第53話
ー/ーここはウエス国の森の中。
ウエス山の頂上。
「久しぶりね。リリィ。」
フウジンはニヤリと笑った。緑色の長い髪が風にたなびいている。
「フウジン......」
リリィは、拳を握り締めた。
「あいつとは、おいらとリリィが戦う。モックとドンキーは隠れてろ。」
ハクが言うと、モックはドンキーと岩陰に隠れた。
「あれから少しは強くなったかしら?リリィ。」
フウジンは余裕ある態度でリリィとハクを見下ろしている。
「私はあれから特訓をした、あの時の私とは違うよ。」
「おいらとリリィの二人ならお前なんか相手じゃないぞ。」
リリィとハクは臨戦態勢だ。二人ともフウジンを睨みつけている。
火口の近くは、溶岩の熱でかなりの暑さだ。生暖かい風が舞っていて、その風のせいで更に暑く感じる。
「子供相手に負けるわけにはいかないわね。本気でいくわよ。」
フウジンの目つきが変わった。
「覚悟しなさい。フウジン!」
「全力で行くぞ!」
リリィとハクが両手に力を込める。
「水竜の舞!」
ハクの両手から激しい水流が放たれた。
「こんなもの!」
フウジンは、水流を両手で受け流した。
「光よ出でよ、ライトニング!」
リリィの手から光の矢がフウジンに向かい飛んでいく。
フウジンはそれを片腕で弾き飛ばした。
「なるほど。少しは上達したようね。」
フウジンは涼しい顔をしている。
「余裕な顔をしてられるのも今のうちよ。ライトニングボール!」
リリィの手から無数の光の玉が空に向かって放たれた。
「何処に向けて撃ってるの?」
フウジンは小馬鹿にするように言う。
「行けー!」
リリィは、上に挙げた手を勢いよく振り下ろした。
上空に浮いていた無数の光の玉が、フウジンに向かって落ちていく。
ドドドドドッ!
フウジンの体が眩い光に包まれる。
「やった!」
リリィが手応えを感じて喜びの声を上げる。
フウジンの姿は砂煙で見えない。
「やったな、リリィ!」
ハクが言うと、風が強くなり砂煙が薄くなっていく。
そこには人影が......
「うそ!?」
リリィが驚きの声を出す。
「残念だったわね。」
フウジンが無傷で立っていた。
「リリィ!攻撃を続けるんだ!水竜の舞!」
ハクが叫ぶ。
「わかった!ライトニングドラゴン!」
水の竜と光の竜が同時にフウジンに襲いかかる。
「面白い!耐えて見せる!」
フウジンは攻撃に備えて防御姿勢を取った。
2頭の竜が絡まりながら上空へと上がり、一気にフウジン目がけて落下していく。
グォーッ!
2頭の竜の咆哮が響き渡り、フウジンの体を飲み込んだ。
ドーンッ!
2頭の竜の姿は消えて、白煙が上がる。
「やったか?」
ハクとリリィが白煙の上がる方をジッと見つめる。
「な、なかなかやるわね。グハッ!」
ライジンは、辛うじて立っているが、衣服はボロボロになっていて体のあちこちに傷がある。鼻と口からは血が出ている。
フウジンは鼻と口の血を拭い、口の中の血を吐き出した。
「子供だと思って舐めてたのをお詫びするわ。本気で行かせてもらう。」
フウジンの目つきが変わった。
「!リリィ!避けろ!」
ハクが叫んだ時には、すでにフウジンの拳がリリィの近くまで来ていた。
ドンッ!
「ウグッ!」
フウジンの拳がリリィの腹にめり込んだ。
続け様にフウジンは拳を打ち込む。
ドドドドドッ!
リリィの体が人形のように宙を舞う。
「リリィ!」
ハクが叫ぶが気を失っているようだ。
ドン!
