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@70話

ー/ー





「おじさんっ」


「まだ帰れる場所があるのなら、もう行きなさい」


 


「おじさんっ、あのね……」


「音色ちゃん……おじさんに弱音を吐き出したところで何も解決はしないんだよ……残念だけれど……」


 


 音色は小春の力ない姿に胸が痛んだ……自分ばっかりがこの川に辛さを投げ捨てて、また歩き出せればいいと思っていた自分に気付かされる。


 今日はおじさんの話を聞こう。そうすることでまた、自分も立ち直れるかもしれない。『誰かの人生(経験)を学ぶ』それは成長だ。


 


「おじさん……今日は私、少しお金を持ってるんだ! だから今日は少し私に奢らせて。いい立ち飲み屋さん知ってるんだ」


 


 音色はそう言ってお財布を見せた。瑞稀にプレゼントしてもらった白色が可愛い二つ折りの財布だ。


 もう涙は止まった。ニッコリ小春に微笑む。その笑顔はおじさんを優しく包む。


 


 釣られて小春も、笑った……。


 


「遠慮はしないからな……」


「もちろん!」


 


 二人は川沿いを歩いて行く……。仲の良い親子のように寄り添って。




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「おじさんっ」
「まだ帰れる場所があるのなら、もう行きなさい」
「おじさんっ、あのね……」
「音色ちゃん……おじさんに弱音を吐き出したところで何も解決はしないんだよ……残念だけれど……」
 音色は小春の力ない姿に胸が痛んだ……自分ばっかりがこの川に辛さを投げ捨てて、また歩き出せればいいと思っていた自分に気付かされる。
 今日はおじさんの話を聞こう。そうすることでまた、自分も立ち直れるかもしれない。『誰かの|人生《経験》を学ぶ』それは成長だ。
「おじさん……今日は私、少しお金を持ってるんだ! だから今日は少し私に奢らせて。いい立ち飲み屋さん知ってるんだ」
 音色はそう言ってお財布を見せた。瑞稀にプレゼントしてもらった白色が可愛い二つ折りの財布だ。
 もう涙は止まった。ニッコリ小春に微笑む。その笑顔はおじさんを優しく包む。
 釣られて小春も、笑った……。
「遠慮はしないからな……」
「もちろん!」
 二人は川沿いを歩いて行く……。仲の良い親子のように寄り添って。