救いは後からやってくる
ー/ー 認知機能が落ちて、記憶が朧げになっていったとしても。
それでも最期の瞬間まで、誰かと繋がっている感覚だけは失いたくない。自分はひとりぼっちなのだと思い込み、寂しい気持ちと共に最期を迎える人を少しでも減らしたい。その一心で自分の生涯を研究に捧げてきた。
すっかり身も心も老いてしまったが、私は十分に使命を果たしたと言えるだろう。
「良い時代になったわねぇ」
「僕の若い頃から、職場にこんな設備があったら……もっと利用者さんの笑顔が見られたと思いますよ」
私は漏れ聞こえる職員の会話に頷き、満ち足りた気持ちで辺りを見渡す。利用者に喜ばれることも嬉しいが、職員たちの助けになっていることも誇らしい。
利用者が目覚めて活動を始めると、そこかしこから丸いフォルムのロボットたちが集まってくる。昼夜問わず施設内を巡回している『彼ら』は、AI技術を活用して作られたものだ。主に、人とコミュニケーションを行う目的で導入されている。
利用者の精神的なケアをするのが彼らの役目だ。
「マスター、おはようございます」
ああ、おはよう。調子はどうだい?
寄ってきたロボットは私の問いに、「上々です」と朗らかに返した。
彼らは利用者の家族や親しい友人の情報を取り入れて解析し、声や口調、会話のパターンを忠実に再現する。施設にいながら、利用者は家族や友人を身近に感じられる代物だ。住み慣れた家を離れ、家族とも離れた人々の寂しさをいくらか緩和することができる。
この機械を導入する施設が増えたおかげで、入所を渋る高齢者がかなり減ったそうだ。
気難しそうなおばあさんも、娘に似た声で話すロボットに促されれば、渋々食事を口に運ぶ。かつての親友に似た声で話すロボットに諌められれば、やや気が立っていたおじいさんも矛を収めて、ばつが悪そうに笑う。中には、既に亡くなった兄や姉のデータを入力している利用者もいる。先に旅立った彼らのことを、自分の命が尽きる瞬間まで忘れたくないそうだ。
私の研究が、こんな風に役に立つ日が来るとは。
「マスター、そろそろ充電してください」
「はい」
横を通った職員に声をかけられた。側で動けなくなっていたロボットを連れて、充電スポットへと向かう。
今の私は幸福で満たされている。真の意味で、孤独に打ち勝ったと言えるだろう。研究を完成させなければ、きっと早くに私はこの世を去っていたはずだ。未練など一切持たずに。
配偶者は一世紀も前に亡くなっている。子どもはいない。兄弟たちとは疎遠で、その子たちと顔を合わせる機会もなかった。それゆえに、元からあったものを失っていく寂しさなどはない。身の内に降り積もる寂しさは当たり前のものとなり、いつしか孤独に慣れてしまった。
研究がようやく日の目を浴びたのは、私の元から家族や友人が消えた後だ。大切な人の声や人格のデータを十分に残していれば、今の私の側にはAIで再現された彼らがいたのかもしれない。残念ながら、私は間に合わなかった。
ああ、それでも研究し続けてよかった。
人生の終わりに向かっていく人々の心から、寂しさを取り去ってやりたかった。孤独に苛まれて悲しむ人々を救いたかった。
これは天涯孤独の身となった自分のためでもあり、似た状況に置かれた同胞のためでもある。
「……あんた、苦労してきたんだね」
彼は誰の声を求めていただろう。誰と同じ口調で話すことを求めていただろう。できる範囲内で思考を巡らせてみるが、パッと思い浮かばなかった。
いつの間にかうたた寝していたらしい。視界がちらついて、相手の顔を上手く認識できない。
「すみません。データの再設定が必要です」
「いや、いいんだ。あんたと話したかったから、このままで」
いつも不機嫌そうに外ばかり眺めているおじいさんが、しげしげと私の顔を覗き込む。細められた彼の瞳には、抑えきれない好奇心と憐憫の情のようなものが浮かんでいた。
趣味である囲碁の話をした。過去に訪れた外国の話をした。
初めて子を抱いたときの喜びを打ち明けた。妻と喧嘩した日の悲しみを溢した。夫に先立たれてから迎えた最初の晩のことも。研究がはかどらなくて悩んだことも。聞かれるがままに話し続けた。
そこのあなた、聞いてくれてありがとう。
とっさに発した声は若い女性のもので、相手はきょとんと瞳を丸める。
「ありゃ、いかん。何もかも混ざってる!」
再び抗いがたい睡魔に襲われた私の耳に、先ほどのおじいさんの笑い声が届く。
「もう年だねぇ」
「あら……再設定しても数時間もたないんですよ。電源もよく落ちてるし。もう撤去しないとダメですかね」