最後の一発でリリィの体は地面に激しく打ち付けられた。
ピクリとも動かない。
「お前!よくもリリィをいじめたな!」
ハクが怒りの叫びを上げる。
「子供の分際で大人に喧嘩を売るからよ。」
フウジンは、ハクの方を睨みつける。
「おいら、お前を許さないぞ!」
ハクはそう言うとフウジンに殴りかかった。
バババババッ!
ハクは凄い速さで拳を繰り出すが、フウジンはそれを全て防いでいる。
最後に出した右足の蹴りがフウジンの腹に命中してフウジンが吹っ飛んだ。
「どうだ!」
ハクが叫ぶ。
フウジンは、何とか受け身をとって、地面に叩きつけられずに済んだ。
「やるわね、竜神。」
フウジンが、ハク目がけて突進してくる。
フウジンとハクの激しい攻防が始まった。
お互いに激しく拳を打ち合う。勝負は互角だ。二人の周りは熱気が充満し、湯気が立ち昇る。
「クッ、やるな。フウジン。でも、おいらは負けない!」
「大人しくしなさい!坊や!」
激しい応酬は続く。
「う、うーん......」
リリィが目を覚ましたようだ。
激しく戦っているハクとフウジンの二人に気づいた。しかし、まだ、からだが動かない。必死に手足を動かす。
「ハク!私も戦うっ!」
そう呟いて、体をやっと起こす。
ハクてフウジンの攻防は続いている。
リリィは両手に魔力を集中し始めた。
残された魔力を集中してフウジンに当てる。
ハクはリリィの動きに気付いたようだ。フウジンと距離を置いて戦い出した。
「水竜の舞!」
激しい水流がフウジンを襲う。
「こんなもの、効かないわよ。」
フウジンは片手で水流を受け流す。
「今だ!」
リリィの両手から光が放たれた。
「ライトニングストーム!」
真っ直ぐにフウジンに目がけて進んでいく。
「しまった!油断した!」
フウジンが叫ぶ。
そして、光に包まれた......
ウエス山の頂上。
「久しぶりね。リリィ。」
フウジンはニヤリと笑った。緑色の長い髪が風にたなびいている。
「フウジン......」
リリィは、拳を握り締めた。
「あいつとは、おいらとリリィが戦う。モックとドンキーは隠れてろ。」
ハクが言うと、モックはドンキーと岩陰に隠れた。
「あれから少しは強くなったかしら?リリィ。」
フウジンは余裕ある態度でリリィとハクを見下ろしている。
「私はあれから特訓をした、あの時の私とは違うよ。」
「おいらとリリィの二人ならお前なんか相手じゃないぞ。」
リリィとハクは臨戦態勢だ。二人ともフウジンを睨みつけている。
火口の近くは、溶岩の熱でかなりの暑さだ。生暖かい風が舞っていて、その風のせいで更に暑く感じる。
「子供相手に負けるわけにはいかないわね。本気でいくわよ。」
フウジンの目つきが変わった。
「覚悟しなさい。フウジン!」
「全力で行くぞ!」
リリィとハクが両手に力を込める。
「水竜の舞!」
ハクの両手から激しい水流が放たれた。
「こんなもの!」
フウジンは、水流を両手で受け流した。
「光よ出でよ、ライトニング!」
リリィの手から光の矢がフウジンに向かい飛んでいく。
フウジンはそれを片腕で弾き飛ばした。
「なるほど。少しは上達したようね。」
フウジンは涼しい顔をしている。
「余裕な顔をしてられるのも今のうちよ。ライトニングボール!」
リリィの手から無数の光の玉が空に向かって放たれた。
「何処に向けて撃ってるの?」
フウジンは小馬鹿にするように言う。
「行けー!」
リリィは、上に挙げた手を勢いよく振り下ろした。
上空に浮いていた無数の光の玉が、フウジンに向かって落ちていく。
ドドドドドッ!
