ここには沢山の人がいる。
多くのものが蕾のままで教えを請っている。
「私はどうあるべきか?」
「こうすべきか?学びを、周りに劣らぬように。」
「こうなりたい。」
そうして授業を通して学び、情報を養分として成長し、
長い年月をかけて花を咲かせ生涯を全うする。
そんな素晴らしい姿勢をいつしか虚偽に思えるほど私は落ちぶれてしまった。
しかも、私はこの世界では異端らしい。
なぜかー?
私は齢18歳にして花が咲いているからだ。しかも生きているのに。
普通、花は生きているときは咲かないのである。
生涯のキセキだから。
人々は私にこう言うー。
「気持ち悪い。」
「なんで生きてるの?」
「変わってるね。生きづらそ。」
積極的にも関わらないし、特に私に問題はないが、。
それでも少し。
心というものが私に残っているのならば、ちくりとトゲのように刺さっているだろう。
心があるかどうかなんてどうでもいいが。
私の幼少期はなんともわんぱくでわがままなものだった。
友と木登りをしたり知らない子と公園で仲良くなったり、
何も怖いものはなかったし未来も見たことなかった。
こんな楽しい毎日が進むのだろうとずっと思ってた。
ただ遊んでただ食べてただ寝る。
幸せだった。
だが成長するにして、心は貧しくなる。
考えることが次から次へと脳を支配する。
自ら鎖をつけ鍵をかけていく。
「こうあるべきだと。」
外では仮面を被りみんなの規範になり、家では泣き崩れる。
友とも遊ぶことはなくなった。
両親にもあれこれ言われる。
できていないと打たれたりご飯を抜かれる日もあった。
学校にいけなくなったときには髪を引っ張られ引きづられ学校へ強要される。
何が正しいのか、わからなかったんだ。
疲れたけど自分が何者なのか考えて向き合った。
変わりたかった。
頑張って輝いて花を咲かせるような人になりたかった。
得られたのは、ただのクウハクだった。
人生なんのために生きているのだろう。
壊れるのに。
それでも日々は進んでいくのだ。
前が見えなくても。体は自然と。
「こうありたい。」を掲げては今の自分にそんな気力はないんだと諦める。
そう繰り返す予定だったけど。
ある日このままの私でもいいのかもしれないと思った。
そうしたら花が咲いたのだ。
咲いたときは戸惑った。
なんにも私は偉くないのにと。
しかし、なんだか誇らしかった。
生涯のキセキが若くしてしかも生きているうちに得られたのだから。
その時私は思ったこれでなにか私に文句を言ってくる奴らはその程度なのだと。
もっとすごい人は上を見ている。
私は私のままこのキセキを歩んでいこうと思う。
さようなら、過去の私。