最終章 公開可能情報統括

ー/ー




能力(スキル)

“王権”:王の力。国を創り、国の長として君臨する力。絶対的な支配者の力であり、絶対的守護者の力でもある。国民に対して命令を強制させるのはもちろん、逆に祝福を与えたり、彼らが負うはずだった傷害等々を代替することができる。また、国民を守るためなら、それに応じた能力(スキル)を自分に付与できたりもする。
    能力(スキル)保持者の解釈と力量次第ではあるが、できないことはないともいえる。しかし、発動条件や代償、特に代償は酷くシビアである。例えば、力を使うたびに寿命や感情、記憶を失ったりする。ほかにも、国民以外に無条件に敵愾心を持たれたり親しい存在に対してさえ本音を話せなかったり。色々あったりするがそれらのほとんどは、夫の翔やライバル(嫁仲間)である灯たち、仲間の大輔や直樹たちのサポート等によって解消されていたりもする。

“白華眼”
 [影魔]モード・シャドートレント:影の木。ある程度移動することができ、また回復やバフなどといった戦闘支援補助に優れている。影の木ではあるが、光エネルギーを吸収してそれをそのまま癒しの力に変換することができる。

 [影魔]モード・シャドーゲッコ:影のヤモリ。任意の対象や場所に対してかかる重量を反転することができる。

 [影魔]モード・ドッペルゲンガー:その名の通りドッペルゲンガーであり、いわば分身体に近い。その能力は直樹の十分の一にも及ばないが、しかし隠密と偽装系の能力(スキル)に関しては本体と同等の力を持っている。

 [影魔]モード・〝神殺し〟:直樹がヘレナの神性を殺すために最初に創り上げた[影魔]。〝神殺し〟が付与されており、世界からの拒絶を防ぐために世界の認識も欺く偽装が施されていた。直樹がその偽装を解かないと〝神殺し〟は発動せず、邪神戦前にヘレナの神性を殺す機会を得られなかったため、ヘレナがずっとそれを持っていた。ぶっちゃけ、直樹は婚約指輪を送ったつもりでもあった。


“作法”:あるルールを守り、相手を喜ばせる動作や言葉遣いなどを補助する能力(スキル)。ルールと相手を喜ばせるの認識を明確に持てば、どんな状況においても使えるだろう。

“淵源魔法”
 [創造魔法]:世界の根源に干渉する魔法の一つ。あらゆる物質を創造する魔法。その物質に限りはなく、行使者の想像のまま。また、あらゆる物質に対して想像した効力を付与したり、既存の物質の構成を変えて新たな物質を創造したりもできる。

 [生命魔法]:世界の根源に干渉する魔法の一つ。魂魄を持つあらゆる生命に干渉する魔法。ティーガンの生命に干渉する権能と効力は同じもの。

“暗殺術”
 [極殺]:“暗殺術”の極みの技巧(アーツ)の一つ。殺すこと極めた。


・魔法

〝過速〟:時に関する魔法であり、自分に流れる時間を短縮、もしくは時と時の狭間に潜入して移動する魔法。簡単に言えば、ザ・ワー〇ド。止まった時の中を動ける。

〝騎豪黒斬〟:大きなエネルギーや非実体的な存在を斬る魔法。正確には、能力(スキル)と剣技の組み合わせだが、麗華がそれを極めすぎたせいで一種の魔法系統(法則)と化している。もともとは、自分よりも早く動く馬の速度を利用して放つ技なのだが、〝過速〟を馬の代替として放っている。

〝救護妖精〟:聖女だけが使える魔法。癒すことに特化した自分の使途である妖精を創造し、使役する魔法。慎太郎を医者だとすれば、〝救護妖精〟は看護師といったところだろう。

〝黒獄〟:立方体の八つの頂点に重力球を創り出し、対象をその中心に圧し潰し、また無理やり生かし続ける魔法。圧し潰すものに限りはなく、それが非実体的なエネルギーや魂魄であっても……やろうと光でさえ圧し潰してしまう。ただ、光や時間、空間といった世界の根源的な法則――時間は概念として――まで圧し潰してしまうと、それによって起こる膨大なエネルギー爆発を制御する必要が出てくるため、意図的にそれらは除いている。

