第27話
ー/ーここはウエス国の森の中。
ビャッコたちから無事にリリィを取り戻したフィーネたちは、愛しい我が家に帰ってきたのだった。
ホウオウに矢を打たれたスザクは、イブの回復魔法で命は取り留めたが、まだ予断を許さない状態なので、ベッドで寝ている。フィーネとリリィが交代で看病している状態だ。オウガとゴブローはそれぞれの家に帰り、日常を取り戻しつつあった。
「スザク、起きないね。」リリィが心配そうにつぶやく。
「スザクは今、生きるために戦っているの。私の薬草を飲ませてるから大丈夫。きっとスザクなら帰ってくる。」
フィーネが言う。
「うん。私も信じてる」
リリィも少し元気が出たようだ。
そして数日後。スザクが目を覚ました。「スザク、良かった。心配したんだよ。」
リリィがスザクに抱き着く。
「ありがとう。リリィ。心配かけてごめんね。」
スザクがか細い声で言う。瞳は涙で潤んでいる。
「スザク、何があっても、あなたは私たちの家族よ。」
フィーネが優しい声で話しかける。
「フィーネ、本当にごめんなさい。」
スザクの目から涙が溢れた。
フィーネはスザクの頭を撫でて、
「何か食べ物を持ってくるわね。」
と言って出て行った。
「スザク、しばらくは休んでてね。」
リリィはそういうと、安心したのか、欠伸をしてその場に寝てしまった。
「スザクが目を覚ましたか。」ロッキングチェアで紅茶をすすりながらイブが言う。
「もう大丈夫。あとは栄養のあるものを食べて体力を戻すことね。」
フィーネも一口紅茶をすする。
「あのホウオウというスザクの姉のことはどう思う?」
イブがフィーネに尋ねる。
「わからない。ビャッコの命令で仕方なくスザクを射たのなら、まだ救いはあるけど。」
フィーネは考え込んでしまった。
「血を分けた姉妹が敵味方に分かれるのは辛いな。」
イブがつぶやく。
「そうね。」
フィーネはうなずいて紅茶を一口飲んだ。
「待てー!」「待たないキー!」
「お兄ちゃん待つキキー!」
リリィたちが追いかけっこをしている。
スザクとフィーネ、イブは露天風呂に入っていた。「温泉は、体に良いからな。きっとスザクの体力も戻るだろう。」
イブが足をバタバタさせながら言う。
「体の芯まで染みるようだわ。」
スザクが湯船に肩まで使って、気持ちよさそうにウットリしている。
すると、
「私も入るー!」
「入るキー!」
「入るキキー!」
リリィとモックとドンキーが露天風呂に駆け込んできた。
ドッポーンッ!バッシャーンッ!
バシャッ!
3人が同時に湯船に飛び込む。
「リリィ!お風呂に飛び込まないで!」フィーネが怒った。
「ごめんなさい。ブクブク。」
鼻から下をお湯に沈めてリリィが謝った。
「もう、いいわよ。スザクもいるんだから大人しくね。」
フィーネがそういうと、リリィはシュンとなった。
その夜。夕食を終えて、食後のティータイムを楽しんでいた時、
スザクが話し出した。
「フィーネ、ホウオウ姉さんは、私を殺す気はなかったと思う。」
フィーネは黙って聞いている。
「私たち姉妹は、子供のころからビャッコのいう通りに生きてきた。それが世界の全てだったから。でも、そうじゃないってことに私は気付いた。フィーネやリリィのお陰でね。」
フィーネは、うなずいて、紅茶を一口飲んだ。
「だから、ホウオウ姉さんも、ビャッコから救えると思ってる。そして、それは妹である私の仕事。」
「わかった。もし次があれば、私はホウオウとスザクの戦いには手を出さない。」
フィーネが言った。
「ありがとう。もし、どうしてもダメだった時は、私自身で決着を付ける。」
スザクの目には決意が滲んでいた。
そのころ、ガルムヘルムの町はずれ。
