第25話
ー/ー「それでは、今日はここまで。掃除当番はちゃんと残って掃除するようになー」
生徒総会などもあった今日の一日も無事終わった。
担任の先生の一声でショートホームルームが終わると、自主練をする生徒やコンクールのために頑張っている部活に入っている生徒は一目散に部活に向かう。
僕はいつも通りに部活に行こうと思ったが、そこで愛未が「今日はどうするんだ?」と、放課後の予定を聞いてきた。
特に行く用事もなければ、いつもの通り部室に行こうかなと思っていたけど――。
「今日はいつも通り部活に行こうかなぁと思って。二人はどうするの?」
「チア部は自主練だけど、休みにして一緒にコンビニに行こうかなぁと。昨日行こうとしたら、マナに止められたじゃない」
「そうだね。来週には模試、来月には中間考査があるから、作戦会議のつもりで君も来ないかい?」
コンビニって、小児科の入ったビルの脇にあるところのことか?
「イートインがあるところ?」
「そうそう。折角だし行ってみない?」
行ってみたいけど、今日は部室に誰が居るのか気になるな。
まずは部長に連絡して、それから行ってみよう。
「もちろんだけど……、ちょっと待ってて。部長に連絡するから」
二人を待たせてから、僕は桃花先輩に「今日は部活はありますか」とメッセージを送った。
するとあっという間に既読がつき、「今日はパソコンのセットアップの続きがあるけど、私達でもできるから大丈夫。明日また部室でね」というメッセージが送られてきた。
「いいよ、一緒に行こう」
「やった~!」
僕がオーケーを出すと、朋恵は子供のような無邪気な笑顔を浮かべていた。
ギャルと思って敬遠していたのが嘘みたいだ。
◇
「モンブラン♪ モンブラン♪」
「全く、休みになるとすぐ浮かれるんだからな……」
帰り道、朋恵はずっと上機嫌だった。
昨日コンビニスイーツを食べようとして愛未に止められたんだから、今日くらいはわがままを言っても文句はないよな。
「ノリノリだね、朋恵」
「まぁね~、昨日マナに止められちゃったからね~」
「あの時は日が暮れた後だったからな。暗い中で帰るのも危ないからね」
「今日ももうすぐ日が暮れるけどね。それにしても、もうずいぶん日が暮れるのが早くなったなぁ」
「ホントだね~。『秋の日は釣瓶落とし』とは良く言ったものだね」
普段は遊んでいるように見える朋恵の口から意外な言葉が出てくると、何故か新鮮な気持ちになる。
「フフッ、トモの口からそんな言葉が出るなんて意外だね」
「ちょっと、どういう意味なの?」
「いや、別に深い意味はないよ。いつも遊ぶことしか考えていなさそうだからね」
「何それ? こう見えてもアタシ、成績は割と良いし、練習だって頑張っているんだけどな~」
「280人中70位以内なら、もう少し頑張ればいい線行くだろう」
「まぁ……ね」
愛未に指摘されると、さっきまで明るかった朋恵の顔がちょっとだけ曇った。
まぁ、280人中50位以内の僕が言うようなことではないんだけど。
「僕が言うのもなんだけど、もうちょっと頑張れば、ね」
「そ、そうだね!」
口では平気そうな感じでも、ちょっと照れている朋恵も可愛い。
それに、勉強のことはちょっと気になるんだよな。
◇
「やった~! 久しぶりのコンビニスイーツ!」
「あまりはしゃがないようにな。店の人の迷惑になるから」
コンビニでお目当てのスイーツを人数分買ってからイートインコーナーに向かうと、朋恵はスマホのカメラでスイーツの写真をパシャパシャと撮っていた。
僕を真ん中にして左が朋恵、右が
三人が並んで座るのって、なんだか恥ずかしいな。
「ん~! 美味しい~! ふわっふわのクリームが堪らないよぉ~!」
「そうだね。こうしてトモと甘いモノを食べるのも久しぶりだな」
スイーツを食べながら幸せそうな表情をしている朋恵に対して、愛未もちょっとだけ笑顔を浮かべていた。
見た目からスイーツに興味がないと思っていたけれども、意外だった。
「何だい、ヤス君? にやけた顔をして」
「いや、愛未も女の子なんだなぁって」
「ふっ、君もそう思うのか?」
「なんかね、モンブランを食べて幸せな表情になる辺りが、ね」
「失礼なことを言うんだね、君は。私だって女だよ。声はこんな感じだけど……」
そう言うと、愛未は僕の右手を引っ張り出して――。
「ほら、私にも立派な胸があるからね。二週間前に泣きついたこと、忘れたのかな?」
僕の右手に、愛未の柔らかい胸の感触が! しかもかなりデカい!