「いい、いい。俺たちと似た者同士でいいじゃないか。完全にダメになる瞬間まで、一緒にいてやろうや」
笑い声につられて、他の利用者たちも微笑む。温かな空気がその場を包み込む。孤独という言葉からかけ離れた空間で、壊れかけた機械は「だれも、ひとりじゃない」と認識した。ひとりじゃないなら大丈夫だ。私も、皆も。
それでも最期の瞬間まで、誰かと繋がっている感覚だけは失いたくない。自分はひとりぼっちなのだと思い込み、寂しい気持ちと共に最期を迎える人を少しでも減らしたい。その一心で自分の生涯を研究に捧げてきた。
すっかり身も心も老いてしまったが、私は十分に使命を果たしたと言えるだろう。
「良い時代になったわねぇ」
「僕の若い頃から、職場にこんな設備があったら……もっと利用者さんの笑顔が見られたと思いますよ」
私は漏れ聞こえる職員の会話に頷き、満ち足りた気持ちで辺りを見渡す。利用者に喜ばれることも嬉しいが、職員たちの助けになっていることも誇らしい。
利用者が目覚めて活動を始めると、そこかしこから丸いフォルムのロボットたちが集まってくる。昼夜問わず施設内を巡回している『彼ら』は、AI技術を活用して作られたものだ。主に、人とコミュニケーションを行う目的で導入されている。
利用者の精神的なケアをするのが彼らの役目だ。
「マスター、おはようございます」
ああ、おはよう。調子はどうだい?
寄ってきたロボットは私の問いに、「上々です」と朗らかに返した。
彼らは利用者の家族や親しい友人の情報を取り入れて解析し、声や口調、会話のパターンを忠実に再現する。施設にいながら、利用者は家族や友人を身近に感じられる代物だ。住み慣れた家を離れ、家族とも離れた人々の寂しさをいくらか緩和することができる。
この機械を導入する施設が増えたおかげで、入所を渋る高齢者がかなり減ったそうだ。
気難しそうなおばあさんも、娘に似た声で話すロボットに促されれば、渋々食事を口に運ぶ。かつての親友に似た声で話すロボットに諌められれば、やや気が立っていたおじいさんも矛を収めて、ばつが悪そうに笑う。中には、既に亡くなった兄や姉のデータを入力している利用者もいる。先に旅立った彼らのことを、自分の命が尽きる瞬間まで忘れたくないそうだ。
私の研究が、こんな風に役に立つ日が来るとは。
「マスター、そろそろ充電してください」
「はい」
横を通った職員に声をかけられた。側で動けなくなっていたロボットを連れて、充電スポットへと向かう。
今の私は幸福で満たされている。真の意味で、孤独に打ち勝ったと言えるだろう。研究を完成させなければ、きっと早くに私はこの世を去っていたはずだ。未練など一切持たずに。
配偶者は一世紀も前に亡くなっている。子どもはいない。兄弟たちとは疎遠で、その子たちと顔を合わせる機会もなかった。それゆえに、元からあったものを失っていく寂しさなどはない。身の内に降り積もる寂しさは当たり前のものとなり、いつしか孤独に慣れてしまった。
研究がようやく日の目を浴びたのは、私の元から家族や友人が消えた後だ。大切な人の声や人格のデータを十分に残していれば、今の私の側にはAIで再現された彼らがいたのかもしれない。残念ながら、私は間に合わなかった。
ああ、それでも研究し続けてよかった。
人生の終わりに向かっていく人々の心から、寂しさを取り去ってやりたかった。孤独に苛まれて悲しむ人々を救いたかった。
これは天涯孤独の身となった自分のためでもあり、似た状況に置かれた同胞のためでもある。
「……あんた、苦労してきたんだね」
彼は誰の声を求めていただろう。誰と同じ口調で話すことを求めていただろう。できる範囲内で思考を巡らせてみるが、パッと思い浮かばなかった。
いつの間にかうたた寝していたらしい。視界がちらついて、相手の顔を上手く認識できない。
「すみません。データの再設定が必要です」
「いや、いいんだ。あんたと話したかったから、このままで」
いつも不機嫌そうに外ばかり眺めているおじいさんが、しげしげと私の顔を覗き込む。細められた彼の瞳には、抑えきれない好奇心と憐憫の情のようなものが浮かんでいた。
趣味である囲碁の話をした。過去に訪れた外国の話をした。
初めて子を抱いたときの喜びを打ち明けた。妻と喧嘩した日の悲しみを溢した。夫に先立たれてから迎えた最初の晩のことも。研究がはかどらなくて悩んだことも。聞かれるがままに話し続けた。
そこのあなた、聞いてくれてありがとう。
とっさに発した声は若い女性のもので、相手はきょとんと瞳を丸める。
「ありゃ、いかん。何もかも混ざってる!」
再び抗いがたい睡魔に襲われた私の耳に、先ほどのおじいさんの笑い声が届く。