〝万物転変〟:創造魔法と“錬金術”の混合技。魔力を鉱物に。逆に鉱物を魔力に変換する事のできる魔法。それは完全なる等価交換。E=mc^2のようなもの。世界の極地にいる技。

〝神殺し〟:生命魔法と[極殺]の混合技。神を殺す技。ヘレナの神性を殺すためだけに、直樹が創り上げた技でもある。ただ、色々あって一番最初に使ったのが邪神だった。


・血術、血法

<祈血昇華>:血術、または血法。血力と祈力を()り、強靭で強力なエネルギーと昇華させる。通常の祈力によるエネルギー昇華よりも昇華効率が高い。

封血款約(ふうけつかんやく)>:“天封”と血法の混合技。血力を用いて施した封印に封印された存在の力を“天封”を用いて、借り受ける技。実のところ、“天封”だけでは成り立たず、“天眼”による“名”と魂魄を確かに捕捉する必要がある。

<死瘴・血糸妖斬>:死之怨巨鬼神(しのおんおおきがみ)の死瘴気を纏った<血糸妖斬>。触れた存在を死に至らしめる。それは生命だけには限らず、ウィオリナが指定した対象なら何でも。

血浪雹雪(けつろうひょうせつ)>:吸血鬼(ヴァンパイア)、ヘヘロイト、本名、ヘヘロハライトジェーロイゲゥヴィワウィアの氷雪を操る力を血を媒介に行使する技。拳大の氷の弾丸と触れた瞬間に凍らせる雪の雨を波状的に放つ。

血炎狼牙(けつえんろうが)>:吸血鬼(ヴァンパイア)真祖、リシカ、本名、リシカリスバルクスフェルンドアリステシカの火炎を操る力を血を媒介に行使する技。血糸の先端に火炎を纏った血の狼を創り出し、自由自在の駆け巡らせる。

血紫雷公(けっしらいこう)>;猩々の長、ショウジョウシンの雷を操る力を血を媒介に行使する技。超高密度の高圧電流が奔る。

血糸奪縛(けっしだつばく)>:吸血鬼(ヴァンパイア)真祖、デジール、本名、デジールバルハルトルハジーハルの奪う力を血を媒介に行使する技。その血糸に触れた存在が持つエネルギーを奪い捕縛する。流石に権能は奪えない。

<死破糸斬>:死之怨巨鬼神(しのおんおおきがみ)の殺す力を血を媒介に行使する技。<死瘴・血糸妖斬>とは違い、命がない存在、特に概念や法則などといったものを斬り殺す技。“天眼”でそれをしっかりと認識することが必要だが、応用すれば空間の隔たりを殺し、疑似的な転移門を創り出すことも可能となる。


幻想具(アイテム)

ドナーレーゲン:二メートル強のガトリング砲。銃口は計二十八で、毎秒百弾以上放つ。使用する弾丸はイーラ・グロブスやインセクタと同様、薬莢がない弾丸。ガトリング砲内にちょっとした大きさの異空間型弾倉があり、魔力を注ぐことにより中のハンドルが自動で回って給弾、装填、発射を行う。

