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第52話 誓い

ー/ー



 桐子と悠木が風呂から戻ると、板敷の本殿の真ん中にぽつりと布団がひかれていた。枕元に明かりのついた燭台が一基置かれている。

「一緒に寝るの?」と悠木。

「そうよ」と桐子。「嫌なの?」

「嫌じゃない」と言って悠木は布団にもぐりこんだ。

「今日から私が一緒に寝てあげるわ」と桐子。「寂しくないでしょ」

「うん」と悠木。

「どう?」と桐子。

「あたたかい」と悠木。

「どんな気持ち?」と桐子。

「きもちいい」と悠木。

「よかったわ」と桐子。「やっと素直になってくれたのね」

 悠木は何も言わなかった。

「悠木、あなたにずっとここにいてほしいの」と桐子。

「ここにいたいけど、ぼくは行かないと」と悠木。

「何があっても戻ってきて」と桐子。

「ぼくは超新星爆発に巻き込まれるんだ」と悠木。

「そうなるとは限らないでしょ」と桐子。「第一次攻撃が成功してるはずよ」

「もしそうだとしても、行って確認しないと」と悠木。

「わかってるわ。だから、ちゃんと帰ってきてほしいの。わたしの所に」と桐子。

「でも、いつ戻ってこれるかわからないよ」と悠木。「ゲート周りの空間がひずんでるはずだから」

「そんなことはいいのよ」と桐子。「わたし、いつまでも待つわ。意識のある限り、いつまでも。いつまでも。だから帰ってきて」

「うん」と悠木。

「じゃあ、約束して」と桐子。「必ず戻ってくるって」

「うん」と悠木。

「ちゃんと言って」と桐子。

「必ず桐子姉さんの所に戻ってくる」と悠木。

「塵になっても戻ってきて」と桐子。

「塵になっても必ず桐子姉さんの所に戻ってくる」と悠木。

「必ずよ。そのかわり、わたしはあなたの妻として、いつまでも意識のある限り待ち続けるわ。約束よ」と言って、桐子は悠木にキスをした。

 宮全体が一瞬明るく輝いた。

「これでもう、あなたは私のもの。そして私はあなたのものよ。私たちの心が続く限り」と桐子。



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 桐子と悠木が風呂から戻ると、板敷の本殿の真ん中にぽつりと布団がひかれていた。枕元に明かりのついた燭台が一基置かれている。
「一緒に寝るの?」と悠木。
「そうよ」と桐子。「嫌なの?」
「嫌じゃない」と言って悠木は布団にもぐりこんだ。
「今日から私が一緒に寝てあげるわ」と桐子。「寂しくないでしょ」
「うん」と悠木。
「どう?」と桐子。
「あたたかい」と悠木。
「どんな気持ち?」と桐子。
「きもちいい」と悠木。
「よかったわ」と桐子。「やっと素直になってくれたのね」
 悠木は何も言わなかった。
「悠木、あなたにずっとここにいてほしいの」と桐子。
「ここにいたいけど、ぼくは行かないと」と悠木。
「何があっても戻ってきて」と桐子。
「ぼくは超新星爆発に巻き込まれるんだ」と悠木。
「そうなるとは限らないでしょ」と桐子。「第一次攻撃が成功してるはずよ」
「もしそうだとしても、行って確認しないと」と悠木。
「わかってるわ。だから、ちゃんと帰ってきてほしいの。わたしの所に」と桐子。
「でも、いつ戻ってこれるかわからないよ」と悠木。「ゲート周りの空間がひずんでるはずだから」
「そんなことはいいのよ」と桐子。「わたし、いつまでも待つわ。意識のある限り、いつまでも。いつまでも。だから帰ってきて」
「うん」と悠木。
「じゃあ、約束して」と桐子。「必ず戻ってくるって」
「うん」と悠木。
「ちゃんと言って」と桐子。
「必ず桐子姉さんの所に戻ってくる」と悠木。
「塵になっても戻ってきて」と桐子。
「塵になっても必ず桐子姉さんの所に戻ってくる」と悠木。
「必ずよ。そのかわり、わたしはあなたの妻として、いつまでも意識のある限り待ち続けるわ。約束よ」と言って、桐子は悠木にキスをした。
 宮全体が一瞬明るく輝いた。
「これでもう、あなたは私のもの。そして私はあなたのものよ。私たちの心が続く限り」と桐子。