第2話 眼差し
ー/ー 少し酔いが覚めてきて、よく知らない人とホテルに入ってしまった事に今更動揺した。
その男の人はソファに座った。
「小説見せて」
その人も少し酔いが覚めてるように感じた。
私は自分のスマホにアップした小説を見せた。
男の人はそれをじっくり見ていた。
「雑な感じはあるけど、大筋のストーリーはとてもいいと思うよ」
ちゃんと最後まで読んでくれた。
「ありがとうございます。誰かにちゃんと読んでもらった事がなかったので、読んでもらえただけで嬉しいです」
ラブホの中だけど……。
この人をよくよく見ると、やはり見た事がある。
「翠川雅斗さんに似てます、あなた。インタビュー写真で見たことあって。あまり大きな写真じゃなかったから面影くらいしかわからないんですけど」
「……そう?よくわからないけど」
男の人は顔を少し逸らした。
「嫌な事があったけど、あなたに今日会えてよかったです」
「……俺も、今日君に会えてよかった」
「え?」
「結構前に、ある女の子に救われた事があって……君に似てるんだ。あの時も色々悩んでて、でもその子の一言があったから今の俺があるんだ」
「それは色々奇遇ですね」
お互い少し笑顔になれた。
その時また彼氏から着信があった。
沢山のメッセージ。
「ごめん」「話したい」「好きだ」「会いたい」
結婚するつもりもないのに、何を言ってるんだろうか。
そのメッセージをその男の人も見ていた。
「自分勝手な奴ですよね。どうせ誤魔化して繋ぎ止めて、未来なんてないのに……」
もう別れよう。
沢山の思い出が私の後ろ髪を引くけれど。
「あの……読んでくださってありがとうございます。私はこれで満足なので、もう帰ります」
その時男の人に手を掴まれた。
「帰らないで」
「え…?」
「今夜は君と一緒にいたい」
なぜだろう。
その人の真っ直ぐな眼差しを見たら、その場から動けなくなってしまった。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
少し酔いが覚めてきて、よく知らない人とホテルに入ってしまった事に今更動揺した。
その男の人はソファに座った。
「小説見せて」
その人も少し酔いが覚めてるように感じた。
私は自分のスマホにアップした小説を見せた。
男の人はそれをじっくり見ていた。
「雑な感じはあるけど、大筋のストーリーはとてもいいと思うよ」
ちゃんと最後まで読んでくれた。
「ありがとうございます。誰かにちゃんと読んでもらった事がなかったので、読んでもらえただけで嬉しいです」
ラブホの中だけど……。
この人をよくよく見ると、やはり見た事がある。
「翠川雅斗さんに似てます、あなた。インタビュー写真で見たことあって。あまり大きな写真じゃなかったから面影くらいしかわからないんですけど」
「……そう?よくわからないけど」
男の人は顔を少し逸らした。
「嫌な事があったけど、あなたに今日会えてよかったです」
「……俺も、今日君に会えてよかった」
「え?」
「結構前に、ある女の子に救われた事があって……君に似てるんだ。あの時も色々悩んでて、でもその子の一言があったから今の俺があるんだ」
「それは色々奇遇ですね」
お互い少し笑顔になれた。
その時また彼氏から着信があった。
沢山のメッセージ。
「ごめん」「話したい」「好きだ」「会いたい」
結婚するつもりもないのに、何を言ってるんだろうか。
そのメッセージをその男の人も見ていた。
「自分勝手な奴ですよね。どうせ誤魔化して繋ぎ止めて、未来なんてないのに……」
もう別れよう。
沢山の思い出が私の後ろ髪を引くけれど。
「あの……読んでくださってありがとうございます。私はこれで満足なので、もう帰ります」
その時男の人に手を掴まれた。
「帰らないで」
「え…?」
「今夜は君と一緒にいたい」
なぜだろう。
その人の真っ直ぐな眼差しを見たら、その場から動けなくなってしまった。