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第16話:アリスのデートと電磁パルス

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 1. 週末のテラス席と公然の牽制(独占欲の全開)

 週末の午後。志藤悠真は、公認の恋人である有栖川亜莉子(アリス)と、都心でも特に洗練された雰囲気を持つ複合商業施設にいた。ここはアリスが雑誌で見つけたおしゃれなスポットで、彼女はデートを心から楽しんでいる。

 アリスは、カフェバイトの制服でも戦闘用メイド服でもない、彼女らしい私服姿だった。

 柔らかなオフホワイトのニットに、テラコッタ色のフレアスカート。肩からかけた小さなポシェットと、茶色のミディアムボブには、デートのために選んだであろう控えめなリボンが飾られている。その清潔感のある可愛らしい装いに、悠真は思わず見惚れてしまった。

「アリス。その格好、すごく可愛いな。デート、心から楽しんでるのが伝わってくるよ」
「えへへ、ありがとう。うれしい!」

 悠真の素直な賞賛に、アリスは一瞬顔を赤らめたが、すぐに独占欲に満ちた最高の笑顔を返した。

「ね、悠真くん。このスムージー、二人で一つって、恋人っぽくて最高じゃない? はい、あーん」

 アリスは茶色のミディアムボブを揺らし、屈託のない、しかし独占欲に満ちた最高の笑顔で悠真の口元にカラフルなストローを差し出した。

「あ、ありがとう、アリス。本当に楽しそうだな」
「もちろん! 悠真くんとのデートは、私にとって最高の報酬だもん! そしてね、これくらいのスキンシップは、周囲への公然の牽制として必要なの。ほら、見て?」

 アリスはそう言って、悠真の腕に思い切り絡みつく。彼女の積極的な仕草は、周囲の人たちの視線を集める。悠真の周りのカップルからですら「あの地味な男が、あんな美人とイチャイチャしてる」という誤解の視線が飛んでくる。いや、いちゃいちゃしているのは事実ではあるが……。

「悠真くんの隣は、私の定位置(タスク)であり、私の領域(テリトリー)なの。誰にも渡さないんだからね!」

 アリスは笑顔を崩さないまま、小さな声で独占欲を囁く。その瞳の奥には、マヤやエレノアへの対抗意識が隠されていた。彼女にとって、このデートと公然のスキンシップは、任務の範囲を越えた本気の愛(独占欲)の主張だった。

(アリスは本当にデートを楽しんでいる。こんなに幸せそうな顔を見せられたら、俺も彼女の笑顔を護りたいって思うよ)

 悠真は、彼女の甘い独占欲に内心冷や汗をかきながらも、この平和な時間が長く続くことを願った。

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 2. 視界の死角と静かな監視者

 アリス以外のメイドは帯同していないが、悠真の耳元の小型インカムには、メイド長ルナの冷静な声が響いていた。

「志藤様。デートは結構ですが、有栖川隊員の接触による心拍数増加率は、現在、警戒レベル3です。彼女の感情的なノイズが抑止力に与える影響を無視しないように」
「わかってるよ、ルナ」

 ルナの理知的な注意は、アリスの暴走に対する理性的な嫉妬の裏返しだ。

 その時、アリスはテラス席から広場を見下ろし、楽しそうに指差した。

「ね、悠真くん。見て見て。あそこのベンチにいる黒髪メガネの人……クロエ先輩だ! データ収集と称して、私たちのラブラブなデートを監視してるんだよ、きっと!」

 広場の隅には、黒髪ミディアムボブのクロエが、ノートPCを広げ、カフェオレを飲みながら座っていた。

(ルナ隊長。志藤様の心拍数は安定。しかし、有栖川隊員の接触による「理性的ではない」フェロモン分泌のデータは増加傾向。研究対象として、このデータは極めて重要…ですが、私こそが志藤様を理性的に護衛すべきです)

 クロエは冷静にデータ分析を続けながら、時折悠真とアリスの親密な様子を見て、黒縁メガネの奥で静かに顔を紅潮させていた。彼女の「研究」は、もはや「理性の仮面を被った独占欲」と化していた。

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 3. 異形の影とフェロモンの暴走

 午後4時。デートの終盤、二人が再開発中の古い商業エリアに差し掛かった時。悠真の体に、再びあの強烈な異変が起こる。頭痛と吐き気、そして体内の熱が暴走する感覚。

 幸いにして、周囲に人影はない。

(来る! フェロモンが、また異形の存在を誘い込んだ!)

「ッ、悠真くん! フェロモンが暴走してる! 私から離れないで!」

 アリスは一瞬にして笑顔を消し去り、悠真を背後に庇った。その瞳は、恋人の甘い眼差しから、冷徹な戦闘モードへと切り替わる。

 ドォン!

