第26話

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ここは、エルドランド王国ガルムヘルムの町。

フィーネたちは人買い組織からリリィを救うため、アジトに侵入していた。
大広間にいた男たちを魔法で拘束すると、部屋の中に入ってリリィの痕跡を探す。
すると、ほかの部屋で騒ぎを聞きつけた男たちが更にやってきた。
「ああ、もう面倒くさいなあ。」
「拘束せよ!フリーズ!」
後から来た男たちも拘束され動けない。
フィーネは男たちを一か所にまとめて、奥の部屋に向かった。
ガタガタガタ!扉を開けようとしている音がする。どうやら鍵がかかっていて開かないようだ。
ゴブローが力ずくで扉を破壊して開けた、すると。
扉の向こう側には、スザクとリリィがいた。
フィーネが叫ぶ。
「スザク!リリィから離れなさい!」
フィーネはいつでも魔法が打てるように、右手をスザクの方に向けている。
「フィーネ!スザクを許してあげて!」
リリィが訴える。
「スザクは私たちを騙して、リリィを誘拐した。リリィも騙されないで。」
フィーネは完全にスザクを疑っている。
「フィーネ、スザクも騙されてたんだよ!お願い!」
リリィが更に訴える。が、
スザクがリリィをフィーネの方に行くように促す。
「リリィ、もういい。私はここから消えるよ。」
「スザク!そんなのだめ!私たち家族じゃない!」
「私を家族と言ってもらえて嬉しかったよ。それじゃ、元気でね、リリィ。」
スザクがその場を離れようとした時だった。

パチパチパチパチ。
拍手の音が聞こえた。

「素晴らしい家族愛ですね。感動しました。」
「ビャッコ!」
フィーネたちの背後に現れたのは、ビャッコ、ゲンブ、ホウオウだ。
「あなたたちの家族ごっこももう終わりです。さあ、ホウオウ。」
ホウオウは素早い動きで、リリィの体を抱え、ビャッコの前に連れてきた。
「リリィ!」
フィーネが叫ぶ。
「さて、ホウオウ、やるべきことをやるのです。」
ビャッコが冷たく言うと、ホウオウはうつむき
「畏まりました……」といった。
ホウオウは、弓を引き矢を放った。
シューッ! ブスッ!
スザクの胸に矢が突き立っている。それを見たスザクは、目を見開きホウオウの方を見たまま仰向けに倒れた。床には大量の血が流れている。
「スザク!ホウオウ、何をするの!」
リリィが涙声で叫ぶ。
「スザクはもう家族ではない。」
ホウオウは冷たく言い放った。
「では、リリィは頂いていきますよ。みなさん、ごきげんよう。」
「待ちなさいよ!リリィは私たちの家族よ。連れて行かせないわ。」

ゲンブとホウオウが前に出た。
オウガとゴブローも前に出た。

「俺はホウオウを、オウガはゲンブを頼む!」
「わかった!」
オウガが剣を構える。なんと二刀流だ。
ゴブローは体同じほどの大きさの大剣を構えている。
「行くぞ!うおー!!」
ゴブロー対ホウオウ
オウガ対ゲンブ
の一騎打ちが始まった。

「スザクとことは僕にまかせろ!」
イブがスザクの所に走っていく。
「回復せよ!ヒール!」
イブが回復魔法を唱える。

そして、フィーネはビャッコと対峙していた。
「あなたは絶対に許さない。私の大事な家族を酷い目に合わせた。その罪は償わせるわ。」
フィーネが鬼気迫る表情で、ビャッコを睨みつける。
「怖い顔をしないでください。あなただって、一人でのんびりが良かったんでしょう?今更家族ごっこなんて、面倒くさくないですか?」
ビャッコは冷たい冷静な口調でフィーネに揺さぶりをかけようとする。
「黙りなさい。とても面倒くさいけど、あなたを倒すわ。」
「さて、出来るかな?」
ビャッコは黒い波動を持っている剣に纏わせた。
「黒波動剣!」


