第17話
ー/ーここはウエス国の森の中。
今日は、オルガが母親を連れて露天風呂に入りに来ていた。
男湯を貸切にして、親子水入らずの時間を過ごしてもらっている。
「母さん、気持ちいいかい?」
「体が温まるし、腰の痛みも楽だね。ありがとう、オルガ。」
「フィーネのお陰だよ。感謝しないとな。」
男湯から親子の楽しそうな会話が聞こえてくる。
フィーネは満足げた。
しばらくして、風呂から上がったオルガ親子は足湯を楽しんだ。
フィーネ特製の蜂蜜入り紅茶を飲んで、オルガ親子は大満足の様子だった。
そこに、狩りからスザクが帰って来た。
「スザク、お帰り。」
「ただいま、フィーネ。今日は大収穫だよ。」
「スザクお帰り!」
リリィがキラキラした笑顔で出迎える。スザクは、大きな熊を引きずって持って来ていた。
すると、オルガが足湯から出て近づいてくる。
「初めまして、僕はオルガと言います。あなたは?」
「私はスザク。最近、ココに来たの。」
「あの....お綺麗ですね。」
オルガの顔が真っ赤になっている。
「そんな事、男の人に言われたのは、初めて。」
スザクも顔を赤らめる。胸の奥の方がキュンと締め付けられるのを感じていた。
「オルガは、スザクのことが好きなの?」
リリィがストレートにきいてくる。
「僕は....ただ綺麗だなって思っただけで....」
耳まで真っ赤になっている。
「スザク!その熊を家の中まで運んでくれる?」
フィーネが少しイラついたように叫ぶ。
「あ、わかった!フィーネ!」
スザクが慌てて熊を家の中まで引きずって行く。
「僕も手伝うよ。」
オルガが手を貸した。
スザクが前足を、オルガが後ろ足を持って運ぶ。
家の中ではフィーネが腕組みして右足を細かく足踏みしながら、待っていた。
「じゃあ、そこに置いておいて。」
フィーネの指示通りの場所に熊を置くと、スザクはオルガに頭を下げた。
「あの、オルガ、ありがとう。」
「僕でよければ。」
フィーネがわざとらしく大きな声で言う。
「オルガ、そろそろ帰ったら?もう夕方だし。」
「そうだね。そうさせてもらうよ。」
オルガは、そう言うと母親を連れて帰って行った。
「フィーネ、なんか怒ってる?」
リリィが聞くと
「怒ってなんかないわよ!」
フィーネは、そう言って、ロッキングチェアに座った。長い耳が先まで赤くなっている。
「フィーネ、怖いキー。」
「怖いキキ。」
モックとドンキーが怯えている。
「コレは嫉妬だな。」
イブが、ニヤニヤしながらつぶやいた。
フィーネは、紅茶を飲もうとしてむせている。
ゴホッゴホッ!
「あー、まったく!」
まだイライラしているようだ。
スザクは、オルガのことを思い出して、顔を赤らめていた。
その夜。
スザクが獲ってきたグリズリーのステーキが食卓に並んだ。
「柔らかくて美味しい!」
リリィは大満足のようだ。
フィーネとスザクは無言で食べている。
フィーネはイライラしながら。
スザクは心ここに在らずという感じだ。
「他人の色恋沙汰は面白いのう。」
イブは、楽しそうだ。
食事が終わって、いつも通りフィーネが魔法で洗い物をしている時だった。
ドッカーン!
爆発が起きてキッチンが吹き飛んだ。
リリィたちが慌てて、やって来る。
「どうした?フィーネ。」
イブが聞くと、
「ごめんなさい。ボーっとしてて。」
フィーネが申し訳なさそうにしている。
「フィーネ、やっぱり変だよ。」
リリィが言う。
「すぐに直すわ。時よ戻れ、リバース。」
キッチンが、あっという間に直っていく。
「フィーネらしくないキー。」
「らしくないキキー。」
モックとドンキーにも心配されてしまった。
フィーネは、うつむいたまま、ロッキングチェアに腰掛けた。
いつも通り紅茶を飲もうとして、こぼしてしまう。
「フィーネ、自分の気持ちに素直になったらどうだ?」
イブが言う。
「そうね。それが出来れば楽なんだけど。」
フィーネは深いため息をついた。
「フィーネ、ありがとう。大好きだよ。」
「いやー!」
ガバッ!