心美の事で人事不省に陥っていた時に泣きついたときは分からなかったけど、朋恵とほとんど同じくらいのデカさじゃないか!
「マナ、大胆だね~」
「まぁ、これくらいはね」
愛未の顔を覗き込むと、ちょっと得意げな表情を浮かべていた。
心美のことは吹っ切れたけど、これはこれで悩ましい!
「じゃあお返しに、アタシも……えいっ!」
そうしたら、朋恵が僕の左手を引っ張り出しては朋恵の左の胸に誘った。
愛未と同じ大きさで、こちらもかなり柔らかくて……。
「ん? どうしたのヤス? 顔を真っ赤にさせちゃって」
「い、いや、その……」
左手と右手におっぱいの感触が……。
それに、両脇から二人の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
朋恵のおっぱいはマシュマロのように柔らかく、愛未のおっぱいはイケメンな顔や声とは正反対にフワフワとして弾力があって触り心地が良さすぎる!
すると、二人が両脇から僕に向かって囁いてくる。
「ちょっとヤス、ちゃんとアタシの目を見てよ」
「ふふっ、もうメロメロになっているね」
今、僕の手にはおっぱいが二つもある。
死んでもいいやと思ったけど――。
「周りの人が見ているから、そろそろ手を離してくれよ」
店員さんはおろか、周囲のお客さんまでもが僕たちを見ているじゃないか!
カウンターに居る店員さんの睨むような目つきが怖い。
このリア充が! と思われそうだよ。
「「あ……ごめん」」
やっと二人が手を離してくれたけど、二人の顔がやけに真っ赤になっていた。
いつもは冷静沈着な愛未も、顔を真っ赤にさせていた。
「それより、折角スイーツを買ったんだし食べないか?」
「うん、そうだね」
僕がそう話すと、二人は黙って買ったばかりのスイーツに手を出した。
朋恵はともかくとして、愛未も胸を触らせたり、甘いものが好きだったりと、見た目はクールだけど、中身はしっかりとした女の子だなぁと思った。
その一方で、朋恵も可愛いところがある。
今僕が好きになりかけているのは朋恵か、果たして愛未なのか、ちょっと悩みそうだ。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
「それでは、今日はここまで。掃除当番はちゃんと残って掃除するようになー」
生徒総会などもあった今日の一日も無事終わった。
担任の先生の一声でショートホームルームが終わると、自主練をする生徒やコンクールのために頑張っている部活に入っている生徒は一目散に部活に向かう。
僕はいつも通りに部活に行こうと思ったが、そこで愛未が「今日はどうするんだ?」と、放課後《これから》の予定を聞いてきた。
特に行く用事もなければ、いつもの通り部室に行こうかなと思っていたけど――。
「今日はいつも通り部活に行こうかなぁと思って。二人はどうするの?」
「|チア部《ウチら》は自主練だけど、休みにして一緒にコンビニに行こうかなぁと。昨日行こうとしたら、マナに止められたじゃない」
「そうだね。来週には模試、来月には中間考査があるから、作戦会議のつもりで君も来ないかい?」
コンビニって、小児科の入ったビルの脇にあるところのことか?