空穿(くうせん)弾:幻想具(アイテム)化された弾丸の一つ。空間遮断結界すら貫くほどの貫通性能を持っている。

空破弾:着弾と同時に、指向性をもった空間衝撃波を放つ。

絶避(ぜつひ)弾:指定した対象を追い続ける弾丸。障害物などは自動で避ける。

乱転(らんてん)弾:数ミリ秒おきに半径十センチメートル内をランダム転移しながら指定した対象を狙い続ける。障害物などは自動で避ける。

繰寄(そうき)弾:重力系の魔法が込められており、指定した対象を弾丸側へ引き寄せる。もしくは、回避を阻害する。

蝕錆(しょくさび)弾:着弾と同時に相手を錆びつかせる弾丸。

腐食弾:着弾と同時に相手を腐食させる弾丸。

石化弾:着弾と同時に相手を石化させる弾丸。

終生(ついせい)弾:着弾と同時に相手の体感時間を止める弾丸。一度、(意識)を終わらせるのに近いかもしれない。

反認(はんにん)弾:着弾と同時に相手の敵と味方に対しての認識を反転させる。この場合の敵は無機物も含まれる。つまるところ、自分に迫りくる弾丸が味方に見えてしまう。

死滅の神刀(金茶の刀):直樹の〝神殺し〟を安定させ、世界からの拒絶から守る幻想具(アイテム)。また、殺す神に合わせて込められている力が変わっており、弱い神であれば〝神殺し〟がなくとも、死滅の神刀(金茶の刀)だけで問題なく神を殺せる。世界で最も堅く粘り強く鋭い刀。


・その他

煌々と燃える球体:正確な名前は、炎魔王の球体(心臓)。炎の魔王の心臓であり、魂魄を持った存在(生物)が近くにいるときだけ膨大な炎エネルギーを放出する厄介な素材。しかも、近くにいる生物の魂魄までも燃やし尽くそうとするためため、エネルギー変換にも役に立たず“収納庫”の肥しとなっていた。

魔祈力:魔力と祈力の混合エネルギー。










箱庭世界:世界はもともとヘレナが生まれた原初の世界しかなかった。しかしヘレナが原初の神となったさらに遠い遠い未来。原初の世界が絶望に染まった時、とある少女の祈りによっていくつもの世界が作られた。無限で因果的に独立しながら、しかし干渉しあう矛盾した箱庭(世界)たちである。ただ、様々な世界が生まれた順番はあるものの、時間的に独立、もしくはねじれの関係にあるため、人間の感覚で考える時間の流れの中では、原初の世界が最も古い世界というわけではない。原初というだけ。
 少女の祈りによって生み出された世界はそれぞれ独自性をはぐくみながら、原初の世界の未来を覆すために、特異点というべき存在、もしくは概念などを創り出す。神という存在はそのための一つ。また、直樹や大輔を含めた異世界組や、雪や杏たちなどもその特異点でもある。特にヘレナは、一番最初の特異点でもあり、〝神殺し〟に続く〝世界殺し〟(特異点)を創り上げるための布石でもあった。
 ……………………………………
 本作も含め、作者の書く異世界物はどこかしらでこの特異点に関わる物語となっていたりする。


混沌の妄執(ロイエヘクサ):五人の少女を生贄に呼び出された怪物が喰った五人の魔女が逆にその怪物を乗っ取った存在。……っというのは脇に置いておいて、そもそも呼び出された怪物について。混沌の妄執(ロイエヘクサ)に関わる魔女騒動の一連のほとんどはマモンの掌によって動かされていた。しかし、呼び出された怪物に関してはたまたま神和ぎ社が保管していた異界召喚術式を用いて召喚したためマモンもあまり関知していたわけではない。結局なんであったかといえば、神の成れ果てという言葉が一番近い。実は、神性にはその神性の強さによって耐久時間が決まっている。不滅であっても、そもそも世界がその不滅を維持しているため、最終的に維持できなくなる限界が訪れる。まぁ、弱い神性であってとてつもなく途方もない年月がかかるので、ほとんどの生物の尺度で考えれば不滅といって差し支えない。そしてその限界に達した神性は世界から破棄され、宿主から引き離されてしまうのだが、その宿主によっては破棄された神性をその身に宿したままにしようとしてしまう。その時、世界から破棄されたはずの神性が宿り続ける不都合によって、一種の暴走状態になる。それが怪物。
 ここからは別の話になるが、祈力によって得た神性はその活動限界が祈力量によって左右されるため、数千年程度しかない者もいた。そしてまた日本にたくさんいた神の半数近くが、祈力によって同時期に同程度の神性を得た存在であったため、その暴走状態に出る者が多数。ちょうど、平安時代前である。ただ、日本の神々は祈力で神性を得たため、ある程度の祈力があればその活動限界を引き延ばせることが分かった。その時、世界各地には界孔(かいこう)や大陸から来た化生で日本は埋め尽くされており、共存している部分もあったが被害を被ってる部分もあった。そのため、神々はそういう化生を封印して、人々から祈りを受けて祈力を増そうとした。そこに死之怨巨鬼神(しのおんおおきがみ)が現れ、本格的な全面戦争となり、結局暴走状態の神を救えないこととなった。ただ、死之怨巨鬼神(しのおんおおきがみ)を封印した際、死之怨巨鬼神(しのおんおおきがみ)の活動限界が伸びたのを知り、神々は自身の能力を制限すれば暴走寸前状態の仲間の神の活動限界が伸びるのではないかと考え、定めたルール以外で力を揮うことを禁止した。神々の長である大皇(おおすめ)日女(ひめ)などといった神は活動限界を伸ばす意味はあまりなかったが、自分たちがそのルールに反することはほかの神の不満を買うため、彼女たちも力を揮うことを控えてしまった。それがいつしか、神性によって彼女たちの本質として固定されてしまい、天獄界の騒動の時でも事前に手を打ち自分たちで問題を解決することすらも不可能となってしまった。
 

