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 ここは、ちょっぴりうす暗い森の奥です。大きな木の下にあるほら穴に、クマさんが住んでいました。クマさんはほとんど、森の動物達とは関わらずに生きていました。何故なら、森のみんなはクマさんを見ると怖がって、逃げて行ってしまうのです。
 しかし、クマさんは毎日を幸せに過ごしていました。森の木に、物語を書くことを楽しみにしていたのです。クマさんは、うれしいことや悲しいことがあったり、何かに感動すると、頭の中に物語がうかんできました。そのたびに、木をつめで引っかいて書きためていました。
 その日も、クマさんは大きな木に物語を書いていました。かりかり、かりかり。書くことが楽しくて、すっかり夢中になっていました。

 森の中では、ウサギさんがはね回って遊んでいました。ウサギさんは、一羽で遊ぶことが多かったけれども、森の木にとまる小鳥たちのさえずりを聞いたり、木の間から射しこむ陽の温かさを感じたりして、毎日を楽しく過ごしていました。
 その日には、森の奥の方へと冒険に行きました。しかし、ぴょんぴょんと先を進むにつれて、森はひんやりとして、うす暗くなってゆきました。
「気味が悪いな……」
 森の奥に入るにつれて、ウサギさんは不安になり、けもの道を引き返そうとしました。その時でした。
「えっ……」
 ウサギさんはびっくりして、心臓が止まりそうになりました。
 大きな大きな、自分の体の何倍もあるような図体をしたクマが、木に向かっていたのです。クマはウサギとか、小さな動物たちをつかまえて、食べてしまうと聞いたことがあります。
 だから、ウサギさんは大あわてでにげようとしました。でも、腰が抜けてしまって、走ることができませんでした。
(どうしよう……)
 ウサギさんはぶるぶる、ふるえながら、クマさんの様子をうかがいました。クマさんは、ずっと、木の前に座って、手を動かして何かをしているようでした。
(何をしているんだろう?)
 ウサギさんは、次第に恐怖心がなくなって、クマさんが何をしているのかが気になってきました。


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 ここは、ちょっぴりうす暗い森の奥です。大きな木の下にあるほら穴に、クマさんが住んでいました。クマさんはほとんど、森の動物達とは関わらずに生きていました。何故なら、森のみんなはクマさんを見ると怖がって、逃げて行ってしまうのです。
 しかし、クマさんは毎日を幸せに過ごしていました。森の木に、物語を書くことを楽しみにしていたのです。クマさんは、うれしいことや悲しいことがあったり、何かに感動すると、頭の中に物語がうかんできました。そのたびに、木をつめで引っかいて書きためていました。
 その日も、クマさんは大きな木に物語を書いていました。かりかり、かりかり。書くことが楽しくて、すっかり夢中になっていました。
 森の中では、ウサギさんがはね回って遊んでいました。ウサギさんは、一羽で遊ぶことが多かったけれども、森の木にとまる小鳥たちのさえずりを聞いたり、木の間から射しこむ陽の温かさを感じたりして、毎日を楽しく過ごしていました。
 その日には、森の奥の方へと冒険に行きました。しかし、ぴょんぴょんと先を進むにつれて、森はひんやりとして、うす暗くなってゆきました。
「気味が悪いな……」
 森の奥に入るにつれて、ウサギさんは不安になり、けもの道を引き返そうとしました。その時でした。
「えっ……」
 ウサギさんはびっくりして、心臓が止まりそうになりました。
 大きな大きな、自分の体の何倍もあるような図体をしたクマが、木に向かっていたのです。クマはウサギとか、小さな動物たちをつかまえて、食べてしまうと聞いたことがあります。
 だから、ウサギさんは大あわてでにげようとしました。でも、腰が抜けてしまって、走ることができませんでした。
(どうしよう……)
 ウサギさんはぶるぶる、ふるえながら、クマさんの様子をうかがいました。クマさんは、ずっと、木の前に座って、手を動かして何かをしているようでした。
(何をしているんだろう?)
 ウサギさんは、次第に恐怖心がなくなって、クマさんが何をしているのかが気になってきました。