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@ 70話

ー/ー





「舞羽と舞香……同じ顔してるのに舞羽の方がモテるのは何でだろう?」


「そんなこと言わないでよ……女として悲しくなる……」


 舞香は、宙に颯志を思い出す。やはり颯志から見ても、舞香は魅力的ではないのだろうか……大きく息をついてしまう。


 それでも美都は、追い討ちをかけるように続ける。


 


「遊馬君か隼人先輩……どっちか舞香で我慢できないのかな?」


「酷いよ、美都ぉ~」


 舞香がついに耐え切れなくなる。笑えなくなる、ギリギリのラインだ。


「あはは、ウソウソ! 舞香だって十分魅力的だよ! 風吹君だって舞香にメロメロだったじゃん!」


 美都は舞香を『ヨシヨシ』と慰めながら、遊馬君は……舞香でも、まんざらダメそうでも無いけどな、と頭の中では考えていた。


 


***


 


「咲いたら……見に来たいな」


 


 舞羽のその言葉を受けて、遊馬はつい先日、舞香とこの道を通って舞羽を迎えに行ったときのことを思い出していた。


 


***


 


「この花、知ってる?」


 山の小径、斜面に低くまとまった線香花火のような花をみて、舞香が遊馬に聞いた。


「う~ん分からないな」


「ダイモンジソウって言うんだよ」


 日陰がちの湿った場所に生える多年草。名の由来は、花の形が『大』の字に似るから。


 


***


 


 舞羽と舞香……似ているようで非なる……性格も見ているものも……びっくりするくらい、ピッタリきたりすることもあるのに……遊馬は不思議を感じた。




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「舞羽と舞香……同じ顔してるのに舞羽の方がモテるのは何でだろう?」
「そんなこと言わないでよ……女として悲しくなる……」
 舞香は、宙に颯志を思い出す。やはり颯志から見ても、舞香は魅力的ではないのだろうか……大きく息をついてしまう。
 それでも美都は、追い討ちをかけるように続ける。
「遊馬君か隼人先輩……どっちか舞香で我慢できないのかな?」
「酷いよ、美都ぉ~」
 舞香がついに耐え切れなくなる。笑えなくなる、ギリギリのラインだ。
「あはは、ウソウソ! 舞香だって十分魅力的だよ! 風吹君だって舞香にメロメロだったじゃん!」
 美都は舞香を『ヨシヨシ』と慰めながら、遊馬君は……舞香でも、まんざらダメそうでも無いけどな、と頭の中では考えていた。
***
「咲いたら……見に来たいな」
 舞羽のその言葉を受けて、遊馬はつい先日、舞香とこの道を通って舞羽を迎えに行ったときのことを思い出していた。
***
「この花、知ってる?」
 山の小径、斜面に低くまとまった線香花火のような花をみて、舞香が遊馬に聞いた。
「う~ん分からないな」
「ダイモンジソウって言うんだよ」
 日陰がちの湿った場所に生える多年草。名の由来は、花の形が『大』の字に似るから。
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 舞羽と舞香……似ているようで非なる……性格も見ているものも……びっくりするくらい、ピッタリきたりすることもあるのに……遊馬は不思議を感じた。