吸血鬼(ヴァンパイア):本編には一切関係ない設定。上記の箱庭世界における特異点の一人の男が神を人工的に作り上げようとした際に生まれた模造生物。吸血鬼(ヴァンパイア)と神の設定が多少似ていたのはそのせい。ちなみに、ティーガンはその吸血鬼(ヴァンパイア)の中でも最も神に近い存在。自分だけでは人工的な神を創り上げられないと悟った男が、自ら神になるように進化する吸血鬼(ヴァンパイア)として創り出した。生命干渉の力もそのため。まぁ、よもや、ティーガンが神どころか人間になりたいと思っているとは、男は思っていなかっただろう。


スタンプを贈って作者を応援しよう!

次のエピソードへ進む 最終章+α 公開可能情報 登場人物1


みんなのリアクション



おすすめ作品を読み込み中です…




・|能力《スキル》
“王権”:王の力。国を創り、国の長として君臨する力。絶対的な支配者の力であり、絶対的守護者の力でもある。国民に対して命令を強制させるのはもちろん、逆に祝福を与えたり、彼らが負うはずだった傷害等々を代替することができる。また、国民を守るためなら、それに応じた|能力《スキル》を自分に付与できたりもする。
    |能力《スキル》保持者の解釈と力量次第ではあるが、できないことはないともいえる。しかし、発動条件や代償、特に代償は酷くシビアである。例えば、力を使うたびに寿命や感情、記憶を失ったりする。ほかにも、国民以外に無条件に敵愾心を持たれたり親しい存在に対してさえ本音を話せなかったり。色々あったりするがそれらのほとんどは、夫の翔や|ライバル《嫁仲間》である灯たち、仲間の大輔や直樹たちのサポート等によって解消されていたりもする。
“白華眼”
 [影魔]モード・シャドートレント:影の木。ある程度移動することができ、また回復やバフなどといった戦闘支援補助に優れている。影の木ではあるが、光エネルギーを吸収してそれをそのまま癒しの力に変換することができる。
 [影魔]モード・シャドーゲッコ:影のヤモリ。任意の対象や場所に対してかかる重量を反転することができる。
 [影魔]モード・ドッペルゲンガー:その名の通りドッペルゲンガーであり、いわば分身体に近い。その能力は直樹の十分の一にも及ばないが、しかし隠密と偽装系の|能力《スキル》に関しては本体と同等の力を持っている。
 [影魔]モード・〝神殺し〟:直樹がヘレナの神性を殺すために最初に創り上げた[影魔]。〝神殺し〟が付与されており、世界からの拒絶を防ぐために世界の認識も欺く偽装が施されていた。直樹がその偽装を解かないと〝神殺し〟は発動せず、邪神戦前にヘレナの神性を殺す機会を得られなかったため、ヘレナがずっとそれを持っていた。ぶっちゃけ、直樹は婚約指輪を送ったつもりでもあった。
“作法”:あるルールを守り、相手を喜ばせる動作や言葉遣いなどを補助する|能力《スキル》。ルールと相手を喜ばせるの認識を明確に持てば、どんな状況においても使えるだろう。
“淵源魔法”
 [創造魔法]:世界の根源に干渉する魔法の一つ。あらゆる物質を創造する魔法。その物質に限りはなく、行使者の想像のまま。また、あらゆる物質に対して想像した効力を付与したり、既存の物質の構成を変えて新たな物質を創造したりもできる。
 [生命魔法]:世界の根源に干渉する魔法の一つ。魂魄を持つあらゆる生命に干渉する魔法。ティーガンの生命に干渉する権能と効力は同じもの。
“暗殺術”
