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第22話:魔王討伐、そして魔神との決戦へ

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ついに、私たちの剣と魔法は魔王を追い詰めた。

雷鳴とともに繰り出す一撃、氷の鎧を砕く閃光、毒の花のしなやかな攻撃、雷の鎚の豪腕、鋼の剣の鋭い連撃、そしてガルド、ユリエル、リッド――みんなの力がひとつになり、魔王は膝をついた。

「……見事だ、勇者。」

魔王が静かに笑ったその背後で、黒い裂け目のようなものが広がり始める。

空間がひび割れ、禍々しい気配があふれ出した。

「な……なにあれ……!」

毒の花が顔をしかめ、雷の鎚が歯を食いしばる。

氷の牙が低く呟いた。

「……魔神の影、か。」

魔王の表情が険しくなる。

「どうやら私を操り、裏から糸を引いていた真なる存在……奴をこれ以上出してはならぬ。」

魔王が立ち上がり、呪文を詠唱し始める。

黒い裂け目に向けて、力を封じる魔法陣が展開されていく。

「ま、まさか……!」

「私は、この身を代償に封印を完成させる。さらばだ、勇者……。」

 その言葉に、胸が締めつけられる。

……いや、待って。

「しらん!」 私は叫んでいた。

「人の初めて奪った責任取って貰うんだから!勝手に消えようとしないでよ!」

魔王が驚いたように目を見開く。

後ろで仲間たちが「えっ!?」「ちょ、リサラ様!?」「そういう関係だったの!?」と混乱する声を上げるが、もうどうでもよかった。

「……私、絶対にあなたを消させない!」 そう言って、剣を構える。

だが、黒い裂け目から巨大な腕が伸び、禍々しい魔力があふれ出した。封印が間に合わない――!

「来るぞ!」

「全員、構えろ!」

魔王がなおも封印を続ける中、私たちはその影を切り裂くために駆け出した。

「もうなにがなんだかわからないけど……!」

「「「行くぞ!!」」」

元四天王たち、ガルド、ユリエル、リッド、そして私――勇者一行は、迫り来る魔神の影へと挑んでいく。愛も、宿命も、混沌も全部抱えたまま。

最終決戦の、そのさらに向こうへ――。


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「……見事だ、勇者。」
魔王が静かに笑ったその背後で、黒い裂け目のようなものが広がり始める。
空間がひび割れ、禍々しい気配があふれ出した。
「な……なにあれ……!」
毒の花が顔をしかめ、雷の鎚が歯を食いしばる。
氷の牙が低く呟いた。
「……魔神の影、か。」
魔王の表情が険しくなる。
「どうやら私を操り、裏から糸を引いていた真なる存在……奴をこれ以上出してはならぬ。」
魔王が立ち上がり、呪文を詠唱し始める。
黒い裂け目に向けて、力を封じる魔法陣が展開されていく。
「ま、まさか……!」
「私は、この身を代償に封印を完成させる。さらばだ、勇者……。」
 その言葉に、胸が締めつけられる。
……いや、待って。
「しらん!」 私は叫んでいた。
「人の初めて奪った責任取って貰うんだから!勝手に消えようとしないでよ!」
魔王が驚いたように目を見開く。
後ろで仲間たちが「えっ!?」「ちょ、リサラ様!?」「そういう関係だったの!?」と混乱する声を上げるが、もうどうでもよかった。
「……私、絶対にあなたを消させない!」 そう言って、剣を構える。
だが、黒い裂け目から巨大な腕が伸び、禍々しい魔力があふれ出した。封印が間に合わない――!
「来るぞ!」
「全員、構えろ!」
魔王がなおも封印を続ける中、私たちはその影を切り裂くために駆け出した。
「もうなにがなんだかわからないけど……!」
「「「行くぞ!!」」」
元四天王たち、ガルド、ユリエル、リッド、そして私――勇者一行は、迫り来る魔神の影へと挑んでいく。愛も、宿命も、混沌も全部抱えたまま。
最終決戦の、そのさらに向こうへ――。