表示設定
表示設定
目次 目次




@ 60話 みせる側

ー/ー





 大会二日目。


 


 演技は、定型の馬場で1騎ずつ行われ、定められた歩様・歩度・運動課目でステップを踏んだり、図形(フィギア)を描いていく形で行う。


 馬場馬術では、フィギュアスケートの選手のような、しなやかでダイナミックな体の動きが馬に求められる。


 そして自由演技では音楽の解釈や、図形のユニークさなどの芸術的評価も得点源となる。


 そういった動きのクオリティは、実は、馬が生まれ持った歩様(歩き方)でほとんど決まってしまっている。つまりは、素晴らしい素質を持った馬とコンビを組むことが重要である。


 


 そして、もちろん馬の素質だけでは勝てない。突然指示を出しても馬は動いてくれない。馬が『お、次はこのステップをやるんだな』と心構えできるような、予備動作をすることが大事となる。


 そのために普段から地道に調教を積み重ね、日々の世話などを通してコミュニケーションを築くことが重要である。


 騎手側の経験と技術はもちろん、騎手と馬が信頼関係を築いていくことが何よりも大切である。


 


 


 決勝ともなれば、各カテゴリーの往年の名コンビが揃う。


 


 


「じゃ、行ってくるね」


 舞羽の出番だ。舞香に一言告げると、ウラヌスも舞香とレミリアに挨拶するかのように鼻を鳴らす。舞香が見てもウラヌスの調子は良さそうだ。


 


 


 曲と共に伸長速歩から収縮速歩へ。体制が崩れると減点になるし、一定のリズム、安定した体勢が重要だ。


 一歩ごとに左右の肢を入れ替えながら駆歩をする、歩毎(ほごと)の『フライングチェンジ』。


 そして『ハーフパス』……左右の肢を深く交差させる。まるで『横に歩いているよう』な見事な演技。


 


 舞羽とウラヌスの演技が光る。




スタンプを贈って作者を応援しよう!

次のエピソードへ進む @ 61話


みんなのリアクション



おすすめ作品を読み込み中です…



 大会二日目。
 演技は、定型の馬場で1騎ずつ行われ、定められた歩様・歩度・運動課目でステップを踏んだり、|図形《フィギア》を描いていく形で行う。
 馬場馬術では、フィギュアスケートの選手のような、しなやかでダイナミックな体の動きが馬に求められる。
 そして自由演技では音楽の解釈や、図形のユニークさなどの芸術的評価も得点源となる。
 そういった動きのクオリティは、実は、馬が生まれ持った歩様(歩き方)でほとんど決まってしまっている。つまりは、素晴らしい素質を持った馬とコンビを組むことが重要である。
 そして、もちろん馬の素質だけでは勝てない。突然指示を出しても馬は動いてくれない。馬が『お、次はこのステップをやるんだな』と心構えできるような、予備動作をすることが大事となる。
 そのために普段から地道に調教を積み重ね、日々の世話などを通してコミュニケーションを築くことが重要である。
 騎手側の経験と技術はもちろん、騎手と馬が信頼関係を築いていくことが何よりも大切である。
 決勝ともなれば、各カテゴリーの往年の名コンビが揃う。
「じゃ、行ってくるね」
 舞羽の出番だ。舞香に一言告げると、ウラヌスも舞香とレミリアに挨拶するかのように鼻を鳴らす。舞香が見てもウラヌスの調子は良さそうだ。
 曲と共に伸長速歩から収縮速歩へ。体制が崩れると減点になるし、一定のリズム、安定した体勢が重要だ。
 一歩ごとに左右の肢を入れ替えながら駆歩をする、歩毎(ほごと)の『フライングチェンジ』。
 そして『ハーフパス』……左右の肢を深く交差させる。まるで『横に歩いているよう』な見事な演技。
 舞羽とウラヌスの演技が光る。