「ぐぬぬ。おのれ、エルフめ。」ビャッコがボロボロの体を引きずりながら地下の祭壇に向かっている。
ビャッコが呪文を唱えると魔法陣が緑色に輝きだし、中央に人のような悪魔のような影が現れた。
「ビャッコよ、随分と酷くやられたな。」
「申し訳ございません。今回は失敗しましたが、次は必ず。」
「ビャッコよ、もうお前たちには期待していない。」
「そんな、私たちはまだやれます!」
「お前たちだけでは頼りにならんのだ。そこで援軍を送ることにした。」
「援軍……まさか!」
「ライジンとフウジンの2人をそちらに送る。今後は2人の指示に従え。」
「くっ……畏まりました。」
ビャッコは苦虫を嚙み殺すような顔で答えた。
黒い影は消えた。
「足湯気持ちいいねー」リリィが、足をバタバタしている。
「むにゃむにゃ。ハヤシライスとはなんじゃ?スースー。」
イブはうたた寝をしている。
「スザク。あなたたち姉妹のことに手出しはしない。でも、相談には乗るからね。」
フィーネが言う。
「ありがとう。フィーネ。」
スザクが星を見上げた。
「ホウオウ姉さんもこの星空を見てるかな。見てたらいいな。」
「そうね。」
フィーネがスザクの頭を撫でた。
「きっと見てるわよ。」
流れ星が一つ、流れていった。
ビャッコたちから無事にリリィを取り戻したフィーネたちは、愛しい我が家に帰ってきたのだった。
ホウオウに矢を打たれたスザクは、イブの回復魔法で命は取り留めたが、まだ予断を許さない状態なので、ベッドで寝ている。フィーネとリリィが交代で看病している状態だ。オウガとゴブローはそれぞれの家に帰り、日常を取り戻しつつあった。
「スザク、起きないね。」リリィが心配そうにつぶやく。
「スザクは今、生きるために戦っているの。私の薬草を飲ませてるから大丈夫。きっとスザクなら帰ってくる。」
フィーネが言う。
「うん。私も信じてる」
リリィも少し元気が出たようだ。
そして数日後。スザクが目を覚ました。「スザク、良かった。心配したんだよ。」
リリィがスザクに抱き着く。
「ありがとう。リリィ。心配かけてごめんね。」
スザクがか細い声で言う。瞳は涙で潤んでいる。
「スザク、何があっても、あなたは私たちの家族よ。」
フィーネが優しい声で話しかける。
「フィーネ、本当にごめんなさい。」
スザクの目から涙が溢れた。
フィーネはスザクの頭を撫でて、
「何か食べ物を持ってくるわね。」
と言って出て行った。
「スザク、しばらくは休んでてね。」
リリィはそういうと、安心したのか、欠伸をしてその場に寝てしまった。
「スザクが目を覚ましたか。」ロッキングチェアで紅茶をすすりながらイブが言う。
「もう大丈夫。あとは栄養のあるものを食べて体力を戻すことね。」
フィーネも一口紅茶をすする。
「あのホウオウというスザクの姉のことはどう思う?」
イブがフィーネに尋ねる。
「わからない。ビャッコの命令で仕方なくスザクを射たのなら、まだ救いはあるけど。」
フィーネは考え込んでしまった。
「血を分けた姉妹が敵味方に分かれるのは辛いな。」
イブがつぶやく。
「そうね。」
フィーネはうなずいて紅茶を一口飲んだ。
「待てー!」「待たないキー!」
「お兄ちゃん待つキキー!」
リリィたちが追いかけっこをしている。
スザクとフィーネ、イブは露天風呂に入っていた。「温泉は、体に良いからな。きっとスザクの体力も戻るだろう。」
イブが足をバタバタさせながら言う。
「体の芯まで染みるようだわ。」
スザクが湯船に肩まで使って、気持ちよさそうにウットリしている。
すると、
「私も入るー!」
「入るキー!」
「入るキキー!」
リリィとモックとドンキーが露天風呂に駆け込んできた。
ドッポーンッ!バッシャーンッ!
バシャッ!
