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第二百九十七話

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 これまで学んだ技術は、英雄の装甲を纏った姿であっても、容易に扱えるものであった。ほぼ睡眠学習同然であった意識喪失時に得た感触も、それ以前に学んだことも、全てが灰崎の栄養(エネルギー)になっていたのだ。
 宙を何度も交差していくは、拳や蹴りのやり取りの数々。
 だが、それらはただ乱暴に振るわれたものではなく、二人とも中国武術()何かしらの別の技術を応用したものの数々である。それらを、人間の目で負えないほどの速度で打ち合っていくのだ。
 片方は自分が楽しむための、片方は誰かを護るための戦い。そうであるはずなのに、二人とも――この戦いを心から楽しんでいたのだ。
 互いの拳を殺しながら、互いの蹴りを殺しながら、隙の無いお互いの隙を窺うその瞬間が、これまでにないほどの満足感を得ていたのだ。無論、それは呉の方が強く表れているのだが、戦闘狂ではない灰崎ですら、「学ぶ楽しさ」からその域に至ったのだ。
 掌だけではない。殺すのは肘や膝、ただ受け流すなど、多種多様。これまでの長い歴史の中で、あらゆる格闘術(しゅだん)を用いながら全てを殺す、その一瞬(ワンシーン)は超高度な打撃戦でありながら、超高度な心理戦でもあったのだ。
 互いに後ずさりしながら着地し、少しの静寂が訪れる。だが、不思議なことにこれまで多くの傷を抱えていた灰崎が無傷でありながら、呉の装甲が一か所、まぐれではなく壊れていたのだ。
 どのタイミングで甲冑の右肩部が壊れたのか、不可解になりながらも、互いにまた打ち合う。
 しかし、灰崎の成長は止まらなかったのだ。大人であることを侮るなかれ、嫌こう表現するべきだろうか、大人だからと侮るなかれ。これまで理不尽ばかりが吸収されてきたスポンジは、まるで新品卸したてのスポンジかのように、呉の卓越した熟達の技術すら吸収しだしたのだ。
 最初は未熟者の(ちから)であった。
 しかし、振るえば振るうごとに、見れば見るごとに、その力は精度を増していく。
 いつしか、熟達者の(ちから)に。
 呉自身の化勁(かけい)応用防御術すら、容易に打ち破るほどの練度へ強まっていくのだ。しかも徐々に上がっていくのではなく、指数関数的に上がっていくのだ。
 その脅威性は、次第に練達者の(ちから)に。
 次第に、楽しみが十割を占めていた心から、一割の恐怖心が芽生えるほどにまで、灰崎という可能性の塊が成長していったのだ。
 自分の目が狂っていなかった。それは確かな事実であった。しかし、あれほどの手傷を負う中で、再び復活した時にこれほどの存在になるだなんて、思いもしなかった。また呉は、自身で才能の芽を摘むのだろうと、どこか達観していたのだ。
 だが、眼前のそれは可能性の芽を食らい、人知を超えたさらなる成長を遂げる、そんな存在すら食らう化け物であったのだ。彼の力のモチーフである『フェンリル』は、神殺しの大狼と言われるほどに著名な存在であり、今の灰崎にピッタリであったのだ。
 どれほど地を舐めようと、無尽蔵のド根性と、無限大の成長性で食らいつく。神をも喰らい成長する、極限の脅威へと進化したのだ。
 しかも、それは拳のやり取りをワンセット行うだけではない。拳を一度ぶつけただけで成長するのだ。人間の体でできないことは学べない、その欠点があったからこそ許された可能性が、英雄としての装甲を纏うことでまごうことなき底なしの成長性を抱えた、異常な人間へと変わるのだ。