フィーネが飛び起きると、ベッドの上だった。
びっしょり汗をかいている。
「夢か....」
フィーネはベッドを出て、ロッキングチェアの所まで行く。
ゆっくりとロッキングチェアに座った。
星空を眺めながらつぶやく。
「私はエルフ。人間に恋するなんていけないわ。」
紅茶を一口飲むと、気持ちが落ち着いた。
「今夜も星空がきれいね。ハンスも、もう許してくれるかしら。」
すると、後ろから声がした。
「初恋をまだ引きずってるのか?」
イブだった。
「ハンスは素敵な人だった。あの日、わたしをかばって、魔物に食べられたハンスを私は見ていることしか出来なかった。」
フィーネは、涙ぐみながらつぶやいた。あの日見たハンスの最後の笑顔はフィーネの頭の片隅から決して消えることはない。
「でも、ハンスもフィーネには幸せになってもらいたいと思ってるはずだ。」
イブが言う。
「そうだと良いんだけど。」
フィーネが、涙を拭いながら言った。
「今夜は、ぼくが付き合うぞ。」
イブがフィーネを見て言った。
「ありがとう、イブ。」
フィーネは、そう言って、星空を見上げた。
長く静かな夜であった。
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ここはウエス国の森の中。
今日は、オルガが母親を連れて露天風呂に入りに来ていた。
男湯を貸切にして、親子水入らずの時間を過ごしてもらっている。
「母さん、気持ちいいかい?」
「体が温まるし、腰の痛みも楽だね。ありがとう、オルガ。」
「フィーネのお陰だよ。感謝しないとな。」
男湯から親子の楽しそうな会話が聞こえてくる。
フィーネは満足げた。
男湯を貸切にして、親子水入らずの時間を過ごしてもらっている。
「母さん、気持ちいいかい?」
「体が温まるし、腰の痛みも楽だね。ありがとう、オルガ。」
「フィーネのお陰だよ。感謝しないとな。」
男湯から親子の楽しそうな会話が聞こえてくる。
フィーネは満足げた。
しばらくして、風呂から上がったオルガ親子は足湯を楽しんだ。
フィーネ特製の蜂蜜入り紅茶を飲んで、オルガ親子は大満足の様子だった。
フィーネ特製の蜂蜜入り紅茶を飲んで、オルガ親子は大満足の様子だった。
そこに、狩りからスザクが帰って来た。
「スザク、お帰り。」
「ただいま、フィーネ。今日は大収穫だよ。」
「スザクお帰り!」
リリィがキラキラした笑顔で出迎える。スザクは、大きな熊を引きずって持って来ていた。
すると、オルガが足湯から出て近づいてくる。
「スザク、お帰り。」
「ただいま、フィーネ。今日は大収穫だよ。」
「スザクお帰り!」
リリィがキラキラした笑顔で出迎える。スザクは、大きな熊を引きずって持って来ていた。
すると、オルガが足湯から出て近づいてくる。
「初めまして、僕はオルガと言います。あなたは?」
「私はスザク。最近、ココに来たの。」
「あの....お綺麗ですね。」
オルガの顔が真っ赤になっている。
「そんな事、男の人に言われたのは、初めて。」
スザクも顔を赤らめる。胸の奥の方がキュンと締め付けられるのを感じていた。
「オルガは、スザクのことが好きなの?」
リリィがストレートにきいてくる。
「僕は....ただ綺麗だなって思っただけで....」
耳まで真っ赤になっている。
「私はスザク。最近、ココに来たの。」
「あの....お綺麗ですね。」
オルガの顔が真っ赤になっている。