 轟音と共に、建設現場の仮囲いが吹き飛び、一体の巨体が姿を現した。それは、物理的な衝撃を一切受け付けない、中級クラスのゴーレム系モンスターだ。

 ルナの冷静な司令がインカムに響く。

「アリス! ターゲットは中級ゴーレム! 物理防御に特化! 剣やシールドは通用しない! ライトニング・ケインの電磁聖パルスで、装甲の接合部を狙いなさい!」

 アリスは瞬時に戦闘用メイド服へと換装。手には銀色のブレード状の特殊警棒「ライトニング・ケイン」を構え、もう片方の手には小型のラウンドシールドを装備した。

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 4. 単独戦闘:独占欲と多様な武器の連携

 ゴーレムは雄叫びを上げ、悠真に向かって巨大な拳を振り下ろした。

「誰にも、私の公認の恋人を傷つけさせないんだからね!」

 アリスの心で、換装コードが響き渡った。

『Code: My Only Love (私の愛のテリトリー)』

 アリスは、悠真への本気の独占欲を戦闘エネルギーに変えた。彼女はゴーレムの攻撃を、小型のラウンドシールドで受け止める。

 ガキン!

 シールドの表面に衝撃波が走るが、アリスは屈しない。ゴーレムが拳を引き戻そうとしたその一瞬の隙を逃さず、アリスはシールドの裏側から、サイレンサー付きの小型SMGを抜き出した。

 ダダダダダッ!

「牽制射撃(ホールディング・バレット)!」

 物理攻撃は通用しないが、小型SMGによる超高速の牽制射撃は、ゴーレムの視界を遮り、動きを鈍らせる。その間に、アリスはゴーレムの周囲を超高速で旋回し、ルナの指示通り、装甲の隙間を探った。

 その瞬間、遠くのビル屋上から、クロエのドローン「クインテット・スワーム」が一瞬だけゴーレムにレーザースキャンを照射した。クロエがゴーレムの弱点を瞬時に分析し、アリスのインカムに「右肩のヒンジ部分、出力80パーセントで一撃!」という情報を流したのだ。

「クロエ先輩! ありがとう!」

 アリスは牽制射撃でゴーレムの注意を逸らしつつ、ライトニング・ケインをゴーレムの右肩のヒンジ部分に全力で突き刺した。

 ドゴォン!

 青い電磁聖パルスがゴーレムの内部システムを完全に破壊し、ゴーレムは岩と合金の瓦礫となって崩壊した。アリスは激しい息遣いを残し、瓦礫の山の上に立ち尽くした。

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 5. 独占欲の加速と秘密の夜這い

 アリスは深呼吸をし、すぐに私服のワンピースへと換装を完了させた。彼女はすぐに悠真の身体に抱きついてきた。

「良かった……。私の独占権を、邪魔されなくて良かった……。悠真くんのそばにいるのは、私だけなんだから」

 アリスは悠真の唇にそっとキスを落とした。周囲はゴーレムの出現と崩壊に気づかず、M.A.の事後処理班がすでに現場の瓦礫を回収するための準備に入っている。

「アリス、ここ、外だぞ! ルナに怒られる!」
「いいの。公認の恋人役の特権を、最大限使わせてもらうんだから!」

 その夜、メゾン・ド・バレットに戻った後。

 ルナが自室にいることを確認すると、アリスは静かに悠真の部屋のドアを開けた。彼女はフリル付きの可愛らしいパジャマ姿だ。

「悠真くん……。実はね、今日の戦闘、すごく怖かった。でも、悠真くんを護りたいっていう本気の愛が、私を強くしてくれたの」
「……」
「だから……ねえ、悠真くん。今夜は、誰にも邪魔されない、私たち二人の秘密の愛を育もうよ? 恋人役として、これは私の任務よ」