 さらに、そこに付いて回るのは天性の極道式素手喧嘩(ステゴロ)殺法を包含した、ありとあらゆる暴力。表の格闘家など比にならないほどの、異次元の戦闘センス。極道如き、と語るなら、きっと灰崎にどやされてしまうだろうが、それで収まる(そんざい)ではなかったのだ。
 大小合わせた数多の挫折、数多の敗北。それが、灰崎を異常たらしめていたのだ。『人類史上最強の敗北者(ルーザー)』は、今この時に限っては、灰崎そのものであったのだ。
 あまりにもの攻防に、呉は遂に防御(ガード)を打ち破られる。灰崎は弱点(みぞおち)目掛け、二度目の発勁を叩き込む。先ほど、心臓部に叩き込んだものよりも、圧倒的に力が増幅した一撃であった。
 盛大に吐血し、テーブルを巻き込んで倒れ伏すのみ。呉は、ここまで短時間で成長した灰崎を、素直に賞賛していた。ただし、先ほどの上位存在としてではなく、同じ土俵に立った上で『上位互換』となった灰崎に対し、尊敬と畏怖の念を込めていた。
『まさか……ここまで伸びるとは思っていなかった! 貴方の内に眠る因子の拍動を感じ取ったがために……不本意ではあるが怪人へと成り果て、さらなる成長を促す目的でしたが……あまりにも予想外過ぎました!』
「――そうかよ。俺よりも先に……『フェンリル』に気づいていたってのか」
『ええ! 貴方のそれほどに秀でたものではありませんが……私も魔力感知能力があります! それで貴方の心臓の位置に……これまで感じたことの無い大いなる力を見ましてね!』
 それゆえの、不本意なドライバーによる力の行使。千尋に手をかけることをそこまで良く思っていなかった状態であっても、仲間を捨てる要因になった『力』『闘争』のために、汚れた行為であろうと進んで行った。
 ただ、呉は善吉を第一に思っていた。だからこそ、この戦いに参入した。腑抜けた仲間を全て捨て、ゼロの状態から自分を高めた。その後に元仲間がどうなっても構わない、そう軽く思えるほどに、精神は悪の一本道を辿っていた。
 しかし、戦いに対して貪欲、そして追及するがあまりの、純粋なものが根底に存在するからこその、全ての行動である。生粋の愚直(バカ)ゆえに、どこまでも(バカ)になったのだ。
「――今の発勁(はっけい)で、臓器(モツ)はだいぶ損傷したろ。俺の勝ちか?」
 冗談交じりに言い放つ灰崎であったが、呉はそれでも立ち上がる。これまで以上に歪んだ魔力を周囲に満たしながら。
『――分かっているでしょう? これでは終わらない、終われない!! 本当に求めているものは、これで終わらない!!』
「……フゥ、想像はしていたが……そうかよ。ならもう……文句も何も言いっこなしだ。手前(テメェ)手前(テメェ)の全力ぶつけて、それで決着だ。生き死にがどうなるかも同様だ。だから――派手におっぱじめようぜ」
 灰崎はドライバー両端、呉はドライバー上下を激しく押し込んで、互いに拳を向ける。

『実に、実に楽しい勝負でした!! 心の底から感謝いたしますよ、灰崎廉治(ハイザキ レンジ)!! 私は、この先をずっと歩いていく!! より良い『闘争』のために!!』
「なら俺は……お前を超える! 俺を強くしてくれた、お前を超えて……先の未来を堅気(カタギ)として歩んでいく!! 念押しするが俺なんかのためじゃアねえ、『誰かのため』にだ!!」
『超必殺承認!!』
『Killing Engine ignition』

 互いに跳躍し、飛び蹴りを相手に叩き込まんとする。その結果、互いの技で鍔迫り合う形で、宙にて魔力の奔流を起こしながら激突するのだった。
『「ハアァァァァァァァァァァッ!!」』
