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@42話

ー/ー





(運が巡って来たわ! 私は追い出されるか、されないか(この賭け)に勝った。後は騙してお金を頂いたらドロンね)


 


 音色は再び毒気を湧きあげた。


 


「音色には瑞稀を教育係として付ける。色々学んで欲しい」


「かしこまりっ!」


「あと、生活に必要な着替えとか、そういった物は明日の休日にでも買い揃えてください、瑞稀を連れて行けばお金も心配ないでしょう」


 


 一颯がそう言うと、音色は


(瑞稀さんの方が気は楽だけど、お金を騙し取るには一颯(社長)と仲良くなっておかないと……)


 悪魔が囁く。


 


「一颯さんは明日もお仕事?」


「予定は何も入っておりません。休日です」


 


 間髪入れずに瑞稀が答える。


 


「じゃあ、一颯さん一緒に買い物に付き合ってくれません?」


 


 地味ながらも毎日鏡で見ていた中で、最高の笑顔の角度を思い出して迫ってみる。そして今はあのときとは違う、最高のメイクが施されている。


 


「音色さん、社長の手を煩わせてはいけません、俺が行くのでは何か不都合が? それに『一颯さん』なんて呼んではいけません」


「いや、いいよ。瑞稀……たまにはそういうのもした方がいい。それに自宅でも『社長』だと息苦しい、それでいいよ」


 


 一颯も気さくに微笑んだ。音色の目がキランと光ったのには気付けていない。




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(運が巡って来たわ! 私は|追い出されるか、されないか《この賭け》に勝った。後は騙してお金を頂いたらドロンね)
 音色は再び毒気を湧きあげた。
「音色には瑞稀を教育係として付ける。色々学んで欲しい」
「かしこまりっ!」
「あと、生活に必要な着替えとか、そういった物は明日の休日にでも買い揃えてください、瑞稀を連れて行けばお金も心配ないでしょう」
 一颯がそう言うと、音色は
(瑞稀さんの方が気は楽だけど、お金を騙し取るには|一颯《社長》と仲良くなっておかないと……)
 悪魔が囁く。
「一颯さんは明日もお仕事?」
「予定は何も入っておりません。休日です」
 間髪入れずに瑞稀が答える。
「じゃあ、一颯さん一緒に買い物に付き合ってくれません?」
 地味ながらも毎日鏡で見ていた中で、最高の笑顔の角度を思い出して迫ってみる。そして今はあのときとは違う、最高のメイクが施されている。
「音色さん、社長の手を煩わせてはいけません、俺が行くのでは何か不都合が? それに『一颯さん』なんて呼んではいけません」
「いや、いいよ。瑞稀……たまにはそういうのもした方がいい。それに自宅でも『社長』だと息苦しい、それでいいよ」
 一颯も気さくに微笑んだ。音色の目がキランと光ったのには気付けていない。