今日は午後から瑞稀と一颯が外出している間に夜光が音色を教育する。ここ最近、数日続けてこのスケジュールである。業績低迷部門のテコ入れで何やら画策しているらしい。一颯の帰りも遅い。
(夕ご飯、どうしようっかな? ……一颯さん……外で食べて帰ってくるかな?)
その業績の悪い部門とはアパレル部門であり、今までは洋服を売るための小道具であったアクセサリーやバック、靴。その中で靴を商品化する企画となっていた。
革製品は靴に利用されるのが最も多くて、音色が元皮革産業に従事していたこともあって、音色にも新しい役割が増えていた。
その一つがモデルだ。七草グループとして都市開発を行うその一角に新店舗をオープンさせる。そこで一颯がホストとなるレセプションパーティーが企画されており、音色がそこでモデルとなってお披露目する、その目玉となるような靴を企画している。
パーティーでの所作はもちろん、モデルとしてのお役目も担うこととなり、ホスト側としては失敗は許されない。
靴は音色の足型を取って木型を起こし、音色の脚を最も綺麗に見せるための靴を作る。