一方、ゴブローは、その剣技でホウオウを圧倒していた。
「くっ!このゴブリン、強い!」
ホウオウは完全に押されている。


その一方、オウガはゲンブに苦戦していた。
「くそ、硬くて剣が効かない!」
「カカカカ!どうした!傷一つ付かないぞ!」
ゲンブの一撃で、オウガは壁に打ち付けられてしまった。


「黒波動剣!」
ビャッコは素早い動きで、フィーネを翻弄する。
「ちょこちょこと、面倒くさいわね。」
フィーネは軽々と剣の攻撃をかわしていく。
「逃げてばかりでは勝てませんよ!」
ビャッコが剣を振りかぶって、フィーネの脳天に振り下ろした。
ビシ!
何と、フィーネは剣を右手だけで受け止めた。
「ハイ、これで終わり。」
右手で剣を掴んだまま、左足でビャッコの腹に蹴りを見舞う。
そのままビャッコは吹っ飛び、オウガと戦っていたゲンブを巻き込み壁に激突した。
オウガが唖然としている。
「フィ、フィーネ…..ありがとう……」
「大したことないわよ。」

ゴブローとホウオウの戦いも決着がつこうとしていた。
「くらえ!」
ゴブローの大剣がホウオウの横っ腹に直撃する。
「グハッ!」
ホウオウは床にたたきつけられ動けなくなった。
「勝った……」
ゴブローは右手を挙げて勝ち名乗りを上げた。


「リリィ!」
フィーネがリリィに駆け寄る。
「私は大丈夫。それよりもスザクが……」
リリィはスザクの心配をしている。
「スザクは大丈夫だ、命に別状はない。」
イブが言う。
「フィーネ、こいつらどうする?とどめを刺すか?」
ゴブローがいうと、フィーネは少し考えて答えた。
「これだけ痛めつければ、しばらくは大人しくしてるでしょう。帰りましょう。」
「我が家に帰るか!」
イブが言う。