3人が同時に湯船に飛び込む。
「リリィ!お風呂に飛び込まないで!」フィーネが怒った。
「ごめんなさい。ブクブク。」
鼻から下をお湯に沈めてリリィが謝った。
「もう、いいわよ。スザクもいるんだから大人しくね。」
フィーネがそういうと、リリィはシュンとなった。
その夜。夕食を終えて、食後のティータイムを楽しんでいた時、
スザクが話し出した。
「フィーネ、ホウオウ姉さんは、私を殺す気はなかったと思う。」
フィーネは黙って聞いている。
「私たち姉妹は、子供のころからビャッコのいう通りに生きてきた。それが世界の全てだったから。でも、そうじゃないってことに私は気付いた。フィーネやリリィのお陰でね。」
フィーネは、うなずいて、紅茶を一口飲んだ。
「だから、ホウオウ姉さんも、ビャッコから救えると思ってる。そして、それは妹である私の仕事。」
「わかった。もし次があれば、私はホウオウとスザクの戦いには手を出さない。」
フィーネが言った。
「ありがとう。もし、どうしてもダメだった時は、私自身で決着を付ける。」
スザクの目には決意が滲んでいた。
そのころ、ガルムヘルムの町はずれ。
「ぐぬぬ。おのれ、エルフめ。」ビャッコがボロボロの体を引きずりながら地下の祭壇に向かっている。
ビャッコが呪文を唱えると魔法陣が緑色に輝きだし、中央に人のような悪魔のような影が現れた。
「ビャッコよ、随分と酷くやられたな。」
「申し訳ございません。今回は失敗しましたが、次は必ず。」
「ビャッコよ、もうお前たちには期待していない。」
「そんな、私たちはまだやれます!」
「お前たちだけでは頼りにならんのだ。そこで援軍を送ることにした。」
「援軍……まさか!」
「ライジンとフウジンの2人をそちらに送る。今後は2人の指示に従え。」
「くっ……畏まりました。」
ビャッコは苦虫を嚙み殺すような顔で答えた。
黒い影は消えた。
「足湯気持ちいいねー」リリィが、足をバタバタしている。
「むにゃむにゃ。ハヤシライスとはなんじゃ?スースー。」
イブはうたた寝をしている。
「スザク。あなたたち姉妹のことに手出しはしない。でも、相談には乗るからね。」
フィーネが言う。
「ありがとう。フィーネ。」
スザクが星を見上げた。
「ホウオウ姉さんもこの星空を見てるかな。見てたらいいな。」
「そうね。」
フィーネがスザクの頭を撫でた。
「きっと見てるわよ。」
流れ星が一つ、流れていった。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
ここはウエス国の森の中。
ビャッコたちから無事にリリィを取り戻したフィーネたちは、愛しい我が家に帰ってきたのだった。
ホウオウに矢を打たれたスザクは、イブの回復魔法で命は取り留めたが、まだ予断を許さない状態なので、ベッドで寝ている。フィーネとリリィが交代で看病している状態だ。オウガとゴブローはそれぞれの家に帰り、日常を取り戻しつつあった。
「スザク、起きないね。」リリィが心配そうにつぶやく。
「スザクは今、生きるために戦っているの。私の薬草を飲ませてるから大丈夫。きっとスザクなら帰ってくる。」
フィーネが言う。
「うん。私も信じてる」
リリィも少し元気が出たようだ。
そして数日後。スザクが目を覚ました。「スザク、良かった。心配したんだよ。」
リリィがスザクに抱き着く。
「ありがとう。リリィ。心配かけてごめんね。」
スザクがか細い声で言う。瞳は涙で潤んでいる。
「スザク、何があっても、あなたは私たちの家族よ。」
フィーネが優しい声で話しかける。
「フィーネ、本当にごめんなさい。」
スザクの目から涙が溢れた。
フィーネはスザクの頭を撫でて、
「何か食べ物を持ってくるわね。」
と言って出て行った。
「スザク、しばらくは休んでてね。」
リリィはそういうと、安心したのか、欠伸をしてその場に寝てしまった。