 [極殺]:“暗殺術”の極みの|技巧《アーツ》の一つ。殺すこと極めた。
・魔法
〝過速〟:時に関する魔法であり、自分に流れる時間を短縮、もしくは時と時の狭間に潜入して移動する魔法。簡単に言えば、ザ・ワー〇ド。止まった時の中を動ける。
〝騎豪黒斬〟:大きなエネルギーや非実体的な存在を斬る魔法。正確には、|能力《スキル》と剣技の組み合わせだが、麗華がそれを極めすぎたせいで一種の|魔法系統《法則》と化している。もともとは、自分よりも早く動く馬の速度を利用して放つ技なのだが、〝過速〟を馬の代替として放っている。
〝救護妖精〟:聖女だけが使える魔法。癒すことに特化した自分の使途である妖精を創造し、使役する魔法。慎太郎を医者だとすれば、〝救護妖精〟は看護師といったところだろう。
〝黒獄〟:立方体の八つの頂点に重力球を創り出し、対象をその中心に圧し潰し、また無理やり生かし続ける魔法。圧し潰すものに限りはなく、それが非実体的なエネルギーや魂魄であっても……やろうと光でさえ圧し潰してしまう。ただ、光や時間、空間といった世界の根源的な法則――時間は概念として――まで圧し潰してしまうと、それによって起こる膨大なエネルギー爆発を制御する必要が出てくるため、意図的にそれらは除いている。
〝万物転変〟:創造魔法と“錬金術”の混合技。魔力を鉱物に。逆に鉱物を魔力に変換する事のできる魔法。それは完全なる等価交換。E=mc^2のようなもの。世界の極地にいる技。
〝神殺し〟:生命魔法と[極殺]の混合技。神を殺す技。ヘレナの神性を殺すためだけに、直樹が創り上げた技でもある。ただ、色々あって一番最初に使ったのが邪神だった。
・血術、血法
<祈血昇華>:血術、または血法。血力と祈力を|撚《よ》り、強靭で強力なエネルギーと昇華させる。通常の祈力によるエネルギー昇華よりも昇華効率が高い。
<|封血款約《ふうけつかんやく》>:“天封”と血法の混合技。血力を用いて施した封印に封印された存在の力を“天封”を用いて、借り受ける技。実のところ、“天封”だけでは成り立たず、“天眼”による“名”と魂魄を確かに捕捉する必要がある。
<死瘴・血糸妖斬>:|死之怨巨鬼神《しのおんおおきがみ》の死瘴気を纏った<血糸妖斬>。触れた存在を死に至らしめる。それは生命だけには限らず、ウィオリナが指定した対象なら何でも。
<|血浪雹雪《けつろうひょうせつ》>:|吸血鬼《ヴァンパイア》、ヘヘロイト、本名、ヘヘロハライトジェーロイゲゥヴィワウィアの氷雪を操る力を血を媒介に行使する技。拳大の氷の弾丸と触れた瞬間に凍らせる雪の雨を波状的に放つ。
<|血炎狼牙《けつえんろうが》>:|吸血鬼《ヴァンパイア》真祖、リシカ、本名、リシカリスバルクスフェルンドアリステシカの火炎を操る力を血を媒介に行使する技。血糸の先端に火炎を纏った血の狼を創り出し、自由自在の駆け巡らせる。
<|血紫雷公《けっしらいこう》>;猩々の長、ショウジョウシンの雷を操る力を血を媒介に行使する技。超高密度の高圧電流が奔る。
<|血糸奪縛《けっしだつばく》>:|吸血鬼《ヴァンパイア》真祖、デジール、本名、デジールバルハルトルハジーハルの奪う力を血を媒介に行使する技。その血糸に触れた存在が持つエネルギーを奪い捕縛する。流石に権能は奪えない。