フィーネたちは建物から出て、歩き出した。愛しい我が家に向かって。




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ここは、エルドランド王国ガルムヘルムの町。
フィーネたちは人買い組織からリリィを救うため、アジトに侵入していた。
大広間にいた男たちを魔法で拘束すると、部屋の中に入ってリリィの痕跡を探す。
すると、ほかの部屋で騒ぎを聞きつけた男たちが更にやってきた。
「ああ、もう面倒くさいなあ。」
「拘束せよ!フリーズ!」
後から来た男たちも拘束され動けない。
フィーネは男たちを一か所にまとめて、奥の部屋に向かった。
ガタガタガタ!扉を開けようとしている音がする。どうやら鍵がかかっていて開かないようだ。
ゴブローが力ずくで扉を破壊して開けた、すると。
扉の向こう側には、スザクとリリィがいた。
フィーネが叫ぶ。
「スザク!リリィから離れなさい!」
フィーネはいつでも魔法が打てるように、右手をスザクの方に向けている。
「フィーネ!スザクを許してあげて!」
リリィが訴える。
「スザクは私たちを騙して、リリィを誘拐した。リリィも騙されないで。」
フィーネは完全にスザクを疑っている。
「フィーネ、スザクも騙されてたんだよ!お願い!」
リリィが更に訴える。が、
スザクがリリィをフィーネの方に行くように促す。
「リリィ、もういい。私はここから消えるよ。」
「スザク!そんなのだめ!私たち家族じゃない!」
「私を家族と言ってもらえて嬉しかったよ。それじゃ、元気でね、リリィ。」
スザクがその場を離れようとした時だった。
パチパチパチパチ。
拍手の音が聞こえた。
「素晴らしい家族愛ですね。感動しました。」
「ビャッコ!」
フィーネたちの背後に現れたのは、ビャッコ、ゲンブ、ホウオウだ。
「あなたたちの家族ごっこももう終わりです。さあ、ホウオウ。」
ホウオウは素早い動きで、リリィの体を抱え、ビャッコの前に連れてきた。
「リリィ!」
フィーネが叫ぶ。
「さて、ホウオウ、やるべきことをやるのです。」
ビャッコが冷たく言うと、ホウオウはうつむき
「畏まりました……」といった。
ホウオウは、弓を引き矢を放った。
シューッ! ブスッ!
スザクの胸に矢が突き立っている。それを見たスザクは、目を見開きホウオウの方を見たまま仰向けに倒れた。床には大量の血が流れている。
「スザク!ホウオウ、何をするの!」
リリィが涙声で叫ぶ。
「スザクはもう家族ではない。」
ホウオウは冷たく言い放った。
「では、リリィは頂いていきますよ。みなさん、ごきげんよう。」
「待ちなさいよ!リリィは私たちの家族よ。連れて行かせないわ。」
ゲンブとホウオウが前に出た。
オウガとゴブローも前に出た。
「俺はホウオウを、オウガはゲンブを頼む!」
「わかった!」
オウガが剣を構える。なんと二刀流だ。
ゴブローは体同じほどの大きさの大剣を構えている。
「行くぞ!うおー!!」
ゴブロー対ホウオウ
オウガ対ゲンブ
の一騎打ちが始まった。
「スザクとことは僕にまかせろ!」
イブがスザクの所に走っていく。
「回復せよ!ヒール!」
イブが回復魔法を唱える。
そして、フィーネはビャッコと対峙していた。
「あなたは絶対に許さない。私の大事な家族を酷い目に合わせた。その罪は償わせるわ。」
フィーネが鬼気迫る表情で、ビャッコを睨みつける。
「怖い顔をしないでください。あなただって、一人でのんびりが良かったんでしょう?今更家族ごっこなんて、面倒くさくないですか?」
ビャッコは冷たい冷静な口調でフィーネに揺さぶりをかけようとする。
「黙りなさい。とても面倒くさいけど、あなたを倒すわ。」
「さて、出来るかな?」
ビャッコは黒い波動を持っている剣に纏わせた。
「黒波動剣!」
一方、ゴブローは、その剣技でホウオウを圧倒していた。
「くっ!このゴブリン、強い!」
ホウオウは完全に押されている。
その一方、オウガはゲンブに苦戦していた。
「くそ、硬くて剣が効かない!」
「カカカカ!どうした!傷一つ付かないぞ!」
ゲンブの一撃で、オウガは壁に打ち付けられてしまった。
「黒波動剣!」
ビャッコは素早い動きで、フィーネを翻弄する。
「ちょこちょこと、面倒くさいわね。」
フィーネは軽々と剣の攻撃をかわしていく。
「逃げてばかりでは勝てませんよ!」
ビャッコが剣を振りかぶって、フィーネの脳天に振り下ろした。
ビシ!
何と、フィーネは剣を右手だけで受け止めた。
「ハイ、これで終わり。」
右手で剣を掴んだまま、左足でビャッコの腹に蹴りを見舞う。
そのままビャッコは吹っ飛び、オウガと戦っていたゲンブを巻き込み壁に激突した。
オウガが唖然としている。
「フィ、フィーネ…..ありがとう……」
「大したことないわよ。」
ゴブローとホウオウの戦いも決着がつこうとしていた。
「くらえ!」
ゴブローの大剣がホウオウの横っ腹に直撃する。
「グハッ!」
ホウオウは床にたたきつけられ動けなくなった。
「勝った……」
ゴブローは右手を挙げて勝ち名乗りを上げた。
「リリィ!」
フィーネがリリィに駆け寄る。
「私は大丈夫。それよりもスザクが……」
リリィはスザクの心配をしている。
「スザクは大丈夫だ、命に別状はない。」
イブが言う。
「フィーネ、こいつらどうする?とどめを刺すか?」
ゴブローがいうと、フィーネは少し考えて答えた。
「これだけ痛めつければ、しばらくは大人しくしてるでしょう。帰りましょう。」
「我が家に帰るか!」
イブが言う。
フィーネたちは建物から出て、歩き出した。愛しい我が家に向かって。