ep18 パーティー③

ー/ー



 パーティーは、何の問題もなく大いに盛り上がっていた。
 さすがはあのチャラ男が集めてきた連中といったところか。どいつもバカみたいにノリがいい。

「あれ? クローさあん、どこ行ってたんですかぁ? のみましょうよぉ〜」

 さっそく戻りしなの俺に、紫色のドレスのなかなか良さげな女の子が、グラス片手に声をかけてきた。
 淡い色合いの長い髪は、先の方がクロワッサンのようにクルクルと巻かれ、本人の可愛さを引き立たせている。ナオミほどのふくよかな胸部は持ちあわせていないが、色白の肌からは透明感があふれる。俺は一瞬だけ脳内エロ会議を開いたが、結論は迅速に下される。今夜はオマエをロックオン。
 
「飲もう飲もう! みんなもどんどん飲んでくれよ!」

 俺はアゲアゲな調子で女の子と肩を組んだ。昔の俺ならありえないパリピなムーブ。

「ええーじゃあもっとのむ~」

 女の子も嫌がるどころかノリノリで反応する。

「おお〜いいねいいね〜!」

「ぷはぁーっ。クローさんもぉ」
 
「俺も飲むよ! 酒とってくる!」」

「わたしももっとのむ〜」

 俺は酒を取ってくるなり、グラスの中身を一気に体内へ流しこむ。

「ゴクゴクゴク……」

 これは酒じゃない。アソビのためのガソリンだ。今夜の俺は、夜のサーキットを最大時速で駆けヌケルんだ!

「よっしゃー! もっと飲むぞー!」

「アハハハ! クローさんて、カワイイ顔してるのにそんなかんじなんだネ」

「なに? だめ?」

「ダメじゃないよ〜」

「じゃあ一緒にもっと飲もう! ここは俺ん家なんだ! だからどんだけ飲んでも安心だよ!」

「あんしん、していーの?」

「もちろんさ! この屋敷の主である俺が守るからね!」

「キャ~まもられちゃう〜!」

「こんなふうにね!」

 俺はグッと彼女の肩を抱き寄せる。彼女も俺の体に手を巻きつけてくる。コイツまんざらでもないな、と思われた。

「まもられちゃったぁ」

「守ると同時に攻めるけどね」

「えっ」

「新しい酒を持ってこよう。もっともっと飲むぞー!」

 俺は彼女とともにガンガン飲んだ。俺も彼女もどんどんベロベロになっていく。色白の彼女は桃色の彼女になっていた。
 途中、ミックがナオミを連れて俺のところにやってきたが、何を言われて何を返事したのかもわからなかった。ただ、二人の姿を目にしたとき、俺の中で変な興奮がムラムラっと火山のように急激に湧き起こって、桃色の彼女に濃厚なキスをしたのは確かだ。
 そこからは欲動の赴くままだ。肉欲が道標であり目的地。そして辿り着いたら貪るだけ。

「はぁ、はぁ、はぁ」

「ん……あ……いや……あっ」

「ねえ……どう……いい?」

「あん……い……だめぇ」

 俺は桃色の彼女を別室に連れこんで、桃の果実を味わい尽くす。
 なんせ俺の家だ。いわば自己所有パーティー会場兼自己所有ラブホ。今となってはクソチャラ男のミックに感謝だ。
 そもそもミックもこれが目的だったんじゃね? 俺ん家で乱交パーティーでもやろうとしてたんだろ? そのために金持ちのぼっちゃんの俺=クローを利用したんだろ?
 いいアイディアじゃねえか。俺もノッてやるぜ!

「……ん」

 気がつくと、俺はベッドで寝ていた。
 俺の隣には色白の彼女がスースーと寝息を立てている。

「そういえば……パーティーはどうなったんだろう……」

 カーテンの向こうからは、夜明けの薄明かりを感じる。変な時間に目が覚めてしまったようだ。

「……つっ!」

 咄嗟にこめかみを押さえる。頭痛だ。さすがに飲みすぎたんだろう。

「水が、のみたい……」

 俺は色白の彼女を起こさぬよう、そ〜っと反対側から布団を出ようとして……ハッとした。

「えっ……もうひとりいる!」

 なんと俺の布団には、色白の彼女以外にも、金髪女子の裸体がひそんでいたのだ。
 俺はそのコの寝顔を見ながら思う。

「これは、つまり……そういうこと、だよな……?」
 
 どうやら俺は、短時間でダブルヘッダーを敢行したようだ。記憶はハッキリしないが、そうとしか思えない。が……

「これって……」

 本当にダブルヘッダーなのか? それだと、色白の彼女の後に金髪のコと……ということになる。しかし本当にそうなのか? 
 色白の彼女と金髪のコ。「同時に……」ということはないか?

