんだったわ。休み取って実家帰らねぇとなぁ。」



 その話を聞き逃さなかったエリシア。再び椅子を回転させ、勢いよく振り向いた。



「もしかして……明石ですの!?」



 目をキラキラと輝かせて期待の表情を浮かべるエリシア。しかし、クラーケンは少し気まずそうに答えた。



「——じゃなくて……埼玉です……。」

「あらそう。」



 エリシアはまたもや一瞬で興味を失い、無表情のまま元の席に戻っていった。



¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥



 悪の組織、川越支部。ボスはエリシアにお使いを頼んでいた。



「——買ってきましたわよぉ〜!」



 エリシアは得意げにスーパーの袋を掲げ、ボスに手渡した。



「おお、ありがとう。じゃあ早速——」



 ボスはキッチンで袋を開け、中身を確認しようとした瞬間、思わず声を上げた。



「ちょっと!エリシアさん!?」



 エリシアは無表情でスツールに座り、スマホをいじり始めている。



「うちで『チョコ棒』って言ったら、徳用チョコ棒30本入りのことだってわかってますよね!?なんでこれが『チョコバット』になるんですか!?」



 ボスが袋から取り出したのは、野球のバットの形をした個別包装のチョコバットだった。



 別の日、またしてもお使いを頼まれていたエリシアが戻ってきた。



「ボス!キエエぇ〜!買ってきましたわよッ!」



 エリシアは勢いよく袋を掲げ、胸を張ってキッチンに入ってきた。

 そこではボスが組織のメンバーたちの昼食を準備している真っ最中だった。



「おお、たこ焼きね!助かる!って……ちょっと!エリシアさん!」



 ボスは袋の中を見て声を荒げた。



「うちで『たこ焼き』って言ったら、ラ・ムーの売れ残りのたこ焼きって決まってるでしょ!?この高級そうなパッケージ、何!?」



 エリシアが買ってきたのは、「銀だこ」の冷凍たこ焼きだった。



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みんなのリアクション

 居酒屋の賑やかな空間で、怪人たちがテーブルを囲んで談笑していた。
 彼らは普段、人間社会に溶け込んで生活しているが、この場では素顔でリラックスしている。
 その中の一人、ミイラ男がビールジョッキを手に言った。
「俺、来週実家帰るわ。」
「へぇ、用事でもあるの?」
 隣の怪人が興味深そうに尋ねる。
「まあね。ちょっと顔出してこいってさ。」
 その話が、たまたま後ろの席に座っていたエリシアの耳に入った。突然、彼女は椅子を回転させて振り返り、怪人たちの会話に割り込む。
「もしかして、エジプトですの!?」
 目をキラキラと輝かせ、期待に満ちた表情のエリシア。だが、ミイラ男は困惑しながら答えた。
「い、いや……富田林っすね。」
「……あっそ。」
 エリシアの表情から一瞬で興味が失せ、無言で元の席に戻っていった。
 クラーケンがタコ足をテーブルに置きながら、ジョッキを傾けつつ呟いた。
「そういえば俺も免許の更新があるんだったわ。休み取って実家帰らねぇとなぁ。」
 その話を聞き逃さなかったエリシア。再び椅子を回転させ、勢いよく振り向いた。
「もしかして……明石ですの!?」
 目をキラキラと輝かせて期待の表情を浮かべるエリシア。しかし、クラーケンは少し気まずそうに答えた。
「——じゃなくて……埼玉です……。」
「あらそう。」
 エリシアはまたもや一瞬で興味を失い、無表情のまま元の席に戻っていった。
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 悪の組織、川越支部。ボスはエリシアにお使いを頼んでいた。
「——買ってきましたわよぉ〜!」
 エリシアは得意げにスーパーの袋を掲げ、ボスに手渡した。
「おお、ありがとう。じゃあ早速——」
 ボスはキッチンで袋を開け、中身を確認しようとした瞬間、思わず声を上げた。
「ちょっと!エリシアさん!?」
 エリシアは無表情でスツールに座り、スマホをいじり始めている。
「うちで『チョコ棒』って言ったら、徳用チョコ棒30本入りのことだってわかってますよね!?なんでこれが『チョコバット』になるんですか!?」
 ボスが袋から取り出したのは、野球のバットの形をした個別包装のチョコバットだった。
 別の日、またしてもお使いを頼まれていたエリシアが戻ってきた。
「ボス!キエエぇ〜!買ってきましたわよッ!」
 エリシアは勢いよく袋を掲げ、胸を張ってキッチンに入ってきた。
 そこではボスが組織のメンバーたちの昼食を準備している真っ最中だった。
「おお、たこ焼きね!助かる!って……ちょっと!エリシアさん!」
 ボスは袋の中を見て声を荒げた。
「うちで『たこ焼き』って言ったら、ラ・ムーの売れ残りのたこ焼きって決まってるでしょ!?この高級そうなパッケージ、何!?」
 エリシアが買ってきたのは、「銀だこ」の冷凍たこ焼きだった。