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@ 61話

ー/ー





 続いて一華の演技。


 


 


 一際歓声が大きく上がる。一華の『ピアッフェ』だ。


『ピアッフェ』という最高難度のステップ。前進せずに、その場で足踏みする。一定のリズムで肢を高く上げ、いきいきとした動きができているかが、評価のポイントとなる。


 


『前に進みたい!』馬が本来持つ前進気勢を維持しながら、その場にとどまって足踏みをしなければならない。馬にとって我慢が必要な難しいこの動作を、一華が両脚を少し後ろに引いてパレスチーノに指示を出し、パレスチーノが見事にそれに応える。


 パレスチーノの肢が高い! 一華とパレスチーノが魅せる!


 


 


「パレスチーノがターンするときも、一華は全然動かない……。何もしていないように見えるのに、馬をしっかりコントロールできてる……すごいなぁ」


 舞香が思わず見惚れる。出番を控えているのにも拘らず、プレッシャーなどまるで感じていないかのように他人事だ。


 馬の息づかいが荒くなるのが分かる。舞香にもパレスチーノが頑張っているのがここまで伝わってくる……。


 


 


「やっぱり競技を生で観ると迫力があって、すっごく楽しい。こっちにも熱い気持ちにさせられるくらいエネルギーが伝わってくるよ」


「……そうだね」


 初めて舞羽と馬術観戦に行った小学生のときを思い出す。舞羽はそう言ったが、舞香は少し会場と馬の迫力に呑まれて、とりあえず相槌をうった覚えがある。


「でもわたし(●●●)は観せる側に立つよ、ここよりももっと大きな舞台で」




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 続いて一華の演技。
 一際歓声が大きく上がる。一華の『ピアッフェ』だ。
『ピアッフェ』という最高難度のステップ。前進せずに、その場で足踏みする。一定のリズムで肢を高く上げ、いきいきとした動きができているかが、評価のポイントとなる。
『前に進みたい!』馬が本来持つ前進気勢を維持しながら、その場にとどまって足踏みをしなければならない。馬にとって我慢が必要な難しいこの動作を、一華が両脚を少し後ろに引いてパレスチーノに指示を出し、パレスチーノが見事にそれに応える。
 パレスチーノの肢が高い! 一華とパレスチーノが魅せる!
「パレスチーノがターンするときも、一華は全然動かない……。何もしていないように見えるのに、馬をしっかりコントロールできてる……すごいなぁ」
 舞香が思わず見惚れる。出番を控えているのにも拘らず、プレッシャーなどまるで感じていないかのように他人事だ。
 馬の息づかいが荒くなるのが分かる。舞香にもパレスチーノが頑張っているのがここまで伝わってくる……。
「やっぱり競技を生で観ると迫力があって、すっごく楽しい。こっちにも熱い気持ちにさせられるくらいエネルギーが伝わってくるよ」
「……そうだね」
 初めて舞羽と馬術観戦に行った小学生のときを思い出す。舞羽はそう言ったが、舞香は少し会場と馬の迫力に呑まれて、とりあえず相槌をうった覚えがある。
「でも|わたし《●●●》は観せる側に立つよ、ここよりももっと大きな舞台で」