「つまり、3……」
 
 俺はワナワナと震えだし、思う。

『お も い だ し た い!』

 強く思った。切実に。

『俺はいったいどんなプレイをしたんだぁ!』

 激しく思った。痛切に。
 だがすぐに思い直す。問題の解決方法が簡単に見つかったからだ。

「また、すればイイんじゃね?」


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 パーティーは、何の問題もなく大いに盛り上がっていた。
 さすがはあのチャラ男が集めてきた連中といったところか。どいつもバカみたいにノリがいい。
「あれ? クローさあん、どこ行ってたんですかぁ? のみましょうよぉ〜」
 さっそく戻りしなの俺に、紫色のドレスのなかなか良さげな女の子が、グラス片手に声をかけてきた。
 淡い色合いの長い髪は、先の方がクロワッサンのようにクルクルと巻かれ、本人の可愛さを引き立たせている。ナオミほどのふくよかな胸部は持ちあわせていないが、色白の肌からは透明感があふれる。俺は一瞬だけ脳内エロ会議を開いたが、結論は迅速に下される。今夜はオマエをロックオン。
「飲もう飲もう! みんなもどんどん飲んでくれよ!」
 俺はアゲアゲな調子で女の子と肩を組んだ。昔の俺ならありえないパリピなムーブ。
「ええーじゃあもっとのむ~」
 女の子も嫌がるどころかノリノリで反応する。
「おお〜いいねいいね〜!」
「ぷはぁーっ。クローさんもぉ」
「俺も飲むよ! 酒とってくる!」」
「わたしももっとのむ〜」
 俺は酒を取ってくるなり、グラスの中身を一気に体内へ流しこむ。
「ゴクゴクゴク……」
 これは酒じゃない。アソビのためのガソリンだ。今夜の俺は、夜のサーキットを最大時速で駆けヌケルんだ!
「よっしゃー! もっと飲むぞー!」
「アハハハ! クローさんて、カワイイ顔してるのにそんなかんじなんだネ」
「なに? だめ?」
「ダメじゃないよ〜」
「じゃあ一緒にもっと飲もう! ここは俺ん家なんだ! だからどんだけ飲んでも安心だよ!」
「あんしん、していーの?」
「もちろんさ! この屋敷の主である俺が守るからね!」
「キャ~まもられちゃう〜!」
「こんなふうにね!」
 俺はグッと彼女の肩を抱き寄せる。彼女も俺の体に手を巻きつけてくる。コイツまんざらでもないな、と思われた。
「まもられちゃったぁ」
「守ると同時に攻めるけどね」
「えっ」
「新しい酒を持ってこよう。もっともっと飲むぞー!」
 俺は彼女とともにガンガン飲んだ。俺も彼女もどんどんベロベロになっていく。色白の彼女は桃色の彼女になっていた。
 途中、ミックがナオミを連れて俺のところにやってきたが、何を言われて何を返事したのかもわからなかった。ただ、二人の姿を目にしたとき、俺の中で変な興奮がムラムラっと火山のように急激に湧き起こって、桃色の彼女に濃厚なキスをしたのは確かだ。
 そこからは欲動の赴くままだ。肉欲が道標であり目的地。そして辿り着いたら貪るだけ。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「ん……あ……いや……あっ」
「ねえ……どう……いい?」
「あん……い……だめぇ」
 俺は桃色の彼女を別室に連れこんで、桃の果実を味わい尽くす。
 なんせ俺の家だ。いわば自己所有パーティー会場兼自己所有ラブホ。今となってはクソチャラ男のミックに感謝だ。
 そもそもミックもこれが目的だったんじゃね? 俺ん家で乱交パーティーでもやろうとしてたんだろ? そのために金持ちのぼっちゃんの俺=クローを利用したんだろ?
 いいアイディアじゃねえか。俺もノッてやるぜ!
「……ん」
 気がつくと、俺はベッドで寝ていた。
 俺の隣には色白の彼女がスースーと寝息を立てている。
「そういえば……パーティーはどうなったんだろう……」
 カーテンの向こうからは、夜明けの薄明かりを感じる。変な時間に目が覚めてしまったようだ。
「……つっ!」
 咄嗟にこめかみを押さえる。頭痛だ。さすがに飲みすぎたんだろう。
「水が、のみたい……」
 俺は色白の彼女を起こさぬよう、そ〜っと反対側から布団を出ようとして……ハッとした。
「えっ……もうひとりいる!」
 なんと俺の布団には、色白の彼女以外にも、金髪女子の裸体がひそんでいたのだ。
 俺はそのコの寝顔を見ながら思う。
「これは、つまり……そういうこと、だよな……?」
 どうやら俺は、短時間でダブルヘッダーを敢行したようだ。記憶はハッキリしないが、そうとしか思えない。が……
「これって……」
 本当にダブルヘッダーなのか? それだと、色白の彼女の後に金髪のコと……ということになる。しかし本当にそうなのか? 
 色白の彼女と金髪のコ。「同時に……」ということはないか?
「つまり、3……」
 俺はワナワナと震えだし、思う。
『お も い だ し た い!』
 強く思った。切実に。
『俺はいったいどんなプレイをしたんだぁ!』
 激しく思った。痛切に。
 だがすぐに思い直す。問題の解決方法が簡単に見つかったからだ。
「また、すればイイんじゃね?」