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 ウサギさんがじっと見つめているうちに、クマさんは、物語を書き終わりました。
「やった。今日も一つ、物語を完成させることができた」
 その満足感と解放感で、ぐーんと大きく伸びをしました。
「えっ、物語?」
 ウサギさんは、つい、声を出してしまいました。すると、クマさんはおどろいて後ろをふりむきました。
「だれ?」
「あっ……」
 ウサギさんは、「しまった」と思いました。クマさんに見つかってしまったので、とらわれて、食べられるにちがいありません。
(もうダメだ……)
 ウサギさんは、恐怖のあまり、ぎゅっと目をつぶりました。
 しかし、クマさんはウサギさんをつかまえたりはしませんでした。代わりに、首をかしげながら、ウサギさんにたずねました。
「ウサギさん? ここで、何をしていたの?」
「えっ?」
 クマさんの反応は、ウサギさんにとっては意外なものでした。だから、不思議そうな顔をしながらも、そこに来た理由を話しました。
「森の中で遊び回っているうちに、ここにたどり着いたの。そうしたら、クマさんが木に何かをしているのを見つけて。何をしていたの?」
 質問を返すと、クマさんははずかしそうに下を向きました。
「ぼくは、その……物語を書いていたんだ」
「やっぱり……物語! どんなのを書いていたの? 読みたい!」
 ウサギさんは腰を抜かしていたのも忘れて、クマさんの近くに寄りました。クマさんの前の木には、けもの文字がぎっしりと書かれていました。
「えっ、いや……」
「あっ、ごめんなさい。ダメ、かなぁ?」
「いや……ちょっと、はずかしくって」
 クマさんは、頭をぼりぼりとかきました。そんな姿は、想像していたようなこわい猛獣ではなくて、むしろ、仕草がかわいくて、ウサギさんは思わず、吹き出してしまいました。
「だいじょうぶよ。笑ったりしないから」
 笑わない、なんて言いながら、もうすでに吹き出しているんだけど……。


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みんなのリアクション

 ウサギさんがじっと見つめているうちに、クマさんは、物語を書き終わりました。
「やった。今日も一つ、物語を完成させることができた」
 その満足感と解放感で、ぐーんと大きく伸びをしました。
「えっ、物語?」
 ウサギさんは、つい、声を出してしまいました。すると、クマさんはおどろいて後ろをふりむきました。
「だれ?」
「あっ……」
 ウサギさんは、「しまった」と思いました。クマさんに見つかってしまったので、とらわれて、食べられるにちがいありません。
(もうダメだ……)
 ウサギさんは、恐怖のあまり、ぎゅっと目をつぶりました。
 しかし、クマさんはウサギさんをつかまえたりはしませんでした。代わりに、首をかしげながら、ウサギさんにたずねました。
「ウサギさん? ここで、何をしていたの?」
「えっ?」
 クマさんの反応は、ウサギさんにとっては意外なものでした。だから、不思議そうな顔をしながらも、そこに来た理由を話しました。
「森の中で遊び回っているうちに、ここにたどり着いたの。そうしたら、クマさんが木に何かをしているのを見つけて。何をしていたの?」
 質問を返すと、クマさんははずかしそうに下を向きました。
「ぼくは、その……物語を書いていたんだ」
「やっぱり……物語! どんなのを書いていたの? 読みたい!」
 ウサギさんは腰を抜かしていたのも忘れて、クマさんの近くに寄りました。クマさんの前の木には、けもの文字がぎっしりと書かれていました。
「えっ、いや……」
「あっ、ごめんなさい。ダメ、かなぁ?」
「いや……ちょっと、はずかしくって」
 クマさんは、頭をぼりぼりとかきました。そんな姿は、想像していたようなこわい猛獣ではなくて、むしろ、仕草がかわいくて、ウサギさんは思わず、吹き出してしまいました。
「だいじょうぶよ。笑ったりしないから」
 笑わない、なんて言いながら、もうすでに吹き出しているんだけど……。