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第20話:鋼の剣と、押し寄せる求婚

ー/ー



ついに最後の四天王戦。

荒野の果て、古代の砦で待ち構えていたのは――「鋼の剣」と呼ばれる最強の戦士だった。

銀色に輝く鎧をまとい、巨大な剣を軽々と振るうその姿は、まさに絶望の化身。

剣を交えた瞬間、腕がしびれるほどの衝撃が走る。

「はぁ……っ、つ、強い……!」

「リサラ様、下がってください!」

「いや……私がやるの!」

何度も弾き飛ばされ、何度も剣を交わす。

炎の魔法、氷の矢、雷光の刃……修行の成果と仲間たちの援護がなければ、勝ち目はなかっただろう。

そして、ついに――

「これで、終わり!」

渾身の一撃が鋼の剣を叩き伏せた。剣が地面に突き刺さり、彼は膝をつく。

「……見事だ。」

そう呟いた次の瞬間、彼は私をぐっと抱きすくめた。

「ちょ、ちょっと!? みんな、見てないで助けてよ!」

「……リサラ様、頑張ってください。」とガルド。

「……すぐ終わりますから。」とユリエル。

「……羨ましい。」とリッド。

「ええええええええええ!?!?」

そのまま彼の腕の中で、一晩を共にしてしまった。

夜が明けるころ、私は天井を見つめながら小さく呟いた。

「……もうオールコンプリートじゃん……。」

元四天王たち、雷の鎚、氷の牙、毒の花、そして今の鋼の剣。勇者の受難はまだ終わらないらしい。

 ――だが、帰還してみると別の問題が待っていた。

王都に戻ると、王宮から使者がやってきて言った。

「陛下は申されました。勇者殿、王子と婚姻を結んではくれまいか、と。」

「……えっ、いやいやいや!」

さらに別の使者が現れる。

「隣国の帝王が、勇者様に正式な婚約を望んでおります。」

「ちょ、ちょっと待って!?私、そんなつもりじゃ……!」

背後から、氷の牙が低く言った。

「断るのだな?」

毒の花が微笑む。

「もちろん、あなたは私たちのものよ。」

雷の鎚が豪快に笑う。

「他の男なんざやらねぇ!」

鋼の剣が短く頷く。

「……守る。」

そしてガルド、ユリエル、リッドも口をそろえる。

「俺たちがいる。」

使者たちの前で、私は大きく首を横に振った。

「ごめんなさい。私、あなたたちと結婚するつもりはありません。」

仲間たちと元四天王たちが後ろでどや顔をしているのを見て、思わずため息が出る。

「……もう、どうなっちゃうの、私の未来……。」

それでも、剣を握る手は不思議と軽かった。

勇者の旅はまだ続く。

愛と戦いと、そして数えきれない求婚の嵐の中を――。


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ついに最後の四天王戦。
荒野の果て、古代の砦で待ち構えていたのは――「鋼の剣」と呼ばれる最強の戦士だった。
銀色に輝く鎧をまとい、巨大な剣を軽々と振るうその姿は、まさに絶望の化身。
剣を交えた瞬間、腕がしびれるほどの衝撃が走る。
「はぁ……っ、つ、強い……!」
「リサラ様、下がってください!」
「いや……私がやるの!」
何度も弾き飛ばされ、何度も剣を交わす。
炎の魔法、氷の矢、雷光の刃……修行の成果と仲間たちの援護がなければ、勝ち目はなかっただろう。
そして、ついに――
「これで、終わり!」
渾身の一撃が鋼の剣を叩き伏せた。剣が地面に突き刺さり、彼は膝をつく。
「……見事だ。」
そう呟いた次の瞬間、彼は私をぐっと抱きすくめた。
「ちょ、ちょっと!? みんな、見てないで助けてよ!」
「……リサラ様、頑張ってください。」とガルド。
「……すぐ終わりますから。」とユリエル。
「……羨ましい。」とリッド。
「ええええええええええ!?!?」
そのまま彼の腕の中で、一晩を共にしてしまった。
夜が明けるころ、私は天井を見つめながら小さく呟いた。
「……もうオールコンプリートじゃん……。」
元四天王たち、雷の鎚、氷の牙、毒の花、そして今の鋼の剣。勇者の受難はまだ終わらないらしい。
 ――だが、帰還してみると別の問題が待っていた。
王都に戻ると、王宮から使者がやってきて言った。
「陛下は申されました。勇者殿、王子と婚姻を結んではくれまいか、と。」
「……えっ、いやいやいや!」
さらに別の使者が現れる。
「隣国の帝王が、勇者様に正式な婚約を望んでおります。」
「ちょ、ちょっと待って!?私、そんなつもりじゃ……!」
背後から、氷の牙が低く言った。
「断るのだな?」
毒の花が微笑む。
「もちろん、あなたは私たちのものよ。」
雷の鎚が豪快に笑う。
「他の男なんざやらねぇ!」
鋼の剣が短く頷く。
「……守る。」
そしてガルド、ユリエル、リッドも口をそろえる。
「俺たちがいる。」
使者たちの前で、私は大きく首を横に振った。
「ごめんなさい。私、あなたたちと結婚するつもりはありません。」
仲間たちと元四天王たちが後ろでどや顔をしているのを見て、思わずため息が出る。
「……もう、どうなっちゃうの、私の未来……。」
それでも、剣を握る手は不思議と軽かった。
勇者の旅はまだ続く。
愛と戦いと、そして数えきれない求婚の嵐の中を――。