 これまでにないほどの、魔力の圧。そんな状況以前の話で、二人の戦いをアタッシュケースを抱えながら、邪魔をしないよう傍観していた千尋が、灰崎に向かって全力で叫ぶ。今まさに眼前で、命がけで戦う英雄に手向ける、彼女なりの心からの声援であった。
「――ッ、頑張れーッ!! 英雄(ヒーロー)ーーッッ!!!!」
 その声が、灰崎の耳に入った瞬間、今まで拮抗していた状況が、ほんの少しずつ圧していく状況へと変わっていたのだ。心は安らぎ、全力以上の素質(スペック)が解放されていく。
「――コレが、応援される側の気持ちってか!! 悪くねェ!!」
 灰崎の蹴り(キック)が、遂に呉の蹴りの勢いを凌駕し、容赦なく胴体部を貫く。派手な勢いのまま着地し、宙で物理法則を無視し完全に凍り付く呉。そんな彼に対して、灰崎は心からの礼と、惜しみない賛辞を述べるのだった。

「……ありがとうよ、呉一颯(クレ イブキ)!! 清志郎さんを除いて、俺の相手した中で……最も強い奴だった!! お前のこれからの道行きに――これ以上にない祝福と手向けを送ってやるよ!!」
『――ッ!! こちらこそ、ありがとうございました、灰崎廉治(ハイザキ レンジ)!! これまで戦った中で、後進育成と己が欲望を満たせる、私にとって最高の戦いでした!! これで死ねるならばッ!! 本望ですッッ!!』

 左脚に急速に魔力をかき集め、生み出すは強靭かつ莫大な氷の刃。それを上段回し蹴りによって、歓喜に打ち震え、涙しながら凍てついた呉に一度振るうのだった。

神をも屠る牙・一閃(イェコス・マシマ=フィリグマ)!!』

 灰崎の魔力の奔流によって、一気に灰崎の背で大爆発。凍り付いた呉はそのまま、バラバラの状態になり魔力によって生成された氷と共に霧散、絶命。ドライバーもその瞬間に沈黙し、その場に立つ者は灰崎と千尋だけであった。



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 これまで学んだ技術は、英雄の装甲を纏った姿であっても、容易に扱えるものであった。ほぼ睡眠学習同然であった意識喪失時に得た感触も、それ以前に学んだことも、全てが灰崎の|栄養《エネルギー》になっていたのだ。
 宙を何度も交差していくは、拳や蹴りのやり取りの数々。
 だが、それらはただ乱暴に振るわれたものではなく、二人とも中国武術|+《と》何かしらの別の技術を応用したものの数々である。それらを、人間の目で負えないほどの速度で打ち合っていくのだ。
 片方は自分が楽しむための、片方は誰かを護るための戦い。そうであるはずなのに、二人とも――この戦いを心から楽しんでいたのだ。
 互いの拳を殺しながら、互いの蹴りを殺しながら、隙の無いお互いの隙を窺うその瞬間が、これまでにないほどの満足感を得ていたのだ。無論、それは呉の方が強く表れているのだが、戦闘狂ではない灰崎ですら、「学ぶ楽しさ」からその域に至ったのだ。
 掌だけではない。殺すのは肘や膝、ただ受け流すなど、多種多様。これまでの長い歴史の中で、あらゆる|格闘術《しゅだん》を用いながら全てを殺す、その|一瞬《ワンシーン》は超高度な打撃戦でありながら、超高度な心理戦でもあったのだ。
 互いに後ずさりしながら着地し、少しの静寂が訪れる。だが、不思議なことにこれまで多くの傷を抱えていた灰崎が無傷でありながら、呉の装甲が一か所、まぐれではなく壊れていたのだ。
 どのタイミングで甲冑の右肩部が壊れたのか、不可解になりながらも、互いにまた打ち合う。