「イートインがあるところ?」
「そうそう。折角だし行ってみない?」
行ってみたいけど、今日は部室に誰が居るのか気になるな。
まずは部長に連絡して、それから行ってみよう。
「もちろんだけど……、ちょっと待ってて。部長に連絡するから」
二人を待たせてから、僕は桃花先輩に「今日は部活はありますか」とメッセージを送った。
するとあっという間に既読がつき、「今日はパソコンのセットアップの続きがあるけど、私達でもできるから大丈夫。明日また部室でね」というメッセージが送られてきた。
「いいよ、一緒に行こう」
「やった~!」
僕がオーケーを出すと、朋恵は子供のような無邪気な笑顔を浮かべていた。
ギャルと思って敬遠していたのが嘘みたいだ。
◇
「モンブラン♪ モンブラン♪」
「全く、休みになるとすぐ浮かれるんだからな……」
帰り道、朋恵はずっと上機嫌だった。
昨日コンビニスイーツを食べようとして愛未に止められたんだから、今日くらいはわがままを言っても文句はないよな。
「ノリノリだね、朋恵」
「まぁね~、昨日マナに止められちゃったからね~」
「あの時は日が暮れた後だったからな。暗い中で帰るのも危ないからね」
「今日ももうすぐ日が暮れるけどね。それにしても、もうずいぶん日が暮れるのが早くなったなぁ」
「ホントだね~。『秋の日は釣瓶落とし』とは良く言ったものだね」
普段は遊んでいるように見える朋恵の口から意外な言葉が出てくると、何故か新鮮な気持ちになる。
「フフッ、トモの口からそんな言葉が出るなんて意外だね」
「ちょっと、どういう意味なの?」
「いや、別に深い意味はないよ。いつも遊ぶことしか考えていなさそうだからね」
「何それ? こう見えてもアタシ、成績は割と良いし、練習だって頑張っているんだけどな~」
「280人中70位以内なら、もう少し頑張ればいい線行くだろう」
「まぁ……ね」
愛未に指摘されると、さっきまで明るかった朋恵の顔がちょっとだけ曇った。
まぁ、280人中50位以内の僕が言うようなことではないんだけど。
「僕が言うのもなんだけど、もうちょっと頑張れば、ね」
「そ、そうだね!」
口では平気そうな感じでも、ちょっと照れている朋恵も可愛い。
それに、勉強のことはちょっと気になるんだよな。
◇
「やった~! 久しぶりのコンビニスイーツ!」
「あまりはしゃがないようにな。店の人の迷惑になるから」
コンビニでお目当てのスイーツを人数分買ってからイートインコーナーに向かうと、朋恵はスマホのカメラでスイーツの写真をパシャパシャと撮っていた。
僕を真ん中にして左が朋恵、右が
三人が並んで座るのって、なんだか恥ずかしいな。
「ん~! 美味しい~! ふわっふわのクリームが堪らないよぉ~!」
「そうだね。こうしてトモと|甘いモノ《スイーツ》を食べるのも久しぶりだな」
スイーツを食べながら幸せそうな表情をしている朋恵に対して、愛未もちょっとだけ笑顔を浮かべていた。
見た目からスイーツに興味がないと思っていたけれども、意外だった。
「何だい、ヤス君? にやけた顔をして」
「いや、愛未も女の子なんだなぁって」
「ふっ、君もそう思うのか?」
「なんかね、モンブランを食べて幸せな表情になる辺りが、ね」
「失礼なことを言うんだね、君は。私だって女だよ。声はこんな感じだけど……」
そう言うと、愛未は僕の右手を引っ張り出して――。
「ほら、私にも立派な胸《モノ》があるからね。二週間前に泣きついたこと、忘れたのかな?」
僕の右手に、愛未の柔らかい胸の感触が! しかもかなりデカい!
心美の事で人事不省に陥っていた時に泣きついたときは分からなかったけど、朋恵とほとんど同じくらいのデカさじゃないか!
「マナ、大胆だね~」
「まぁ、これくらいはね」
愛未の顔を覗き込むと、ちょっと得意げな表情を浮かべていた。
心美のことは吹っ切れたけど、これはこれで悩ましい!
「じゃあお返しに、アタシも……えいっ!」
そうしたら、朋恵が僕の左手を引っ張り出しては朋恵の左の胸に誘った。
愛未と同じ大きさで、こちらもかなり柔らかくて……。
「ん? どうしたのヤス? 顔を真っ赤にさせちゃって」
「い、いや、その……」
左手と右手におっぱいの感触が……。
それに、両脇から二人の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
朋恵のおっぱいはマシュマロのように柔らかく、愛未のおっぱいはイケメンな顔や声とは正反対にフワフワとして弾力があって触り心地が良さすぎる!
すると、二人が両脇から僕に向かって囁いてくる。
「ちょっとヤス、ちゃんとアタシの目を見てよ」
「ふふっ、もうメロメロになっているね」
今、僕の手にはおっぱいが二つもある。
死んでもいいやと思ったけど――。
「周りの人が見ているから、そろそろ手を離してくれよ」
店員さんはおろか、周囲のお客さんまでもが僕たちを見ているじゃないか!
カウンターに居る店員さんの睨むような目つきが怖い。
このリア充が! と思われそうだよ。
「「あ……ごめん」」
やっと二人が手を離してくれたけど、二人の顔がやけに真っ赤になっていた。
いつもは冷静沈着な愛未も、顔を真っ赤にさせていた。
「それより、折角スイーツを買ったんだし食べないか?」
「うん、そうだね」
僕がそう話すと、二人は黙って買ったばかりのスイーツに手を出した。
朋恵はともかくとして、愛未も胸を触らせたり、甘いものが好きだったりと、見た目はクールだけど、中身はしっかりとした女の子だなぁと思った。
その一方で、朋恵も可愛いところがある。
今僕が好きになりかけているのは朋恵か、果たして愛未なのか、ちょっと悩みそうだ。