紫炎の選別
ー/ー2076年
これまで人類を照らし続けてきた太陽が
突如「紅」から「紫」へと姿を変えた
変化に気付いた人々は恐怖し
様々な憶測が飛び交う世界は
一瞬にして混乱の渦に巻き込まれる。
すぐに世界中の各専門家らによって
此度の変化の原因と
今後起こりうる地球環境及び
人体に対する影響を予測し
調査を行ったが
人類の予想と反し
環境への被害はおろか
最も恐れていた人体への悪影響も
報告されなかった。
ただ一部の人間を除いて。
身体に「入れ墨」「タトゥー」を
有する者にのみ異変が起きたのだ。
皆一様にソレを刻んだ部位に
マグマで熱されるかのような
激しい痛みを訴えたのである。
その焼け切られるような激痛は
長袖などの衣服を用いても
防ぐことは出来ず
ファッション感覚で彫った若者や
様々な想いを込めて刻んだ者も含め
多くの人々がタトゥーの除去を望み
それが可能な医療機関等に人が殺到した。
その際は著名人や権力者が優先的に
対処されたのは言うまでもない。
だが中には宗教や民族的な理由、
金銭的な問題や自ら除去を望まない等
様々な理由により除去を選択しない、
選択できない人々は室内や
これまで人類を照らし続けてきた太陽が
突如「紅」から「紫」へと姿を変えた
変化に気付いた人々は恐怖し
様々な憶測が飛び交う世界は
一瞬にして混乱の渦に巻き込まれる。
すぐに世界中の各専門家らによって
此度の変化の原因と
今後起こりうる地球環境及び
人体に対する影響を予測し
調査を行ったが
人類の予想と反し
環境への被害はおろか
最も恐れていた人体への悪影響も
報告されなかった。
ただ一部の人間を除いて。
身体に「入れ墨」「タトゥー」を
有する者にのみ異変が起きたのだ。
皆一様にソレを刻んだ部位に
マグマで熱されるかのような
激しい痛みを訴えたのである。
その焼け切られるような激痛は
長袖などの衣服を用いても
防ぐことは出来ず
ファッション感覚で彫った若者や
様々な想いを込めて刻んだ者も含め
多くの人々がタトゥーの除去を望み
それが可能な医療機関等に人が殺到した。
その際は著名人や権力者が優先的に
対処されたのは言うまでもない。
だが中には宗教や民族的な理由、
金銭的な問題や自ら除去を望まない等
様々な理由により除去を選択しない、
選択できない人々は室内や
地下街での生活を余儀なくされ
日中の活動を制限された。
その鬱憤を晴らすかのように
日没後の街では一部の
その鬱憤を晴らすかのように
日没後の街では一部の
タトゥーを有する者達の
非道徳的な行動によって
非道徳的な行動によって
治安が一気に悪化した。
そんな世の中の流れに乗じて
これまでもタトゥーに対して
そんな世の中の流れに乗じて
これまでもタトゥーに対して
反対的だった者たちが
一斉に批判の声を上げ、
一斉に批判の声を上げ、
身体にタトゥーを有し
太陽を避けて生活する者達のことを
灰人(ハイジン)と呼び非難し
それに伴い新たにタトゥーを刻む行為を
人類に対する冒涜、神に背く行為だとし
「彫り師」「タトゥーアーティスト」と
呼ばれる職業に就く者達に対しても
法的撤廃を求める動きを行ったのである。
その結果、その年には世界中で
自身の身体にタトゥーを彫ること
他者に対してタトゥーを彫ることが
違法とされ、更にはタトゥーに用いる
太陽を避けて生活する者達のことを
灰人(ハイジン)と呼び非難し
それに伴い新たにタトゥーを刻む行為を
人類に対する冒涜、神に背く行為だとし
「彫り師」「タトゥーアーティスト」と
呼ばれる職業に就く者達に対しても
法的撤廃を求める動きを行ったのである。
その結果、その年には世界中で
自身の身体にタトゥーを彫ること
他者に対してタトゥーを彫ることが
違法とされ、更にはタトゥーに用いる
器具や一般的な塗料の所持までもが
禁止となった。
そうして「彫り師」は急速に数を減らし
それらの技術も成長と後継の術を失う。
太陽が紫色へと姿を変えたその年
世界に起きた変化は
少数派ではあるが確実に
そうして「彫り師」は急速に数を減らし
それらの技術も成長と後継の術を失う。
太陽が紫色へと姿を変えたその年
世界に起きた変化は
少数派ではあるが確実に
彼らの人生を奪ったのである。
しかし、それは人類規模で見れば
憶測した最悪の世界と比べ
些細な変化であり、
紫色の世界は
何事もなかったかのように
回り始めた。
そして翌年 2077年
太陽は再び姿を変え
世界は一変する。
そして翌年 2077年
太陽は再び姿を変え
世界は一変する。
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