「もう年だねぇ」
「あら……再設定しても数時間もたないんですよ。電源もよく落ちてるし。もう撤去しないとダメですかね」
「いい、いい。俺たちと似た者同士でいいじゃないか。完全にダメになる瞬間まで、一緒にいてやろうや」
笑い声につられて、他の利用者たちも微笑む。温かな空気がその場を包み込む。孤独という言葉からかけ離れた空間で、壊れかけた機械は「だれも、ひとりじゃない」と認識した。ひとりじゃないなら大丈夫だ。私も、皆も。
博士が最初に作り上げた試作機は、マスターと呼ばれて今でも施設の皆に慕われている。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
認知機能が落ちて、記憶が朧げになっていったとしても。
それでも最期の瞬間まで、誰かと繋がっている感覚だけは失いたくない。自分はひとりぼっちなのだと思い込み、寂しい気持ちと共に最期を迎える人を少しでも減らしたい。その一心で自分の生涯を研究に捧げてきた。
すっかり身も心も老いてしまったが、私は十分に使命を果たしたと言えるだろう。
それでも最期の瞬間まで、誰かと繋がっている感覚だけは失いたくない。自分はひとりぼっちなのだと思い込み、寂しい気持ちと共に最期を迎える人を少しでも減らしたい。その一心で自分の生涯を研究に捧げてきた。
すっかり身も心も老いてしまったが、私は十分に使命を果たしたと言えるだろう。
「良い時代になったわねぇ」
「僕の若い頃から、職場にこんな設備があったら……もっと利用者さんの笑顔が見られたと思いますよ」
「僕の若い頃から、職場にこんな設備があったら……もっと利用者さんの笑顔が見られたと思いますよ」
私は漏れ聞こえる職員の会話に頷き、満ち足りた気持ちで辺りを見渡す。利用者に喜ばれることも嬉しいが、職員たちの助けになっていることも誇らしい。
利用者が目覚めて活動を始めると、そこかしこから丸いフォルムのロボットたちが集まってくる。昼夜問わず施設内を巡回している『彼ら』は、AI技術を活用して作られたものだ。主に、人とコミュニケーションを行う目的で導入されている。
利用者の精神的なケアをするのが彼らの役目だ。
利用者が目覚めて活動を始めると、そこかしこから丸いフォルムのロボットたちが集まってくる。昼夜問わず施設内を巡回している『彼ら』は、AI技術を活用して作られたものだ。主に、人とコミュニケーションを行う目的で導入されている。
利用者の精神的なケアをするのが彼らの役目だ。
「マスター、おはようございます」
ああ、おはよう。調子はどうだい?
寄ってきたロボットは私の問いに、「上々です」と朗らかに返した。
彼らは利用者の家族や親しい友人の情報を取り入れて解析し、声や口調、会話のパターンを忠実に再現する。施設にいながら、利用者は家族や友人を身近に感じられる代物だ。住み慣れた家を離れ、家族とも離れた人々の寂しさをいくらか緩和することができる。
この機械を導入する施設が増えたおかげで、入所を渋る高齢者がかなり減ったそうだ。
気難しそうなおばあさんも、娘に似た声で話すロボットに促されれば、渋々食事を口に運ぶ。かつての親友に似た声で話すロボットに諌められれば、やや気が立っていたおじいさんも矛を収めて、ばつが悪そうに笑う。中には、既に亡くなった兄や姉のデータを入力している利用者もいる。先に旅立った彼らのことを、自分の命が尽きる瞬間まで忘れたくないそうだ。
私の研究が、こんな風に役に立つ日が来るとは。
寄ってきたロボットは私の問いに、「上々です」と朗らかに返した。
彼らは利用者の家族や親しい友人の情報を取り入れて解析し、声や口調、会話のパターンを忠実に再現する。施設にいながら、利用者は家族や友人を身近に感じられる代物だ。住み慣れた家を離れ、家族とも離れた人々の寂しさをいくらか緩和することができる。
この機械を導入する施設が増えたおかげで、入所を渋る高齢者がかなり減ったそうだ。
気難しそうなおばあさんも、娘に似た声で話すロボットに促されれば、渋々食事を口に運ぶ。かつての親友に似た声で話すロボットに諌められれば、やや気が立っていたおじいさんも矛を収めて、ばつが悪そうに笑う。中には、既に亡くなった兄や姉のデータを入力している利用者もいる。先に旅立った彼らのことを、自分の命が尽きる瞬間まで忘れたくないそうだ。
私の研究が、こんな風に役に立つ日が来るとは。
「マスター、そろそろ充電してください」
「はい」
「はい」
横を通った職員に声をかけられた。側で動けなくなっていたロボットを連れて、充電スポットへと向かう。