 しかし、灰崎の成長は止まらなかったのだ。大人であることを侮るなかれ、嫌こう表現するべきだろうか、大人だからと侮るなかれ。これまで理不尽ばかりが吸収されてきたスポンジは、まるで新品卸したてのスポンジかのように、呉の卓越した熟達の技術すら吸収しだしたのだ。
 最初は未熟者の|拳《ちから》であった。
 しかし、振るえば振るうごとに、見れば見るごとに、その力は精度を増していく。
 いつしか、熟達者の|拳《ちから》に。
 呉自身の|化勁《かけい》応用防御術すら、容易に打ち破るほどの練度へ強まっていくのだ。しかも徐々に上がっていくのではなく、指数関数的に上がっていくのだ。
 その脅威性は、次第に練達者の|拳《ちから》に。
 次第に、楽しみが十割を占めていた心から、一割の恐怖心が芽生えるほどにまで、灰崎という可能性の塊が成長していったのだ。
 自分の目が狂っていなかった。それは確かな事実であった。しかし、あれほどの手傷を負う中で、再び復活した時にこれほどの存在になるだなんて、思いもしなかった。また呉は、自身で才能の芽を摘むのだろうと、どこか達観していたのだ。
 だが、眼前のそれは可能性の芽を食らい、人知を超えたさらなる成長を遂げる、そんな存在すら食らう化け物であったのだ。彼の力のモチーフである『フェンリル』は、神殺しの大狼と言われるほどに著名な存在であり、今の灰崎にピッタリであったのだ。
 どれほど地を舐めようと、無尽蔵のド根性と、無限大の成長性で食らいつく。神をも喰らい成長する、極限の脅威へと進化したのだ。
 しかも、それは拳のやり取りをワンセット行うだけではない。拳を一度ぶつけただけで成長するのだ。人間の体でできないことは学べない、その欠点があったからこそ許された可能性が、英雄としての装甲を纏うことでまごうことなき底なしの成長性を抱えた、異常な人間へと変わるのだ。
 さらに、そこに付いて回るのは天性の|極道式素手喧嘩《ステゴロ》殺法を包含した、ありとあらゆる暴力。表の格闘家など比にならないほどの、異次元の戦闘センス。極道如き、と語るなら、きっと灰崎にどやされてしまうだろうが、それで収まる|器《そんざい》ではなかったのだ。
 大小合わせた数多の挫折、数多の敗北。それが、灰崎を異常たらしめていたのだ。『人類史上最強の|敗北者《ルーザー》』は、今この時に限っては、灰崎そのものであったのだ。
 あまりにもの攻防に、呉は遂に|防御《ガード》を打ち破られる。灰崎は|弱点《みぞおち》目掛け、二度目の発勁を叩き込む。先ほど、心臓部に叩き込んだものよりも、圧倒的に力が増幅した一撃であった。
 盛大に吐血し、テーブルを巻き込んで倒れ伏すのみ。呉は、ここまで短時間で成長した灰崎を、素直に賞賛していた。ただし、先ほどの上位存在としてではなく、同じ土俵に立った上で『上位互換』となった灰崎に対し、尊敬と畏怖の念を込めていた。
『まさか……ここまで伸びるとは思っていなかった! 貴方の内に眠る因子の拍動を感じ取ったがために……不本意ではあるが怪人へと成り果て、さらなる成長を促す目的でしたが……あまりにも予想外過ぎました!』
「――そうかよ。俺よりも先に……『フェンリル』に気づいていたってのか」
『ええ! 貴方のそれほどに秀でたものではありませんが……私も魔力感知能力があります! それで貴方の心臓の位置に……これまで感じたことの無い大いなる力を見ましてね!』
 それゆえの、不本意なドライバーによる力の行使。千尋に手をかけることをそこまで良く思っていなかった状態であっても、仲間を捨てる要因になった『力』『闘争』のために、汚れた行為であろうと進んで行った。