ビャッコたちから無事にリリィを取り戻したフィーネたちは、愛しい我が家に帰ってきたのだった。
ホウオウに矢を打たれたスザクは、イブの回復魔法で命は取り留めたが、まだ予断を許さない状態なので、ベッドで寝ている。フィーネとリリィが交代で看病している状態だ。オウガとゴブローはそれぞれの家に帰り、日常を取り戻しつつあった。
「スザク、起きないね。」リリィが心配そうにつぶやく。
「スザクは今、生きるために戦っているの。私の薬草を飲ませてるから大丈夫。きっとスザクなら帰ってくる。」
フィーネが言う。
「うん。私も信じてる」
リリィも少し元気が出たようだ。
そして数日後。スザクが目を覚ました。「スザク、良かった。心配したんだよ。」
リリィがスザクに抱き着く。
「ありがとう。リリィ。心配かけてごめんね。」
スザクがか細い声で言う。瞳は涙で潤んでいる。
「スザク、何があっても、あなたは私たちの家族よ。」
フィーネが優しい声で話しかける。
「フィーネ、本当にごめんなさい。」
スザクの目から涙が溢れた。
フィーネはスザクの頭を撫でて、
「何か食べ物を持ってくるわね。」
と言って出て行った。
「スザク、しばらくは休んでてね。」
リリィはそういうと、安心したのか、欠伸をしてその場に寝てしまった。
「スザクが目を覚ましたか。」ロッキングチェアで紅茶をすすりながらイブが言う。
「もう大丈夫。あとは栄養のあるものを食べて体力を戻すことね。」
フィーネも一口紅茶をすする。
「あのホウオウというスザクの姉のことはどう思う?」
イブがフィーネに尋ねる。
「わからない。ビャッコの命令で仕方なくスザクを射たのなら、まだ救いはあるけど。」
フィーネは考え込んでしまった。
「血を分けた姉妹が敵味方に分かれるのは辛いな。」
イブがつぶやく。
「そうね。」
フィーネはうなずいて紅茶を一口飲んだ。
「もう大丈夫。あとは栄養のあるものを食べて体力を戻すことね。」
フィーネも一口紅茶をすする。
「あのホウオウというスザクの姉のことはどう思う?」
イブがフィーネに尋ねる。
「わからない。ビャッコの命令で仕方なくスザクを射たのなら、まだ救いはあるけど。」
フィーネは考え込んでしまった。
「血を分けた姉妹が敵味方に分かれるのは辛いな。」
イブがつぶやく。
「そうね。」
フィーネはうなずいて紅茶を一口飲んだ。
「待てー!」「待たないキー!」
「お兄ちゃん待つキキー!」
リリィたちが追いかけっこをしている。
スザクとフィーネ、イブは露天風呂に入っていた。「温泉は、体に良いからな。きっとスザクの体力も戻るだろう。」
イブが足をバタバタさせながら言う。
「体の芯まで染みるようだわ。」
スザクが湯船に肩まで使って、気持ちよさそうにウットリしている。
すると、
「私も入るー!」
「入るキー!」
「入るキキー!」
リリィとモックとドンキーが露天風呂に駆け込んできた。
ドッポーンッ!バッシャーンッ!
バシャッ!
3人が同時に湯船に飛び込む。
「リリィ!お風呂に飛び込まないで!」フィーネが怒った。
「ごめんなさい。ブクブク。」
鼻から下をお湯に沈めてリリィが謝った。
「もう、いいわよ。スザクもいるんだから大人しくね。」
フィーネがそういうと、リリィはシュンとなった。
「お兄ちゃん待つキキー!」
リリィたちが追いかけっこをしている。
スザクとフィーネ、イブは露天風呂に入っていた。「温泉は、体に良いからな。きっとスザクの体力も戻るだろう。」
イブが足をバタバタさせながら言う。
「体の芯まで染みるようだわ。」
スザクが湯船に肩まで使って、気持ちよさそうにウットリしている。
すると、
「私も入るー!」
「入るキー!」
「入るキキー!」
リリィとモックとドンキーが露天風呂に駆け込んできた。
ドッポーンッ!バッシャーンッ!
バシャッ!