今の私は幸福で満たされている。真の意味で、孤独に打ち勝ったと言えるだろう。研究を完成させなければ、きっと早くに私はこの世を去っていたはずだ。未練など一切持たずに。
配偶者は一世紀も前に亡くなっている。子どもはいない。兄弟たちとは疎遠で、その子たちと顔を合わせる機会もなかった。それゆえに、元からあったものを失っていく寂しさなどはない。身の内に降り積もる寂しさは当たり前のものとなり、いつしか孤独に慣れてしまった。
研究がようやく日の目を浴びたのは、私の元から家族や友人が消えた後だ。大切な人の声や人格のデータを十分に残していれば、今の私の側にはAIで再現された彼らがいたのかもしれない。残念ながら、私は間に合わなかった。
ああ、それでも研究し続けてよかった。
人生の終わりに向かっていく人々の心から、寂しさを取り去ってやりたかった。孤独に苛まれて悲しむ人々を救いたかった。
これは天涯孤独の身となった自分のためでもあり、似た状況に置かれた同胞のためでもある。
今の私は幸福で満たされている。真の意味で、孤独に打ち勝ったと言えるだろう。研究を完成させなければ、きっと早くに私はこの世を去っていたはずだ。未練など一切持たずに。
配偶者は一世紀も前に亡くなっている。子どもはいない。兄弟たちとは疎遠で、その子たちと顔を合わせる機会もなかった。それゆえに、元からあったものを失っていく寂しさなどはない。身の内に降り積もる寂しさは当たり前のものとなり、いつしか孤独に慣れてしまった。
研究がようやく日の目を浴びたのは、私の元から家族や友人が消えた後だ。大切な人の声や人格のデータを十分に残していれば、今の私の側にはAIで再現された彼らがいたのかもしれない。残念ながら、私は間に合わなかった。
ああ、それでも研究し続けてよかった。
人生の終わりに向かっていく人々の心から、寂しさを取り去ってやりたかった。孤独に苛まれて悲しむ人々を救いたかった。
これは天涯孤独の身となった自分のためでもあり、似た状況に置かれた同胞のためでもある。
「……あんた、苦労してきたんだね」
彼は誰の声を求めていただろう。誰と同じ口調で話すことを求めていただろう。できる範囲内で思考を巡らせてみるが、パッと思い浮かばなかった。
いつの間にかうたた寝していたらしい。視界がちらついて、相手の顔を上手く認識できない。
いつの間にかうたた寝していたらしい。視界がちらついて、相手の顔を上手く認識できない。
「すみません。データの再設定が必要です」
「いや、いいんだ。あんたと話したかったから、このままで」
「いや、いいんだ。あんたと話したかったから、このままで」
いつも不機嫌そうに外ばかり眺めているおじいさんが、しげしげと私の顔を覗き込む。細められた彼の瞳には、抑えきれない好奇心と憐憫の情のようなものが浮かんでいた。
趣味である囲碁の話をした。過去に訪れた外国の話をした。
初めて子を抱いたときの喜びを打ち明けた。妻と喧嘩した日の悲しみを溢した。夫に先立たれてから迎えた最初の晩のことも。研究がはかどらなくて悩んだことも。聞かれるがままに話し続けた。
そこのあなた、聞いてくれてありがとう。
とっさに発した声は若い女性のもので、相手はきょとんと瞳を丸める。
趣味である囲碁の話をした。過去に訪れた外国の話をした。
初めて子を抱いたときの喜びを打ち明けた。妻と喧嘩した日の悲しみを溢した。夫に先立たれてから迎えた最初の晩のことも。研究がはかどらなくて悩んだことも。聞かれるがままに話し続けた。
そこのあなた、聞いてくれてありがとう。
とっさに発した声は若い女性のもので、相手はきょとんと瞳を丸める。
「ありゃ、いかん。何もかも混ざってる!」
再び抗いがたい睡魔に襲われた私の耳に、先ほどのおじいさんの笑い声が届く。
「もう年だねぇ」
「あら……再設定しても数時間もたないんですよ。電源もよく落ちてるし。もう撤去しないとダメですかね」
「いい、いい。俺たちと似た者同士でいいじゃないか。完全にダメになる瞬間まで、一緒にいてやろうや」
「あら……再設定しても数時間もたないんですよ。電源もよく落ちてるし。もう撤去しないとダメですかね」
「いい、いい。俺たちと似た者同士でいいじゃないか。完全にダメになる瞬間まで、一緒にいてやろうや」
笑い声につられて、他の利用者たちも微笑む。温かな空気がその場を包み込む。孤独という言葉からかけ離れた空間で、壊れかけた機械は「だれも、ひとりじゃない」と認識した。ひとりじゃないなら大丈夫だ。私も、皆も。
博士が最初に作り上げた試作機は、マスターと呼ばれて今でも施設の皆に慕われている。