「そんな事、男の人に言われたのは、初めて。」
スザクも顔を赤らめる。胸の奥の方がキュンと締め付けられるのを感じていた。
「オルガは、スザクのことが好きなの?」
リリィがストレートにきいてくる。
「僕は....ただ綺麗だなって思っただけで....」
耳まで真っ赤になっている。
「スザク!その熊を家の中まで運んでくれる?」
フィーネが少しイラついたように叫ぶ。
「あ、わかった!フィーネ!」
スザクが慌てて熊を家の中まで引きずって行く。
「僕も手伝うよ。」
オルガが手を貸した。
スザクが前足を、オルガが後ろ足を持って運ぶ。
家の中ではフィーネが腕組みして右足を細かく足踏みしながら、待っていた。
「じゃあ、そこに置いておいて。」
フィーネの指示通りの場所に熊を置くと、スザクはオルガに頭を下げた。
「あの、オルガ、ありがとう。」
「僕でよければ。」
フィーネがわざとらしく大きな声で言う。
「オルガ、そろそろ帰ったら?もう夕方だし。」
「そうだね。そうさせてもらうよ。」
オルガは、そう言うと母親を連れて帰って行った。
「フィーネ、なんか怒ってる?」
リリィが聞くと
「怒ってなんかないわよ!」
フィーネは、そう言って、ロッキングチェアに座った。長い耳が先まで赤くなっている。
「フィーネ、怖いキー。」
「怖いキキ。」
モックとドンキーが怯えている。
フィーネが少しイラついたように叫ぶ。
「あ、わかった!フィーネ!」
スザクが慌てて熊を家の中まで引きずって行く。
「僕も手伝うよ。」
オルガが手を貸した。
スザクが前足を、オルガが後ろ足を持って運ぶ。
家の中ではフィーネが腕組みして右足を細かく足踏みしながら、待っていた。
「じゃあ、そこに置いておいて。」
フィーネの指示通りの場所に熊を置くと、スザクはオルガに頭を下げた。
「あの、オルガ、ありがとう。」
「僕でよければ。」
フィーネがわざとらしく大きな声で言う。
「オルガ、そろそろ帰ったら?もう夕方だし。」
「そうだね。そうさせてもらうよ。」
オルガは、そう言うと母親を連れて帰って行った。
「フィーネ、なんか怒ってる?」
リリィが聞くと
「怒ってなんかないわよ!」
フィーネは、そう言って、ロッキングチェアに座った。長い耳が先まで赤くなっている。
「フィーネ、怖いキー。」
「怖いキキ。」
モックとドンキーが怯えている。
「コレは嫉妬だな。」
イブが、ニヤニヤしながらつぶやいた。
イブが、ニヤニヤしながらつぶやいた。
フィーネは、紅茶を飲もうとしてむせている。
ゴホッゴホッ!
「あー、まったく!」
まだイライラしているようだ。
ゴホッゴホッ!
「あー、まったく!」
まだイライラしているようだ。
スザクは、オルガのことを思い出して、顔を赤らめていた。
その夜。
スザクが獲ってきたグリズリーのステーキが食卓に並んだ。
「柔らかくて美味しい!」
リリィは大満足のようだ。
フィーネとスザクは無言で食べている。
フィーネはイライラしながら。
スザクは心ここに在らずという感じだ。
「他人の色恋沙汰は面白いのう。」
イブは、楽しそうだ。
「柔らかくて美味しい!」
リリィは大満足のようだ。
フィーネとスザクは無言で食べている。
フィーネはイライラしながら。
スザクは心ここに在らずという感じだ。
「他人の色恋沙汰は面白いのう。」
イブは、楽しそうだ。
食事が終わって、いつも通りフィーネが魔法で洗い物をしている時だった。
ドッカーン!