 ただ、呉は善吉を第一に思っていた。だからこそ、この戦いに参入した。腑抜けた仲間を全て捨て、ゼロの状態から自分を高めた。その後に元仲間がどうなっても構わない、そう軽く思えるほどに、精神は悪の一本道を辿っていた。
 しかし、戦いに対して貪欲、そして追及するがあまりの、純粋なものが根底に存在するからこその、全ての行動である。生粋の|愚直《バカ》ゆえに、どこまでも|漢《バカ》になったのだ。
「――今の|発勁《はっけい》で、|臓器《モツ》はだいぶ損傷したろ。俺の勝ちか?」
 冗談交じりに言い放つ灰崎であったが、呉はそれでも立ち上がる。これまで以上に歪んだ魔力を周囲に満たしながら。
『――分かっているでしょう? これでは終わらない、終われない!! 本当に求めているものは、これで終わらない!!』
「……フゥ、想像はしていたが……そうかよ。ならもう……文句も何も言いっこなしだ。|手前《テメェ》と|手前《テメェ》の全力ぶつけて、それで決着だ。生き死にがどうなるかも同様だ。だから――派手におっぱじめようぜ」
 灰崎はドライバー両端、呉はドライバー上下を激しく押し込んで、互いに拳を向ける。
『実に、実に楽しい勝負でした!! 心の底から感謝いたしますよ、|灰崎廉治《ハイザキ レンジ》!! 私は、この先をずっと歩いていく!! より良い『闘争』のために!!』
「なら俺は……お前を超える! 俺を強くしてくれた、お前を超えて……先の未来を|堅気《カタギ》として歩んでいく!! 念押しするが俺なんかのためじゃアねえ、『誰かのため』にだ!!」
『超必殺承認!!』
『Killing Engine ignition』
 互いに跳躍し、飛び蹴りを相手に叩き込まんとする。その結果、互いの技で鍔迫り合う形で、宙にて魔力の奔流を起こしながら激突するのだった。
『「ハアァァァァァァァァァァッ!!」』
 これまでにないほどの、魔力の圧。そんな状況以前の話で、二人の戦いをアタッシュケースを抱えながら、邪魔をしないよう傍観していた千尋が、灰崎に向かって全力で叫ぶ。今まさに眼前で、命がけで戦う英雄に手向ける、彼女なりの心からの声援であった。
「――ッ、頑張れーッ!! |英雄《ヒーロー》ーーッッ!!!!」
 その声が、灰崎の耳に入った瞬間、今まで拮抗していた状況が、ほんの少しずつ圧していく状況へと変わっていたのだ。心は安らぎ、全力以上の|素質《スペック》が解放されていく。
「――コレが、応援される側の気持ちってか!! 悪くねェ!!」
 灰崎の|蹴り《キック》が、遂に呉の蹴りの勢いを凌駕し、容赦なく胴体部を貫く。派手な勢いのまま着地し、宙で物理法則を無視し完全に凍り付く呉。そんな彼に対して、灰崎は心からの礼と、惜しみない賛辞を述べるのだった。
「……ありがとうよ、|呉一颯《クレ イブキ》!! 清志郎さんを除いて、俺の相手した中で……最も強い奴だった!! お前のこれからの道行きに――これ以上にない祝福と手向けを送ってやるよ!!」
『――ッ!! こちらこそ、ありがとうございました、|灰崎廉治《ハイザキ レンジ》!! これまで戦った中で、後進育成と己が欲望を満たせる、私にとって最高の戦いでした!! これで死ねるならばッ!! 本望ですッッ!!』
 左脚に急速に魔力をかき集め、生み出すは強靭かつ莫大な氷の刃。それを上段回し蹴りによって、歓喜に打ち震え、涙しながら凍てついた呉に一度振るうのだった。
『|神をも屠る牙・一閃《イェコス・マシマ=フィリグマ》!!』
 灰崎の魔力の奔流によって、一気に灰崎の背で大爆発。凍り付いた呉はそのまま、バラバラの状態になり魔力によって生成された氷と共に霧散、絶命。ドライバーもその瞬間に沈黙し、その場に立つ者は灰崎と千尋だけであった。