<死破糸斬>:|死之怨巨鬼神《しのおんおおきがみ》の殺す力を血を媒介に行使する技。<死瘴・血糸妖斬>とは違い、命がない存在、特に概念や法則などといったものを斬り殺す技。“天眼”でそれをしっかりと認識することが必要だが、応用すれば空間の隔たりを殺し、疑似的な転移門を創り出すことも可能となる。
・|幻想具《アイテム》
ドナーレーゲン:二メートル強のガトリング砲。銃口は計二十八で、毎秒百弾以上放つ。使用する弾丸はイーラ・グロブスやインセクタと同様、薬莢がない弾丸。ガトリング砲内にちょっとした大きさの異空間型弾倉があり、魔力を注ぐことにより中のハンドルが自動で回って給弾、装填、発射を行う。
|空穿《くうせん》弾:|幻想具《アイテム》化された弾丸の一つ。空間遮断結界すら貫くほどの貫通性能を持っている。
空破弾:着弾と同時に、指向性をもった空間衝撃波を放つ。
|絶避《ぜつひ》弾:指定した対象を追い続ける弾丸。障害物などは自動で避ける。
|乱転《らんてん》弾:数ミリ秒おきに半径十センチメートル内をランダム転移しながら指定した対象を狙い続ける。障害物などは自動で避ける。
|繰寄《そうき》弾:重力系の魔法が込められており、指定した対象を弾丸側へ引き寄せる。もしくは、回避を阻害する。
|蝕錆《しょくさび》弾:着弾と同時に相手を錆びつかせる弾丸。
腐食弾:着弾と同時に相手を腐食させる弾丸。
石化弾:着弾と同時に相手を石化させる弾丸。
|終生《ついせい》弾:着弾と同時に相手の体感時間を止める弾丸。一度、|生《意識》を終わらせるのに近いかもしれない。
|反認《はんにん》弾:着弾と同時に相手の敵と味方に対しての認識を反転させる。この場合の敵は無機物も含まれる。つまるところ、自分に迫りくる弾丸が味方に見えてしまう。
|死滅の神刀《金茶の刀》:直樹の〝神殺し〟を安定させ、世界からの拒絶から守る|幻想具《アイテム》。また、殺す神に合わせて込められている力が変わっており、弱い神であれば〝神殺し〟がなくとも、|死滅の神刀《金茶の刀》だけで問題なく神を殺せる。世界で最も堅く粘り強く鋭い刀。
・その他
煌々と燃える球体:正確な名前は、炎魔王の|球体《心臓》。炎の魔王の心臓であり、|魂魄を持った存在《生物》が近くにいるときだけ膨大な炎エネルギーを放出する厄介な素材。しかも、近くにいる生物の魂魄までも燃やし尽くそうとするためため、エネルギー変換にも役に立たず“収納庫”の肥しとなっていた。
魔祈力:魔力と祈力の混合エネルギー。
箱庭世界:世界はもともとヘレナが生まれた原初の世界しかなかった。しかしヘレナが原初の神となったさらに遠い遠い未来。原初の世界が絶望に染まった時、とある少女の祈りによっていくつもの世界が作られた。無限で因果的に独立しながら、しかし干渉しあう矛盾した|箱庭《世界》たちである。ただ、様々な世界が生まれた順番はあるものの、時間的に独立、もしくはねじれの関係にあるため、人間の感覚で考える時間の流れの中では、原初の世界が最も古い世界というわけではない。原初というだけ。
 少女の祈りによって生み出された世界はそれぞれ独自性をはぐくみながら、原初の世界の未来を覆すために、特異点というべき存在、もしくは概念などを創り出す。神という存在はそのための一つ。また、直樹や大輔を含めた異世界組や、雪や杏たちなどもその特異点でもある。特にヘレナは、一番最初の特異点でもあり、〝神殺し〟に続く|〝世界殺し〟《特異点》を創り上げるための布石でもあった。
 ……………………………………
 本作も含め、作者の書く異世界物はどこかしらでこの特異点に関わる物語となっていたりする。