爆発が起きてキッチンが吹き飛んだ。
リリィたちが慌てて、やって来る。
「どうした?フィーネ。」
イブが聞くと、
「ごめんなさい。ボーっとしてて。」
フィーネが申し訳なさそうにしている。
「フィーネ、やっぱり変だよ。」
リリィが言う。
「すぐに直すわ。時よ戻れ、リバース。」
キッチンが、あっという間に直っていく。
「フィーネらしくないキー。」
「らしくないキキー。」
モックとドンキーにも心配されてしまった。
「どうした?フィーネ。」
イブが聞くと、
「ごめんなさい。ボーっとしてて。」
フィーネが申し訳なさそうにしている。
「フィーネ、やっぱり変だよ。」
リリィが言う。
「すぐに直すわ。時よ戻れ、リバース。」
キッチンが、あっという間に直っていく。
「フィーネらしくないキー。」
「らしくないキキー。」
モックとドンキーにも心配されてしまった。
フィーネは、うつむいたまま、ロッキングチェアに腰掛けた。
いつも通り紅茶を飲もうとして、こぼしてしまう。
「フィーネ、自分の気持ちに素直になったらどうだ?」
イブが言う。
「そうね。それが出来れば楽なんだけど。」
フィーネは深いため息をついた。
いつも通り紅茶を飲もうとして、こぼしてしまう。
「フィーネ、自分の気持ちに素直になったらどうだ?」
イブが言う。
「そうね。それが出来れば楽なんだけど。」
フィーネは深いため息をついた。
「フィーネ、ありがとう。大好きだよ。」
「いやー!」
「いやー!」
ガバッ!
フィーネが飛び起きると、ベッドの上だった。
びっしょり汗をかいている。
「夢か....」
フィーネはベッドを出て、ロッキングチェアの所まで行く。
ゆっくりとロッキングチェアに座った。
星空を眺めながらつぶやく。
「私はエルフ。人間に恋するなんていけないわ。」
紅茶を一口飲むと、気持ちが落ち着いた。
フィーネが飛び起きると、ベッドの上だった。
びっしょり汗をかいている。
「夢か....」
フィーネはベッドを出て、ロッキングチェアの所まで行く。
ゆっくりとロッキングチェアに座った。
星空を眺めながらつぶやく。
「私はエルフ。人間に恋するなんていけないわ。」
紅茶を一口飲むと、気持ちが落ち着いた。
「今夜も星空がきれいね。ハンスも、もう許してくれるかしら。」
すると、後ろから声がした。
「初恋をまだ引きずってるのか?」
イブだった。
「ハンスは素敵な人だった。あの日、わたしをかばって、魔物に食べられたハンスを私は見ていることしか出来なかった。」
フィーネは、涙ぐみながらつぶやいた。あの日見たハンスの最後の笑顔はフィーネの頭の片隅から決して消えることはない。
「でも、ハンスもフィーネには幸せになってもらいたいと思ってるはずだ。」
イブが言う。
「そうだと良いんだけど。」
フィーネが、涙を拭いながら言った。
すると、後ろから声がした。
「初恋をまだ引きずってるのか?」
イブだった。
「ハンスは素敵な人だった。あの日、わたしをかばって、魔物に食べられたハンスを私は見ていることしか出来なかった。」
フィーネは、涙ぐみながらつぶやいた。あの日見たハンスの最後の笑顔はフィーネの頭の片隅から決して消えることはない。
「でも、ハンスもフィーネには幸せになってもらいたいと思ってるはずだ。」
イブが言う。
「そうだと良いんだけど。」
フィーネが、涙を拭いながら言った。
「今夜は、ぼくが付き合うぞ。」
イブがフィーネを見て言った。
イブがフィーネを見て言った。
「ありがとう、イブ。」
フィーネは、そう言って、星空を見上げた。
フィーネは、そう言って、星空を見上げた。
長く静かな夜であった。