表示設定
表示設定
目次 目次




◯ネロン視点◯3話前小話

ー/ー



夜空にキラキラ光るお星さまが見える。

キラキラした宝石がいっぱい詰まった宝箱みたいで幸せそうだね。
……。

パパとママもそこにいるのかな?

―話し合いのあと―

カイルが言っていたスズランのこが気になるし、
あの村に行ってみてもいいかもしれない。

ただ、嫌な感じはするけど、
ネロンには”いま”を変える力はないから

◇◆◇

パパとママがお星さまになったのは
偶然じゃない。

ネロンとリンネたちは、
4人家族で暮らしていた場所では
お金がいっぱいで有名だったみたい。

他の人たちとは仲が良かったんだ。

でも、ある日を境に
突然悪意が刺さった目線を感じるようになったんだ。

そのことをパパとママに言ったけど、
「大丈夫。みんな優しいから、
 ほら今日も美味しそうなリンゴパイをくれたのよ。
 あとでみんなで、食べましょうね。」

と笑ってかわされちゃったし、
そのとき、窓の外から、知らない人たちがじーっと見てた。

その日の夕ご飯のとき、
リンゴパイが出されて
「みんな食べないで」って言ったんだけど

パパとママは大丈夫だよっていって食べていた。
リンネだけはネロンのいったことを守ってくれたんだ。

―その日の夜からパパとママはだんだん体調が悪くなった。

パパとママは「大丈夫だよ。」って言ってたけど
”普通じゃない”のは毎日見てればわかるよ。

お医者さんは何度も来てたけど、
毎回、暗い表情をしてた。

パパとママがお星さまになってからは
街のみんなが来て、
部屋のものを「自分たちのものだ」
って主張する勢いで全部もっていった。
パパとママとの大切なものもあったのに。

もぬけの殻の部屋で
悲しんでいるひまはネロンとリンネにはなかった。

ネロンはこのままじゃこわいことが起こると思ったから
リンネと”孤児院”に行くことにしたんだ。

◇◆◇

「そろそろ寝よう。ネロン、おやすみ。この先もリンネとずっと一緒に居ようね。」
ってリンネがめずらしく弱いとこを見せた気がした。

もちろん、ネロンにとって大切な唯一のお兄ちゃんだし、
本当はネロンだって、すごくこわかった。
リンネがいたから、耐えられただけなんだ。
初めからネロンはリンネから離れるなんて考えてない。

リンネはお兄ちゃんだからって
ネロンのことを守ろうとして弱いとこは見せないけど、
リンネのほうが甘えたさんなのは
知ってるから、ネロンがリンネを守るの。

「うん。リンネ、おやすみ。一緒に居る。」
 って迷わず言ったんだ。


2人の小さなこどもは手を繋いで
向かい合って、
将来の誓いを交わした。

いつまでも続くと、信じたくなるような、あたたかい手のぬくもりだった。





スタンプを贈って作者を応援しよう!

次のエピソードへ進む 3話 禁忌の森


みんなのリアクション



おすすめ作品を読み込み中です…



夜空にキラキラ光るお星さまが見える。
キラキラした宝石がいっぱい詰まった宝箱みたいで幸せそうだね。
……。
パパとママもそこにいるのかな?
―話し合いのあと―
カイルが言っていたスズランのこが気になるし、
あの村に行ってみてもいいかもしれない。
ただ、嫌な感じはするけど、
ネロンには”いま”を変える力はないから
◇◆◇
パパとママがお星さまになったのは
偶然じゃない。
ネロンとリンネたちは、
4人家族で暮らしていた場所では
お金がいっぱいで有名だったみたい。
他の人たちとは仲が良かったんだ。
でも、ある日を境に
突然悪意が刺さった目線を感じるようになったんだ。
そのことをパパとママに言ったけど、
「大丈夫。みんな優しいから、
 ほら今日も美味しそうなリンゴパイをくれたのよ。
 あとでみんなで、食べましょうね。」
と笑ってかわされちゃったし、
そのとき、窓の外から、知らない人たちがじーっと見てた。
その日の夕ご飯のとき、
リンゴパイが出されて
「みんな食べないで」って言ったんだけど
パパとママは大丈夫だよっていって食べていた。
リンネだけはネロンのいったことを守ってくれたんだ。
―その日の夜からパパとママはだんだん体調が悪くなった。
パパとママは「大丈夫だよ。」って言ってたけど
”普通じゃない”のは毎日見てればわかるよ。
お医者さんは何度も来てたけど、
毎回、暗い表情をしてた。
パパとママがお星さまになってからは
街のみんなが来て、
部屋のものを「自分たちのものだ」
って主張する勢いで全部もっていった。
パパとママとの大切なものもあったのに。
もぬけの殻の部屋で
悲しんでいるひまはネロンとリンネにはなかった。
ネロンはこのままじゃこわいことが起こると思ったから
リンネと”孤児院”に行くことにしたんだ。
◇◆◇
「そろそろ寝よう。ネロン、おやすみ。この先もリンネとずっと一緒に居ようね。」
ってリンネがめずらしく弱いとこを見せた気がした。
もちろん、ネロンにとって大切な唯一のお兄ちゃんだし、
本当はネロンだって、すごくこわかった。
リンネがいたから、耐えられただけなんだ。
初めからネロンはリンネから離れるなんて考えてない。
リンネはお兄ちゃんだからって
ネロンのことを守ろうとして弱いとこは見せないけど、
リンネのほうが甘えたさんなのは
知ってるから、ネロンがリンネを守るの。
「うん。リンネ、おやすみ。一緒に居る。」
 って迷わず言ったんだ。
2人の小さなこどもは手を繋いで
向かい合って、
将来の誓いを交わした。
いつまでも続くと、信じたくなるような、あたたかい手のぬくもりだった。