フウジンの体が眩い光に包まれる。
「やった!」
リリィが手応えを感じて喜びの声を上げる。
フウジンの姿は砂煙で見えない。
「やったな、リリィ!」
ハクが言うと、風が強くなり砂煙が薄くなっていく。
そこには人影が......
「うそ!?」
リリィが驚きの声を出す。
「残念だったわね。」
フウジンが無傷で立っていた。
「リリィ!攻撃を続けるんだ!水竜の舞!」
ハクが叫ぶ。
「わかった!ライトニングドラゴン!」
水の竜と光の竜が同時にフウジンに襲いかかる。
「面白い!耐えて見せる!」
フウジンは攻撃に備えて防御姿勢を取った。
2頭の竜が絡まりながら上空へと上がり、一気にフウジン目がけて落下していく。
グォーッ!
2頭の竜の咆哮が響き渡り、フウジンの体を飲み込んだ。
ドーンッ!
2頭の竜の姿は消えて、白煙が上がる。
「やったか?」
ハクとリリィが白煙の上がる方をジッと見つめる。
「な、なかなかやるわね。グハッ!」
ライジンは、辛うじて立っているが、衣服はボロボロになっていて体のあちこちに傷がある。鼻と口からは血が出ている。
フウジンは鼻と口の血を拭い、口の中の血を吐き出した。
「子供だと思って舐めてたのをお詫びするわ。本気で行かせてもらう。」
フウジンの目つきが変わった。
「!リリィ!避けろ!」
ハクが叫んだ時には、すでにフウジンの拳がリリィの近くまで来ていた。
ドンッ!
「ウグッ!」
フウジンの拳がリリィの腹にめり込んだ。
続け様にフウジンは拳を打ち込む。
ドドドドドッ!
リリィの体が人形のように宙を舞う。
「リリィ!」
ハクが叫ぶが気を失っているようだ。
ドン!
最後の一発でリリィの体は地面に激しく打ち付けられた。
ピクリとも動かない。
「お前!よくもリリィをいじめたな!」
ハクが怒りの叫びを上げる。
「子供の分際で大人に喧嘩を売るからよ。」
フウジンは、ハクの方を睨みつける。
「おいら、お前を許さないぞ!」
ハクはそう言うとフウジンに殴りかかった。
バババババッ!
ハクは凄い速さで拳を繰り出すが、フウジンはそれを全て防いでいる。
最後に出した右足の蹴りがフウジンの腹に命中してフウジンが吹っ飛んだ。
「どうだ!」
ハクが叫ぶ。
フウジンは、何とか受け身をとって、地面に叩きつけられずに済んだ。
「やるわね、竜神。」
フウジンが、ハク目がけて突進してくる。
フウジンとハクの激しい攻防が始まった。
お互いに激しく拳を打ち合う。勝負は互角だ。二人の周りは熱気が充満し、湯気が立ち昇る。
「クッ、やるな。フウジン。でも、おいらは負けない!」
「大人しくしなさい!坊や!」
激しい応酬は続く。
「う、うーん......」
リリィが目を覚ましたようだ。
激しく戦っているハクとフウジンの二人に気づいた。しかし、まだ、からだが動かない。必死に手足を動かす。
「ハク!私も戦うっ!」
そう呟いて、体をやっと起こす。
ハクてフウジンの攻防は続いている。
リリィは両手に魔力を集中し始めた。
残された魔力を集中してフウジンに当てる。
ハクはリリィの動きに気付いたようだ。フウジンと距離を置いて戦い出した。
「水竜の舞!」
激しい水流がフウジンを襲う。
「こんなもの、効かないわよ。」
フウジンは片手で水流を受け流す。
「今だ!」
リリィの両手から光が放たれた。
「ライトニングストーム!」
真っ直ぐにフウジンに目がけて進んでいく。
「しまった!油断した!」
フウジンが叫ぶ。
そして、光に包まれた......
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