3人が同時に湯船に飛び込む。
「リリィ!お風呂に飛び込まないで!」フィーネが怒った。
「ごめんなさい。ブクブク。」
鼻から下をお湯に沈めてリリィが謝った。
「もう、いいわよ。スザクもいるんだから大人しくね。」
フィーネがそういうと、リリィはシュンとなった。
その夜。夕食を終えて、食後のティータイムを楽しんでいた時、
スザクが話し出した。
「フィーネ、ホウオウ姉さんは、私を殺す気はなかったと思う。」
フィーネは黙って聞いている。
「私たち姉妹は、子供のころからビャッコのいう通りに生きてきた。それが世界の全てだったから。でも、そうじゃないってことに私は気付いた。フィーネやリリィのお陰でね。」
フィーネは、うなずいて、紅茶を一口飲んだ。
「だから、ホウオウ姉さんも、ビャッコから救えると思ってる。そして、それは妹である私の仕事。」
「わかった。もし次があれば、私はホウオウとスザクの戦いには手を出さない。」
フィーネが言った。
「ありがとう。もし、どうしてもダメだった時は、私自身で決着を付ける。」
スザクの目には決意が滲んでいた。
スザクが話し出した。
「フィーネ、ホウオウ姉さんは、私を殺す気はなかったと思う。」
フィーネは黙って聞いている。
「私たち姉妹は、子供のころからビャッコのいう通りに生きてきた。それが世界の全てだったから。でも、そうじゃないってことに私は気付いた。フィーネやリリィのお陰でね。」
フィーネは、うなずいて、紅茶を一口飲んだ。
「だから、ホウオウ姉さんも、ビャッコから救えると思ってる。そして、それは妹である私の仕事。」
「わかった。もし次があれば、私はホウオウとスザクの戦いには手を出さない。」
フィーネが言った。
「ありがとう。もし、どうしてもダメだった時は、私自身で決着を付ける。」
スザクの目には決意が滲んでいた。
そのころ、ガルムヘルムの町はずれ。
「ぐぬぬ。おのれ、エルフめ。」ビャッコがボロボロの体を引きずりながら地下の祭壇に向かっている。
ビャッコが呪文を唱えると魔法陣が緑色に輝きだし、中央に人のような悪魔のような影が現れた。
「ビャッコよ、随分と酷くやられたな。」
「申し訳ございません。今回は失敗しましたが、次は必ず。」
「ビャッコよ、もうお前たちには期待していない。」
「そんな、私たちはまだやれます!」
「お前たちだけでは頼りにならんのだ。そこで援軍を送ることにした。」
「援軍……まさか!」
「ライジンとフウジンの2人をそちらに送る。今後は2人の指示に従え。」
「くっ……畏まりました。」
ビャッコは苦虫を嚙み殺すような顔で答えた。
黒い影は消えた。
「ぐぬぬ。おのれ、エルフめ。」ビャッコがボロボロの体を引きずりながら地下の祭壇に向かっている。
ビャッコが呪文を唱えると魔法陣が緑色に輝きだし、中央に人のような悪魔のような影が現れた。
「ビャッコよ、随分と酷くやられたな。」
「申し訳ございません。今回は失敗しましたが、次は必ず。」
「ビャッコよ、もうお前たちには期待していない。」
「そんな、私たちはまだやれます!」
「お前たちだけでは頼りにならんのだ。そこで援軍を送ることにした。」
「援軍……まさか!」
「ライジンとフウジンの2人をそちらに送る。今後は2人の指示に従え。」
「くっ……畏まりました。」
ビャッコは苦虫を嚙み殺すような顔で答えた。
黒い影は消えた。
「足湯気持ちいいねー」リリィが、足をバタバタしている。
「むにゃむにゃ。ハヤシライスとはなんじゃ?スースー。」
イブはうたた寝をしている。
「スザク。あなたたち姉妹のことに手出しはしない。でも、相談には乗るからね。」
フィーネが言う。
「ありがとう。フィーネ。」
スザクが星を見上げた。
「ホウオウ姉さんもこの星空を見てるかな。見てたらいいな。」
「そうね。」
フィーネがスザクの頭を撫でた。
「きっと見てるわよ。」
「むにゃむにゃ。ハヤシライスとはなんじゃ?スースー。」
イブはうたた寝をしている。
「スザク。あなたたち姉妹のことに手出しはしない。でも、相談には乗るからね。」
フィーネが言う。
「ありがとう。フィーネ。」
スザクが星を見上げた。
「ホウオウ姉さんもこの星空を見てるかな。見てたらいいな。」
「そうね。」
フィーネがスザクの頭を撫でた。
「きっと見てるわよ。」
流れ星が一つ、流れていった。