 アリスはそう言うと、パジャマのボタンに手をかけた。その瞳には、任務を越えた本気の独占欲が燃え上がっている。

「ア、アリス……待ってくれ。ちょ、ちょっとだけ落ち着いてくれ」

 悠真は、アリスの焦燥的な「任務を超えた暴走」を否定しつつも、彼女への愛を否定するものではないという誠実さで彼女を制止しようとした。

 その時、悠真の部屋のドアが、ノックもなく勢いよく開いた。

「有栖川隊員! 規則違反です! 直ちに自室へ戻りなさい!」

 銀髪ロングのルナが、ネグリジェの上にバスローブを羽織っただけの、無防備ながらも冷徹な姿で立っていた。彼女の銀色のモノクルは、理性的な怒りを滲ませている。

 ルナの理性的な注意と、アリスの感情的な独占欲の衝突が、再び悠真の部屋で激しく火花を散らすのだった。






みんなのリアクション

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 1. 週末のテラス席と公然の牽制(独占欲の全開)
 週末の午後。志藤悠真は、公認の恋人である有栖川亜莉子(アリス)と、都心でも特に洗練された雰囲気を持つ複合商業施設にいた。ここはアリスが雑誌で見つけたおしゃれなスポットで、彼女はデートを心から楽しんでいる。
 アリスは、カフェバイトの制服でも戦闘用メイド服でもない、彼女らしい私服姿だった。
 柔らかなオフホワイトのニットに、テラコッタ色のフレアスカート。肩からかけた小さなポシェットと、茶色のミディアムボブには、デートのために選んだであろう控えめなリボンが飾られている。その清潔感のある可愛らしい装いに、悠真は思わず見惚れてしまった。
「アリス。その格好、すごく可愛いな。デート、心から楽しんでるのが伝わってくるよ」
「えへへ、ありがとう。うれしい!」
 悠真の素直な賞賛に、アリスは一瞬顔を赤らめたが、すぐに独占欲に満ちた最高の笑顔を返した。
「ね、悠真くん。このスムージー、二人で一つって、恋人っぽくて最高じゃない? はい、あーん」
 アリスは茶色のミディアムボブを揺らし、屈託のない、しかし独占欲に満ちた最高の笑顔で悠真の口元にカラフルなストローを差し出した。
「あ、ありがとう、アリス。本当に楽しそうだな」
「もちろん! 悠真くんとのデートは、私にとって最高の報酬だもん! そしてね、これくらいのスキンシップは、周囲への公然の牽制として必要なの。ほら、見て?」
 アリスはそう言って、悠真の腕に思い切り絡みつく。彼女の積極的な仕草は、周囲の人たちの視線を集める。悠真の周りのカップルからですら「あの地味な男が、あんな美人とイチャイチャしてる」という誤解の視線が飛んでくる。いや、いちゃいちゃしているのは事実ではあるが……。
「悠真くんの隣は、私の定位置(タスク)であり、私の領域(テリトリー)なの。誰にも渡さないんだからね!」
 アリスは笑顔を崩さないまま、小さな声で独占欲を囁く。その瞳の奥には、マヤやエレノアへの対抗意識が隠されていた。彼女にとって、このデートと公然のスキンシップは、任務の範囲を越えた本気の愛(独占欲)の主張だった。
(アリスは本当にデートを楽しんでいる。こんなに幸せそうな顔を見せられたら、俺も彼女の笑顔を護りたいって思うよ)
 悠真は、彼女の甘い独占欲に内心冷や汗をかきながらも、この平和な時間が長く続くことを願った。
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 2. 視界の死角と静かな監視者
 アリス以外のメイドは帯同していないが、悠真の耳元の小型インカムには、メイド長ルナの冷静な声が響いていた。
「志藤様。デートは結構ですが、有栖川隊員の接触による心拍数増加率は、現在、警戒レベル3です。彼女の感情的なノイズが抑止力に与える影響を無視しないように」
「わかってるよ、ルナ」
 ルナの理知的な注意は、アリスの暴走に対する理性的な嫉妬の裏返しだ。
 その時、アリスはテラス席から広場を見下ろし、楽しそうに指差した。
「ね、悠真くん。見て見て。あそこのベンチにいる黒髪メガネの人……クロエ先輩だ! データ収集と称して、私たちのラブラブなデートを監視してるんだよ、きっと!」
 広場の隅には、黒髪ミディアムボブのクロエが、ノートPCを広げ、カフェオレを飲みながら座っていた。
(ルナ隊長。志藤様の心拍数は安定。しかし、有栖川隊員の接触による「理性的ではない」フェロモン分泌のデータは増加傾向。研究対象として、このデータは極めて重要…ですが、私こそが志藤様を理性的に護衛すべきです)
 クロエは冷静にデータ分析を続けながら、時折悠真とアリスの親密な様子を見て、黒縁メガネの奥で静かに顔を紅潮させていた。彼女の「研究」は、もはや「理性の仮面を被った独占欲」と化していた。
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 3. 異形の影とフェロモンの暴走