|混沌の妄執《ロイエヘクサ》:五人の少女を生贄に呼び出された怪物が喰った五人の魔女が逆にその怪物を乗っ取った存在。……っというのは脇に置いておいて、そもそも呼び出された怪物について。|混沌の妄執《ロイエヘクサ》に関わる魔女騒動の一連のほとんどはマモンの掌によって動かされていた。しかし、呼び出された怪物に関してはたまたま神和ぎ社が保管していた異界召喚術式を用いて召喚したためマモンもあまり関知していたわけではない。結局なんであったかといえば、神の成れ果てという言葉が一番近い。実は、神性にはその神性の強さによって耐久時間が決まっている。不滅であっても、そもそも世界がその不滅を維持しているため、最終的に維持できなくなる限界が訪れる。まぁ、弱い神性であってとてつもなく途方もない年月がかかるので、ほとんどの生物の尺度で考えれば不滅といって差し支えない。そしてその限界に達した神性は世界から破棄され、宿主から引き離されてしまうのだが、その宿主によっては破棄された神性をその身に宿したままにしようとしてしまう。その時、世界から破棄されたはずの神性が宿り続ける不都合によって、一種の暴走状態になる。それが怪物。
 ここからは別の話になるが、祈力によって得た神性はその活動限界が祈力量によって左右されるため、数千年程度しかない者もいた。そしてまた日本にたくさんいた神の半数近くが、祈力によって同時期に同程度の神性を得た存在であったため、その暴走状態に出る者が多数。ちょうど、平安時代前である。ただ、日本の神々は祈力で神性を得たため、ある程度の祈力があればその活動限界を引き延ばせることが分かった。その時、世界各地には|界孔《かいこう》や大陸から来た化生で日本は埋め尽くされており、共存している部分もあったが被害を被ってる部分もあった。そのため、神々はそういう化生を封印して、人々から祈りを受けて祈力を増そうとした。そこに|死之怨巨鬼神《しのおんおおきがみ》が現れ、本格的な全面戦争となり、結局暴走状態の神を救えないこととなった。ただ、|死之怨巨鬼神《しのおんおおきがみ》を封印した際、|死之怨巨鬼神《しのおんおおきがみ》の活動限界が伸びたのを知り、神々は自身の能力を制限すれば暴走寸前状態の仲間の神の活動限界が伸びるのではないかと考え、定めたルール以外で力を揮うことを禁止した。神々の長である|大皇《おおすめ》|日女《ひめ》などといった神は活動限界を伸ばす意味はあまりなかったが、自分たちがそのルールに反することはほかの神の不満を買うため、彼女たちも力を揮うことを控えてしまった。それがいつしか、神性によって彼女たちの本質として固定されてしまい、天獄界の騒動の時でも事前に手を打ち自分たちで問題を解決することすらも不可能となってしまった。
|吸血鬼《ヴァンパイア》:本編には一切関係ない設定。上記の箱庭世界における特異点の一人の男が神を人工的に作り上げようとした際に生まれた模造生物。|吸血鬼《ヴァンパイア》と神の設定が多少似ていたのはそのせい。ちなみに、ティーガンはその|吸血鬼《ヴァンパイア》の中でも最も神に近い存在。自分だけでは人工的な神を創り上げられないと悟った男が、自ら神になるように進化する|吸血鬼《ヴァンパイア》として創り出した。生命干渉の力もそのため。まぁ、よもや、ティーガンが神どころか人間になりたいと思っているとは、男は思っていなかっただろう。