「問題は……舞羽と遊馬君ね」
「そうだよね? 遊馬君、きっと舞羽のこと好きだよね? 舞羽だって……そうなはずなのに」
「……それは、いまいち分からないわね……その分じゃ、舞羽からは何も聞いてないようね?」
「あ、それなら聞かなくても分かるよ。舞羽が遊馬君に好意があるの、私には分かる」
「そんなことは誰が見ても分かってるのよ……双子の姉妹だからこそ、それ以上のこと知ってるかもって舞香に期待したのよ、私は」
美都は頭を抱える。これだけ一緒に居るのに、恋愛トークだけはいつまでたっても噛み合わない。
「じゃあやっぱり、先輩の機嫌が悪いのは、舞羽と遊馬君が仲良くしていることなんだ……」
美都が悪戯顔で舞香の顔を覗き込む。
「ちょっと舞香、同じ顔してんだから慰めてきなさいよ」
「え~?! どうやって?」
「う~ん……例えば隼人先輩見つめて、『うふ~ん』とか言えば良いんじゃない?」
美都が片手を頭の後ろ手にしながらウインク、投げキッスをしてみせる。もう一方の手は、太ももに沿って少しスカートの裾をまくってみせる。
「無理無理無理無理!」