◯リンネ視点◯3話前小話
ー/ー
―話し合いの後の夜のこと―
「お星さまがきれいだね。ネロン。パパとママがリンネたちを見守ってるね。」
「そうだね。ネロンたちはちゃんと頑張ってるよって伝えないと、だね。」
パパ、ママ。リンネはね。ちゃんとお兄ちゃんしてるよ。
ネロンみたいに周りのことよく見てないけど、
ネロンだけは1人ぼっちにしないように。
”偉い”?
ほんとはパパとママになでなでして褒めてほしいけど
いまはもう、お星さまになっちゃったからできないね。
2人がいなくなっちゃってからはネロンと一緒に隣の街まで
1ヶ月かけて移動したんだ。
”こじいん”っていうのがあって暮らせるって聞いたから。
でも…。
ごはんも寝るところもなくて、
夜がくるたびにネロンとぎゅってくっついてた。
おなかがきゅーって鳴るのが、
どんどん静かになるのが、こわかったの。
たどり着いた”こじいん”は
黒い絵の具みたいにね、
まっくらだったんだ。
でも、ネロンと暮らせるなら我慢したの。
「リンネもこわい?ネロンはリンネがいるから、もう少し大丈夫。」
ってネロンがリンネに言ってくれたから。
でも、良いこともあって。
カイルっていうすごく優しい赤色をした子にも会ったし、
ドルカ・ファイ・ルチナっていうおもしろい子にも出会えたの。
ネロンもこの子たちを気に入っていたみたいだから嬉しかったな。
ある日、この”こじいん”から抜け出すから
「一緒に行こう!」ってカイルに言われたんだ。
リンネはネロンといれれば、良いからついていくことにしたんだ。
それからいろんな村をくるくるしていったの。
カイルは
「リンネとネロンたちは遊んでいいよ。」
って言ってくれたの。だから、嬉しかった!
それから、村の人たちのおてつだいをして、
いいひともいて、
おいしいオレンジっていうのをくれたの!
ネロンと2人でわけっこして食べたの。
このことをカイルに言うとね、
なでなでして
「やったな!」
ってリンネとネロンを褒めてくれるの。
パパとママみたいだね。
だからカイルについてけば
これからも
リンネとネロン、どっちも幸せになれると思うんだ。
◇◆◇
今度、新しい村に行くらしいんだ。
不思議なスズランの女の子がリンネたちを
”しょうたい”してくれるんだって、カイルが言ってた。
ちょっと気になるし、言ってみようと思う。
カイルの話を聞いて怖い気持ちも一緒にいるけど。
なんかワクワクするから、それにネロンがリンネのそばにいれば怖くないしね。
パパとママキラキラ光るお空からリンネとネロンを見守っててね。
「そろそろ寝よう。ネロン、おやすみ。この先もリンネとずっと一緒に居ようね。」
「うん。リンネ、おやすみ。一緒に居る。」
2人の小さなこどもは手を繋いで
向かい合って、
将来の誓いを交わした。
いつまでも続くと、信じたくなるような、あたたかい手のぬくもりだった。
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「そうだね。ネロンたちはちゃんと頑張ってるよって伝えないと、だね。」
パパ、ママ。リンネはね。ちゃんとお兄ちゃんしてるよ。
ネロンみたいに周りのことよく見てないけど、
ネロンだけは1人ぼっちにしないように。
”偉い”?
ほんとはパパとママになでなでして褒めてほしいけど
いまはもう、お星さまになっちゃったからできないね。
2人がいなくなっちゃってからはネロンと一緒に隣の街まで
1ヶ月かけて移動したんだ。
”こじいん”っていうのがあって暮らせるって聞いたから。
でも…。
ごはんも寝るところもなくて、
夜がくるたびにネロンとぎゅってくっついてた。
おなかがきゅーって鳴るのが、
どんどん静かになるのが、こわかったの。
たどり着いた”こじいん”は
黒い絵の具みたいにね、まっくらだったんだ。
でも、ネロンと暮らせるなら我慢したの。
「リンネもこわい?ネロンはリンネがいるから、もう少し大丈夫。」
ってネロンがリンネに言ってくれたから。
でも、良いこともあって。
カイルっていうすごく優しい赤色をした子にも会ったし、
ドルカ・ファイ・ルチナっていうおもしろい子にも出会えたの。
ネロンもこの子たちを気に入っていたみたいだから嬉しかったな。
ある日、この”こじいん”から抜け出すから
「一緒に行こう!」ってカイルに言われたんだ。
リンネはネロンといれれば、良いからついていくことにしたんだ。
それからいろんな村をくるくるしていったの。
カイルは
「リンネとネロンたちは遊んでいいよ。」
って言ってくれたの。だから、嬉しかった!
それから、村の人たちのおてつだいをして、
いいひともいて、
おいしいオレンジっていうのをくれたの!
ネロンと2人でわけっこして食べたの。
このことをカイルに言うとね、
なでなでして
「やったな!」
ってリンネとネロンを褒めてくれるの。
パパとママみたいだね。
だからカイルについてけば
これからも
リンネとネロン、どっちも幸せになれると思うんだ。
◇◆◇
今度、新しい村に行くらしいんだ。
不思議なスズランの女の子がリンネたちを
”しょうたい”してくれるんだって、カイルが言ってた。
ちょっと気になるし、言ってみようと思う。
カイルの話を聞いて怖い気持ちも一緒にいるけど。
なんかワクワクするから、それにネロンがリンネのそばにいれば怖くないしね。
パパとママキラキラ光るお空からリンネとネロンを見守っててね。
「そろそろ寝よう。ネロン、おやすみ。この先もリンネとずっと一緒に居ようね。」
「うん。リンネ、おやすみ。一緒に居る。」
2人の小さなこどもは手を繋いで
向かい合って、
将来の誓いを交わした。
いつまでも続くと、信じたくなるような、あたたかい手のぬくもりだった。