 午後4時。デートの終盤、二人が再開発中の古い商業エリアに差し掛かった時。悠真の体に、再びあの強烈な異変が起こる。頭痛と吐き気、そして体内の熱が暴走する感覚。
 幸いにして、周囲に人影はない。
(来る! フェロモンが、また異形の存在を誘い込んだ!)
「ッ、悠真くん! フェロモンが暴走してる! 私から離れないで!」
 アリスは一瞬にして笑顔を消し去り、悠真を背後に庇った。その瞳は、恋人の甘い眼差しから、冷徹な戦闘モードへと切り替わる。
 ドォン!
 轟音と共に、建設現場の仮囲いが吹き飛び、一体の巨体が姿を現した。それは、物理的な衝撃を一切受け付けない、中級クラスのゴーレム系モンスターだ。
 ルナの冷静な司令がインカムに響く。
「アリス! ターゲットは中級ゴーレム! 物理防御に特化! 剣やシールドは通用しない! ライトニング・ケインの電磁聖パルスで、装甲の接合部を狙いなさい!」
 アリスは瞬時に戦闘用メイド服へと換装。手には銀色のブレード状の特殊警棒「ライトニング・ケイン」を構え、もう片方の手には小型のラウンドシールドを装備した。
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 4. 単独戦闘:独占欲と多様な武器の連携
 ゴーレムは雄叫びを上げ、悠真に向かって巨大な拳を振り下ろした。
「誰にも、私の公認の恋人を傷つけさせないんだからね!」
 アリスの心で、換装コードが響き渡った。
『Code: My Only Love (私の愛のテリトリー)』
 アリスは、悠真への本気の独占欲を戦闘エネルギーに変えた。彼女はゴーレムの攻撃を、小型のラウンドシールドで受け止める。
 ガキン!
 シールドの表面に衝撃波が走るが、アリスは屈しない。ゴーレムが拳を引き戻そうとしたその一瞬の隙を逃さず、アリスはシールドの裏側から、サイレンサー付きの小型SMGを抜き出した。
 ダダダダダッ!
「牽制射撃(ホールディング・バレット)!」
 物理攻撃は通用しないが、小型SMGによる超高速の牽制射撃は、ゴーレムの視界を遮り、動きを鈍らせる。その間に、アリスはゴーレムの周囲を超高速で旋回し、ルナの指示通り、装甲の隙間を探った。
 その瞬間、遠くのビル屋上から、クロエのドローン「クインテット・スワーム」が一瞬だけゴーレムにレーザースキャンを照射した。クロエがゴーレムの弱点を瞬時に分析し、アリスのインカムに「右肩のヒンジ部分、出力80パーセントで一撃!」という情報を流したのだ。
「クロエ先輩! ありがとう!」
 アリスは牽制射撃でゴーレムの注意を逸らしつつ、ライトニング・ケインをゴーレムの右肩のヒンジ部分に全力で突き刺した。
 ドゴォン!
 青い電磁聖パルスがゴーレムの内部システムを完全に破壊し、ゴーレムは岩と合金の瓦礫となって崩壊した。アリスは激しい息遣いを残し、瓦礫の山の上に立ち尽くした。
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 5. 独占欲の加速と秘密の夜這い
 アリスは深呼吸をし、すぐに私服のワンピースへと換装を完了させた。彼女はすぐに悠真の身体に抱きついてきた。
「良かった……。私の独占権を、邪魔されなくて良かった……。悠真くんのそばにいるのは、私だけなんだから」
 アリスは悠真の唇にそっとキスを落とした。周囲はゴーレムの出現と崩壊に気づかず、M.A.の事後処理班がすでに現場の瓦礫を回収するための準備に入っている。
「アリス、ここ、外だぞ! ルナに怒られる!」
「いいの。公認の恋人役の特権を、最大限使わせてもらうんだから!」
 その夜、メゾン・ド・バレットに戻った後。
 ルナが自室にいることを確認すると、アリスは静かに悠真の部屋のドアを開けた。彼女はフリル付きの可愛らしいパジャマ姿だ。
「悠真くん……。実はね、今日の戦闘、すごく怖かった。でも、悠真くんを護りたいっていう本気の愛が、私を強くしてくれたの」
「……」
「だから……ねえ、悠真くん。今夜は、誰にも邪魔されない、私たち二人の秘密の愛を育もうよ? 恋人役として、これは私の任務よ」
 アリスはそう言うと、パジャマのボタンに手をかけた。その瞳には、任務を越えた本気の独占欲が燃え上がっている。
「ア、アリス……待ってくれ。ちょ、ちょっとだけ落ち着いてくれ」
 悠真は、アリスの焦燥的な「任務を超えた暴走」を否定しつつも、彼女への愛を否定するものではないという誠実さで彼女を制止しようとした。
 その時、悠真の部屋のドアが、ノックもなく勢いよく開いた。
「有栖川隊員! 規則違反です! 直ちに自室へ戻りなさい!」
 銀髪ロングのルナが、ネグリジェの上にバスローブを羽織っただけの、無防備ながらも冷徹な姿で立っていた。彼女の銀色のモノクルは、理性的な怒りを滲ませている。
 ルナの理性的な注意と、アリスの感情的な独占欲の衝突が、再び悠真の部屋で激しく火花を散らすのだった。